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Zen禅

心理学に基づく坐禅の研究-心の風景を眺め、流れていく気持ちの音を静かに聴く(英訳)

無条件の条件Unconditional condition

2017-07-03 | 坐禅

心理カウンセリング治療法の一つとして

As one of Psychotherapy counselling

『非指示的心理療法』という技法がある

There is a technique called 『Non-Directive Therapy』

心理査定のためカウンセラーが

Counselor for psychological assessment

クライエントに接する際に

In a session with a client

カウンセラーの求められる態度として

The counsellor required bellow conditions


無条件の肯定的関心

An unconditional positive regard

共感的理解を持ち

Having empathic understanding

クライエントの自己一致が実現できるよう

Seeking for client’s self-actualizing

『傾聴』という聞き方で援助する治療法である

Helping clients with the therapeutic way of “Listen attentively”


傾聴とはクライエントの話を遮らないようにし

“Listen attentively” means listening client’s speaking without interruption

クライエント自身の内側に焦点を当てられ

Focusing on client’s inside

内観を明確化できるように

To clarify that client can have clear perspective for themselves

心に耳を傾ける技法である

It is the technique to listen mind with ears


今回は上記に示したカウンセラーの態度の中で

On this time, those counselor attitudes shown above

『無条件の肯定的関心』について

About “Unconditional positive regard”

その相互関係性を私個人の経験に照らして書く

I will write its interrelationship upon my personal experience


無条件とは『条件付きではない』あるいは

Unconditional means “Not conditioned” or

『条件が付いていない』

“No condition is attached”

『条件が無い』などの意味がある

“There is no condition”


条件がついていると

If there is a condition attached

AならばBになる

If it is A will be B

BだからAである

It is B so that is A

Aを自己開示、Bを信頼関係だと代入すると

To replace A as self-disclose

B as trust relationship

自己開示するならば(A) 信頼関係になる(B)

If you do self-disclose(A), it will be a trusted relationship(B)

信頼関係になるには(B) 自己開示をする(A)など

To become trusted relationship(B) do self-disclose etc.

何らかの条件A,Bが付いてくる

Some conditions such A and B attached


または、男女関係の例では

Or in cases relationship of man and woman

愛してくれたら(A)愛す(B)

If you love me(A) I will love you(B)

愛されたら(B)愛してあげる(A)などの

Such as if I am loved(B) then I will give love(A)

暗黙の要求の条件A,Bが暗黙で語られている

Those required implicit conditions A, B are implied

無条件とはそれらの条件的なAやBを無くすことを指す

Unconditional refers to eliminating those A, B conditions


『肯定的な関心』とは

“Positive interesting” means

ただの同調ではなく

It is not merely agreement  

相手に関心を持ち

Having interesting to the opponent

相手の生き方に関する如何なる態度も

Any attitude regarding to the opponent’s way of living

受け容れることを前提とする心構えである

-it is the metal attitude presupposed to be accepted

その根底にある思想は

-the idea which underlying of it

相手をありのままの状態で認めることである

-accept opponents as they are


上記の非指示的療法は

Above 『Non-Directive Therapy』is

カール ロージャスによって体系化された

-organized by Carl Rogers


大学時代、私はロージャス派の教授が

Years in my University, I was participated

率いる心理グループ参加したことが

-a psychological group led by a Rogerian professor

切っ掛けになって

-which made me motivated and experienced  

グループメンバーによって

私が無条件的に受け容れられたような体験をした

-I was like accepted unconditionally by the group members


その体験を通して

Through that experience

『自分を社会の枠組みから知る』

“Know myself in the framework of society”

『他人を自他との関係性から知る』のような

 “Know others from the interrelationship between them and myself”

