不死鳥の寺-滋賀県大津市：三井寺

Miidera Temple,Ohtsu City, Shiga Pref.

さてさて、湖国近江の紅葉を楽しもうと、まずは石山寺を訪ねたワタクシ達でありますが、石山寺を後にして
次は滋賀県大津市の三井寺へとやってまいりました。オッサン三人組は元気なのです。

三井寺は天台寺門宗の総本山で、本来の寺の名前は園城寺（おんじょうじ）というのですが、一般には三井寺の名前で知られています。
創建は実に7世紀でありまして、平安時代以降は皇族、貴族、武家などの幅広い信仰を集めたそうです。
ではでは、三井寺に入って行くとしましょうかねぇ。


駐車場から大門に向かって行くと、もうその瞬間に目を奪われました。
石山寺も見事だったのですが、ここ三井寺も紅葉が見ごろを迎えておりました。あぁ、来てよかった。


さらに金堂に向かって石段を上って行くと、石段の途中にも見事な紅葉がありました。
石段を上る足取りも軽やかになりますな。


この国宝である金堂は、1599年に豊臣秀吉の正室である高台院によって再建されたものなんです。
高台院と書くよりも北政所、いやいや「おね」と書いた方が皆さんには親しみやすいですかねぇ。


「三井の晩鐘」で知られる梵鐘も、艶やかな紅葉に彩られておりました。
ちなみにこの鐘は撞くことが出来るので、その音色を聴くことが出来るのです。
ただし一回撞くのに３００円払わねばなりません。ワタクシは不謹慎にも「ボッタクリやんけ」と呟いてしまいました。


この三井寺は天台宗のお寺ですからもともとは比叡山延暦寺と同じ宗派なんですよね。
ところが考え方の違いから延暦寺と対立し、延暦寺は天台宗の山門、三井寺は天台宗の寺門と称され対立が激しくなります。


その結果、三井寺は延暦寺の宗徒によってたびたび焼き討ちに会い、さらには源平の争乱や南北朝の争乱の際にも焼き討ちにあっています。
こうした歴史上の苦難を乗り越えてその都度再興されてきたことから、三井寺は「不死鳥の寺」と呼ばれているんですよ。


ワタクシ、石山寺に続いてこの三井寺も訪れるのが初めてだったのですが、三井寺も予想を遥かに上回る素晴らしいお寺でした。


圧倒されるような存在感を持つお寺って、京都や奈良にあるだけじゃないんですよねぇ。

使用したカメラ：FUJIFILM X-T1


滋賀県で「紅葉」と言えば、まずは永源寺が、そして湖東三山（西明寺、金剛輪寺、百済寺）が思い浮かびます。
私は永源寺も湖東三山も行ったことがあるのですが、石山寺も三井寺も永源寺や湖東三山に匹敵する紅葉でした。
これから紅葉の時期、新緑の時期と、このブログで石山寺や三井寺を取り上げることになりそうです。


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