人間のレベル

　「レベルの低い人・高い人」というレベルを使って人を評価する表現は最近は老若男女を問わず使われている感じがある。その人の程度や地位を数値や体感に 基づいて表している言葉で本当の外的基準に基づけば実際に真実であることもあれば、レベルの基準が主観にも依っておらずあやふやで有害な状況を生み出す場 合もある玉石混交の状態にある。自分でも使った事があるが本当の試験やゲームの階級、身長や体重だけであったとおもう。
　レベルとは水準や階級を 意味する場合もある英語であって、日本語にその意味に直訳すれば文章中で同様に用いる事が出来る。水準や階級というのは、外部にある本物の物差しや時計、 記録に残る業績の様なものを用いて人間を評価する事によって言えるようになるものなのであるが、人間はそこから拡大解釈をしがちであって、自分が生まれて から友人や周囲とコミュニケーションするために用いて来た感覚と折り合わない事によって殆ど自分の周囲の人物ともあった事もない人の水準が低いと認識する 事がかなりある。もし、その認識が正しいのであったら世界には違う言葉や方言を使う人間や違う挨拶の方法、異なる食習慣の人間が居てはならない様にも思われる。なぜなら、それが正解である条件は人間が居た時に必ずその様になるとほとんどの場合に言える状態にある条件であって、その条件でなくては水準や階級 を適用できないと考えられるからだ。コミュニケーションをしてきたのに基準や環境が変化して方法の実体が不明になって成しえない状況にある人間はほぼすべてと言ってよいぐらいに多いわけで単純に祖母や父親や方言の違う人とコミュニケーションが取れない程度の事でそれが多くの人に発生する事が証明でき、そのことによっては多くの場合においてあった事もない人間が自分に対してのコミュニケーションに失敗している事によって実績でなく能力の高低をつける認識は虚構を含んでいるということが多くの場合に可能で、そこからコミュニケーションのレベルの低さを会う頻度が低い人に感じる人の基準や水準を用いた目算の多くが外れるのではないかと推測でき、その人はコ ミュニケーション適応力は思いのほか小さいといえる可能性が物理的にはある。全世界にわたってほぼ同じ規則で現在用いられている数学や物理、科学などについて言及 するときは思いのほか正しいのかもしれないが、それについても人間が全てに全力で取り組めるわけでないし、殆ど同じ状況になかった人間に対してコミュニ ケーションが出来る事を求めるのも実際には難しい事で、出来ていない事によって評価を決めるのは教育を放棄した態度と言えなくもない。もちろん、自主的に 動く事によってかなりの事はカバーできるはずだが、それでも何を学んだり経験して入れたかを知っていなければ開けた事のない箱の中身を手探りで当てるより 難しい作業なのだといえる。
　実際にこのような問題に気がついて改善に取り組んでいる人も多くいるが多いと言っても、人間は本来的に周囲から取り 入れた基準を当たり前のように感じるし、それを覆すのは苦痛であるため多数派にはおそらくならないと自分では思っている。その周囲の状況を当たり前のよう に感じている多数派とコミュニケーションをとるのが自分のもっぱらの課題であって、出来る人間を見つけるとついていけないほど楽でハイレベルかもしれない が理解できない少数派なので一緒に居ると逆に周囲から社会性は感じられなくなりそうだと感じている。どっちにも所属できれば良いが脳の構造上、虻蜂取らず になる可能性は大であって、今はコミュニケーションについての周囲や自分の当たり前のように感じる一般的な人間とのコミュニケーションに傾注しようと考えている。自分の家は幕末には郷士身分だったのだが、小中学校の頃に被差別とのうわさが消えなかったりしたことがあり暴力団と関連する地元民も含む名古屋弁や関西弁を用いる者も交じる数名に被差別民であることを理由に殴られた事がある、また、昔、サントリーの会長が「東北熊襲発言」を行って顰蹙を買ったが、そんな感じの会社も受けている。そのような人にも受け入れられる状態となるのが現在の自分のミッションである。