自己に対する肯定感を抱けるようになった

I began to embrace such positive feelings on myself


その肯定的な自他関係性への気づきによって

By the awareness that led to have positive relationship

-between myself and other-self

自分という狭い檻から解放され

I was released from narrow cage which was called myself

他人という束縛からも解されたのである

Also, I was freed from the bondage of others


不思議なことは

What is strange

この非指示心理療法は

This non-direct psychotherapy is

坐禅における自他関係認識を

認識することに直結している

-directly connected to recognition that

-recognize self-other interrelations in Zazen

私が坐禅を研究することになった

原因のルートを辿れば

If I trace the cause which made me studying Zazen

この無条件の肯定的関心を

肌で体験したことが

-those experiences with actual feeling on my skin

-that unconditionally interested positively

源流になっているかもしれない

-they might have been my original flow


坐禅の技法の一つで

One of the techniques of Zazen

『求めない』ことがある

-there is way of “Do not seek”

求めないとは

Do-not-seek means

坐禅を行うことによって『心の安らぎを得る』

“Gain peaceful mind” by doing Zazen

坐禅を行えば『解脱が得られる』など

If do Zazen “Can get enlightened” etc.

AをすればBが持てるとの目的を持たないことである

It is not to have a goal which if you do A can get B


もし心が条件で満たされていると

If a mind is filled with conditions

自分が行う行為に対し見返りを求めることになり

-it makes seeking rewards on behalf of what have done

損をしたとか得を得たとか

-such demerited or merited

心に損得の計りが付くようになる

-the mental calculator will be attached on mind


一方、何も期待せず

In the other way, if don’t expect anything

何も求めずに

-without seek anything

ただ修行を重ねていけば

-by doing just carry on trainings

自ら気が付くこともあれば

-there may be awareness on its way

損も得も幻にすぎないと分かってくる

-will become to know that merit or demerit are merely illusion


つまり、条件無しで

Therefore, without a condition

無条件に坐禅を実行すれば

-do Zazen unconditionally

それらの条件から放たれて

-be released from those conditions

宇宙の摂理によって

By the providence of universal law

自分が無条件に受け容れられたことに

-a self is accepted unconditionally

気がつけるようになるだろう

Will be aware to be

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142 Comments

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Unknown (蓮の花)
2017-07-04 01:08:47
前回の180を超えるコメントの中で
Tによる私の分析があまりにも面白すぎて
ここに添付し検討していきたい。
以下
>『ケンカの達人』著者、Hとも噂される人 (T)
2017-07-04 00:15:19
職業的には・・・・・・・・・ザ・ロイアー&ザ・格闘家
世界観では・・・・・・・・・弱肉強食世界で勝つ人

戦場に於いては・・・・・生き残る人
平和な世界では・・・・・只のウルサイ人
人生行路では・・・・・・・遊行期には無用の長物化
釈迦的には・・・・・・・・・教えに背く人
他者からの評価・・・・・「羨ましい」とか「可哀そう」とか

自己分析率・・・・・・・・・20%
他者破壊率・・・・・・・・・90%
人生達人率・・・・・・・・・30%


人格的には・・・・・・・・・勝ちたくてたまらない人
無明的には・・・・・・・・・自己正当化執着人
深層心理学的には・・・はてなんだろう??
根源論に於いては・・・色々ありそうだ??

では勝つ為に、
直球勝負で勝つしかないのか??
変化球勝負で相手をかわす(避ける)のも正解ではないのか??
負けるが勝ちも勝ちなのではないのか??
「逃げるは恥だが役に立つ」は勝利の極意??

根源的問いとしては、
喧嘩の達人は本質論か??
人はいったい何故勝ちたいのか??
勝つってどういう意味なのか??
相手に勝てば自分が幸せになるのか??
自分が幸せに成るには相手に勝つしかないのか??
自分が正しいとする根拠は何なのか??

注;まだまだ色々論点がありそうだ・・・・・<
返信する
Unknown (蓮の花)
2017-07-04 01:11:37
続けて添付する。

>直感方程式 (T)
2017-07-04 00:45:11
その日の感情の成せる突発書きなら、正解確率20%
疑問提起用の直感なら、正解率30%
水平飛行後の直感なら正解率50%
紙に書き出すなら正解率60%
繰り返し見直し反省後の直感なら正解率70%
人の到達できる最高直感なら正解率80%??

