アールグレイ日和

春畑 茜(短歌人+里俳句会)のつれづれ。
降っても晴れても、そこにサッカーはある。

「短歌研究」10月号のことなど

2006年09月25日 20時00分56秒 | 短歌あれこれ
今日は「短歌研究」10月号(定期購読中)が届く。
作品連載は玉井清弘さん「天蚕」、日高堯子さん「芙蓉と葛と」、穂村弘さん「輪ゴム全滅」。
読後の印象を少々分類するならば、

☆共感し、共鳴する歌

・糊つよくききたる衣を着たる身の夏至の朝の茅を押し分く (玉井清弘)
  ↑音読すると「のりつよくききたるきぬをきたるみのげしのあしたのかやをおしわく」となる。

・ぐんぐんとのぼる夏雲 あのあたり帝釈天は象の背に乗る (日高堯子)

・食パンをふたつに折ればいろいろなものが垂れたり昭和の朝は (穂村弘)



☆思わず共感してしまう歌

・棹秤ぴんとはねいし昭和あり白き卵を皿にかさねて (玉井清弘)

・吾妻端すぎて濃くなる人の香や 曳舟 青戸 昼の柴又 (日高堯子)

・勝ったこと知っていて観るサッカーの国際試合はとても安心 (穂村弘)




・・・「サッカーは生(リアルタイム)でなくちゃ!」・・・ではありますが。


録画編集済のサッカーの試合のような感じではありますが、
10月号「作品季評」の小池光さんvs奥村晃作さんにもご注目ください(+なみの亜子さんもいます)。
詳しくはぜひ本を手にとってご確認ください。



*
このところ中日ドラゴンズが冴えない。阪神はずっと連勝中。勢いに差を感じる。
地元名古屋市内某スーパーには「ドラゴンズ優勝決定日予想クイズ(<懸賞らしい)」の応募箱がずっと置いてあるのだが、ここに来て「ほんまに優勝できるんかいな?」という気がしてくる。直接対決もまだたしか3試合残っているが、すべて甲子園である。

・・・・・。


(ドラゴンズ、がんばれっ!)



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(けふの即詠/九月二十五日)

・「燃えよドラ・・・」こゑかけながら磨き上ぐ秋の雲ゆく硝子一枚 (春畑 茜)


      ※「燃えよドラゴンズ」は中日ドラゴンズの応援歌。