千頭駅から10キロなのに40分かかる場所は、
道中、すれ違いも微妙な山道。
そのうえ、斜面工事の大きな車両が止まってるカーブ、
運転手さん「最近は目が見えなくてな~」なんてうそぶきながら、
なんなく一発クリア。
おおおおおお。
車内盛り上がる。
目の前の窓の外、車体と車体の間、数センチだったよ。
運転技術を見せる演出効果絶大。
バス終点から徒歩5分、梅が満開のお宿に到着。
大井川鉄道のツアーは、寸又峡のいくつかの宿から選べます。
年度末、容量オーバーでフリーズの私に代わって、
友人が一軒一軒HPを検討して、決めてくれた宿「甚平」
お料理もよく、おもてなしもよくて当たりだったよ。
平日のためか、私たちのほかは1組しかおらず、
部屋にバストイレはないけど、トイレから遠くなく、二間続きの広い和室へ。
宿のおじさんは、
「明日は天気が悪いから、今日中に夢の釣り橋にいきなさいよ。
大人でも1時間、子連れでも1時間半で行ってこれるから」
とのこと。
確かに寸又峡の夢の橋はすばらしいよ。←行ったことがある。
入浴剤のようなコバルトブルーの川面が、う~~~~んと遠く足下に見え、
宙を浮いてるみたいで・・・・・
大人でも足が、がくがくブルブル・・進めない。
絶対、絶対、こどもたち無理ですから。
案の定、怖がりナッパちんの鶴の一声。
「行かない(決定)」
しばらく宿のこたつで、だらだら過ごしてましたが、
明日は雨確定らしいから、少しくらい散歩しておくことに。
特になにもないんだけどね。
カモシカのモニュメント
公園発見。
斜面にある、この滑り台結構ロングでないの。
しばらく遊んだあと、
「愛の猿並橋」とやらを目指すことに。
こどもたちは地球(地面)が大好き。
大人になると石と棒にしか見えないのだけど。
なんにもないけど、なにかあるのだな。
川沿いをずんずん行くと、突然遠くから、
ざざざざざわわ~~~~~水の音???
だんだん近づいてきて・・・。
ごわわわわ~~~~~~~・・・・。
立派な木がぶるんぶるんと幹ごとしなって、
枯れ枝がぱきぱきと落ちてくる。
前を向いていられず、こどもたちを引き寄せしっかり抱きあう。
体験したことがないような、すごい風が吹き抜けていく。
私は見た気がしたよ。
獅子神様が駆け抜けていったのを。
周りはぐるりと高い山並み、川沿いのこの広い道だけが、
山の中の風の抜け道なんだね。
自然は人間のことなど気にかけていない。
ただ通り過ぎるだけ。
人間がどうしようとしてできるものではない。
ただなにか大きなものを感じて、畏れ入るだけ。
天気が崩れて始め、そんな大風が何度か。
たぶんあと少しだけど、途中のふれあい橋で引き返すことに。
帰りは疲れたたーちゃんを盛り上げるために、
みんなで電車ごっこをして帰りました。
がたい一番の私が先頭車両ですか。
確かに追い風が押してくれるけど、上り坂だし、みんなぶらさがってるし、
まるでアプト式(登搬列車)だよ。
ナッパちんもお姉さん風を吹かせて、
自分からたーちゃんの手をとってあげてるし。
あ~~、今夜の夕食が楽しみだな。