直感平均的中率50%(以下)
神ならいつでも的中率は100%

君も僕も神にはなれぬ!!
人の不幸は『自分を万仏の中心だと錯覚する事』(per Kさん言語録)<

上記の×2コメについては
これから今回の記事に照らし合わせて
考察していきたい。
返信する
Unknown (蓮の花)
2017-07-04 01:38:20
新記事を開けながら...

私は今まで心理学説については
直接書いてこなかった。
何故なら
それらは個人的な研究領域で
終えるべき心理学系大学院過程を
途中で諦めたことから
語る際に資格が無いと思っていたからだ。

だが、今回はそれらの
自ら決めたあるラインを飛ぶと決めた。

(続く)
返信する
Unknown (Eric )
2017-07-04 01:40:07
Wow!!!
Fantastic addition to the blog.
I was totally unfamiliar with Rogerian therapy until I read your article.
I really enjoyed learning about this concept of unconditional acceptance of self!!

Ahh, on a side note....I also acknowledge unconditionally that you are usually right. However, to every rule there is an exception. Your choice of items from the menu at a restaurant would be one such exception. But, other than that, you are almost always correct!!!
返信する
Unknown (蓮の花)
2017-07-04 01:48:29
そのライン飛び越えの根底には
1、語る為の基盤が整った
2、語るための準備事項が段落した
3、語れば聞いてくれる相手がいると確認できた
4、心理学の知識によって
  坐禅に対する知識が深まってきた

これらの主な気づきによって
私が最も影響された『非指示的療法』を書けるようになった。

本来なら
この記事はブログ開設から一年目の記念のために取っておいた些細な理由もあるのだが、
Tとの関りによって
今がその時であると気づかされた。

また、Zさんが
心理と坐禅の関連性に興味があると言われ、下書きしておいた引き出しを開き
今の視点で自らの体験を書くようになった。
返信する
Unknown (T)
2017-07-04 01:54:11
Tの隠れた意図は

「~~さんは~~ですね」という直観の正解率は20%がせいぜいだ、という事!!

人のA面、B面を無視したモノ云い(=断定)は無意味だという事(=トンチンカン)!!

人はだれでも多重人格者(=多面的側面を持つ複雑構造人)だと言う事を見ずに、
余りに単純化し過ぎるのは危険だと言う事!!

処で今回の記事は秀逸!!
返信する
Tの直感の確率は??? (T)
2017-07-04 02:07:10
いいひといいさんは
まあ多少はお太鼓持ちで
けいさんにはメロメロで
けいさんは幸せもんで・・・・・


この確率は神的予想!!
返信する
非指示的療法 ()
2017-07-04 03:32:27
Kさんが大学院過程を途中で諦めた・・・・
という点に於いてTとの共通点があります。

Tの青年期家庭は母・姉・私の三人で
戦後直後期で貧しかったし、
母の兄(伯父、二人だけの兄弟)が祖父の家督(@東京、目白)を
単独で継いでいたので、

伯父が姉とTを大学に遣るという事になってたようだ。
伯父は東大での建築学教授であったが
地方高校に通っているTが
浪人せずに東大へ入る事は不可能と読み取って
浪人せずに行けるだろうと
或る公立大学機械科へ行けと命令してきた(=学費が安い、Tの奨学金内で賄える)。

Tは無条件で従ったが
しかし伯父が良しとしないキリスト教にTがかぶれていたし、
あまり学業にも良い成績を示さなかったので
Tの大卒直後、伯父はそそくさとTを追い出した。

しかしTは大学での
設計製図講座で新アイデアを提案したので
担当教授の研究室に残る事に成った。
Tとしては宗教上の信条で会社就活に失敗した事もあって、事の成り行きでそうなった訳だ。

