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<Begin with the End in Mind>悠悠、融融、優遊、悠悠閑閑な「ゆうゆう」生活のブログ

映画の加色

2016-06-29 | 写真

映画のフィルムに、後でどうやって色を付けるのかはわかりませんが、撮影後、加色が行われることが多い。

加色は、色だけでなく、俳優名等のクレジット、吹き出しを加えたりと色々とできる。

今回、ある映画で、加色が行われていた。

虹は、太陽光と霧と見ている人(観察者)の関係では、太陽光が見ている人の背中側に当たった状態で、観察者の目の前に霧の上に虹が発生しているのが見える。

太陽光が目の前にあったら、虹は見えない。

あくまで、虹が見える関係は、太陽、観察者、虹の順である。

 

今日、見た映画では、日影が手前にきている(太陽光が目の前に見える状態)で、ホースから霧を作って、その霧の上に虹を映していた。

つまり、観察者、虹、太陽という関係である。

 

現実には、ありえない状態。

映画では、加色で、見せていた。

現実では、ホースから霧を作っている観察者[主人公)を映しながら、霧の上に虹を見せる場面は、撮影できない。

 

嫌味な性質と思っていますが、私は、こういう場面を見逃さない。

主役と虹を撮りたいのが、優先してしまったのだと考えます。

現実ではできない場面ですが、映画的には、これも有りと考えています。

言いたいのは、現実には、その状態では虹は見えないということです。

この年になると、素直に映画を見ていない自分が、恥ずかしくなります。


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