アールグレイ日和

春畑 茜(短歌人+里俳句会)のつれづれ。
降っても晴れても、そこにサッカーはある。

「新三河物語」のこと、ほか

2007年01月19日 19時47分40秒 | つれづれ
毎日ぼーっと過ごしていたら、もう19日になっていた。
年末年始の風邪をすっかりこじらせて、上咽頭炎になってしまい、
時々耳鼻科には通っているものの、なかなかすっきりと完治しない。
上咽頭炎のほかに、中咽頭炎、下咽頭炎というのもあるらしい。
上・中・下のうちの「上」だからって特段いいものではないし、
上のうえに「特上」というのがあるわけでもない(<寿司かよ!)。


(座布団は「大相撲初場所」で投げてくださいねっ)


やや鬱でしんどい上に、これまた上咽頭炎ときて、
とにかく微熱でボーっとするし、だるいし、
ぜんぜん頭が回らないのが目下の悩み(<そうでなくてもいつも回っていない気もするが・・・)。
そんなボーっとした頭でも、
NHK大河ドラマの「風林火山」を見ている時と、
中日新聞に連載中の「新三河物語」を読んでいる時は、妙に集中力が出たりする。
恐るべし中年の「集中力」。
・・・・・言ってみただけですが。

ところで、大河ドラマの「風林火山」の原作は井上靖さん。
はじめて井上靖さんの作品に出会ったのは、高校の図書室にあった『西域小説集』(講談社)を借りた時で、かれこれ25年ぐらい前になる。
今手元にある『西域小説集』は昨年古書店で買ったもの(昭和51年12月の第二刷の本)で、
第一刷は昭和40年1月30日とあるから、ずいぶん前のものということになる。
この『西域小説集』には映画にもなった「天平の甍」や「敦煌」があり、
ほかにも「楼蘭」や「蒼き狼」など全10作品がおさめられている。
こういった作品を折々読み返しては過ごす時間が私はすきだ。

そして、中日新聞に連載中の「新三河物語」の作者は宮城谷昌光さんで、高校の大先輩にあたる。
・・・が、そのことを昨年まで知らずにいた。
この小説の主人公はのちの大久保彦左衛門(江戸初期の幕臣)となる人物で、名は忠教(ただたか)。ちょうど桶狭間の戦いの直前あたりから書き出されている。
尾張の織田方から描き出されているわけではないので、まだこれといった華々しさはないが、
そこが如何にも三河らしくて、日々牛歩のごとく進む話の、淡々としてやや渋めなところがとても気に入っている。



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普段よく草花や外来種の植物の観察をしていた空き地があったのだが、
しばらく上咽頭炎で外出を控えるようにしていたら、
あっというまに基礎工事がはじまり、住宅になってしまった。
最近の住宅は基礎工事が終わると、あれよという間もなく
家が建ってしまう気がする。
これも時代というものなのだろうか。



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(けふの即詠/一月十九日)

・凧揚げの糸の絡まるくやしさをこの子は語る園の帰りに  (春畑 茜)




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(画像は「写真KAN公式サイト」さんよりお借りしました)