T自身では学業が良いとは全然思えなかったが
機械科から大学院に行ったのは10人弱いて、
一番の奴は東大大学院に行ったが、Tは二番だかで、
卒論担当教授の後ろ盾が有ったので、
その教授が学費を援助して呉れて
Tが大学院行が決まった訳だ。

その教授は東大機械科を出ており、Tの伯父の事を知っていたので、伯父から追い出されたTを不憫に思っての矜持が有ったのだと思われる。

が、じゃじゃ~~ん!!
悩み多きブス青年のTは,学業が一向、身に入らず、
ゼミもさぼりがちで・・・・、
担当教授の期待を裏切り続けたので・・・・、
もはやいられなくなって、
一年後退学したわけであった。

教授曰く「こんどはもう止めません」とか言ってたと思う。 それ以来彼とは一度も会っていない・・・。
以前、時たま、大学建物の周りを徘徊する如くの悪夢を見る事があった。
感情的にはザ・アセリみたいなもんだった。
いずれ脳がパセリ状態になって認知症徘徊行為を実施するかもしれない??

そゆえば今、急に思い出したが、彼が出して呉れた学費は永遠に返す事が無かったわけだ。
・・・まあ、もともと彼は金持ちのボンボンだったから、
いらね~よなァ、そんなもん!!
もうたぶん死んじゃってる筈だろ~し。。。。。

さてはて、Tのハレンチ学園。 B麺のホンの一部!!

返信する
Unknown (蓮の花)
2017-07-04 04:02:00
恐らくその教授様は御亡くなりになられているでしょうね。
出してもらえた学費を返さないで済んだ背景には
Tの傾向からみて
何らかの物々交換みたいな
暗黙の契約が成立していたかも、と思いました。
さもないと、Tは気になってしまうサガでしょうからね。(20%の読み取りの内)

逆に一年で退学した理由が知りたいです。
そこまで至った道のりは
結構険しかったでしょう。
返信する
自然の摂理 (T)
2017-07-04 05:33:55
退学は単に勉学に興味が無かったと言う話ですね。
興味を失えば、分かろうと言う気力も無くなって来る訳で。 単に悪循環に陥ったって事じゃあないかな。
大学院入りは成り行きでそうなったっていう事だし。

そ~いえば、同じゼミでは、大学に補欠で入った奴が頭角をメキメキ現して、ゼミ仲間でエバっていましたね。彼はキット勉強に興味深々だったって事かな。
又は補欠入学の屈辱挽回戦だったのかも??

ゼミの連中はその担当教授が金持ち息子である事は誰でも知っており、今思い出してみれば、親か、祖父かその前かの明治・大正時代に大金持ちになって、名前(姓)がそれを誇示するような名前を名乗っていたし、
大学教員では(当時の日本では)到底買えない超高級車スポーツカーのアルファロメオだかを乗り回していたし、超豪奢な屋敷に住んでいたし・・・
まさに単に暇潰しの趣味で大学教授やってる風体だったし・・・

Tに大学院学費援助をしてくれた事情も、
設計製図課題で出したTの新アイデアを日本の超有名会社に売り込んで奨学金を出させようと、
教授が画策した訳であったが、結局条件がうまくいかず、
では教授自身が特許をとって、Tに実用化研究させる予定があったわけです。
たぶんその話はTの退学で没になった筈だけど、
Tはもう大学院を逃げ出したい一心だったから、

成り行きはすべて当たり前の如く受け取って、
教授もお金は援助交際であって、借金では無い訳で、
その点に関しては両者の「阿吽(あうん)の呼吸」の領域ですかね・・・・Tの勝手な思い込みに過ぎない訳ですが・・・・。

ステップサンなんかも彼の能力不足と道の踏み外しでTのお金をびっくりするほど無駄使いして来ているから、
まあ世の中はそんな風に出来ているという事に過ぎませんね。
重力の法則で、お金は高い所から低い処に流れて行くというのが、自然の摂理ですから・・・
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