緑に包まれた美術館-長野県安曇野市：碌山美術館

Rokuzan Art Museum, Azumino City, Nagano Pref.

さてさて、長野県安曇野市といえば美術館が点在することでもよく知られているのですが、
今回は紋クンを連れているので美術館に入館することが出来ません。
ところが、調べてみると館内は入ることが出来ませんが、敷地内には入園できる場所がいくつかありました。
ワタクシ達はそんな美術館の中から、碌山美術館に行くことにいたしました。


碌山美術館は安曇野出身の彫刻家である、荻原碌山の作品を展示した美術館です。
教会のような碌山館の姿は、安曇野の代表的な風景としてよく紹介されていますね。


画家だった碌山はロダンの「考える人」を見て衝撃を受け、彫刻家を目指したと書いてありました。
この作品などは「考える人」の影響なのでしょうねぇ。


ワタクシと家人は交代で館内に入り作品を見ることにいたしました。
先に家人が館内に入り、ワタクシは紋クンと敷地の中を散策しておりました。


レンガ造りの建物に蔦が絡まる姿は絵になりますよねぇ。
ワタクシは碌山美術館に来たことはありますが、新緑の季節は初めてでした。


美術館はJR穂高駅からほど近い場所にあるのですが、まるで森の中にあるかのような気がします。


紋クンは何もかもが珍しいのでしょう。キョロキョロと目線が落ち着きません。


家人が作品を見て来たので、交代でワタクシが館内に入ることにいたしました。
もちろん館内の作品は撮影禁止です。ただ、入口にワタクシには心を惹かれるものがあったのです。


LOVE IS ART…まあ、こんな言葉は多くの人が言いそうですが、次の言葉に目が留まりました。
STRUGGLE IS BEAUTY…Struggleには「もがく」「あがく」「努力する」「じたばたする」などの意味があります。
この言葉に荻原碌山の生き様を感じるような気がいたしました。


建物の外に出てくると、ヤマボウシの美しい花が咲いておりました。

使用したカメラ：FUJIFILM X-T1


Struggle Is Bauty…これは荻原碌山に限らず、かつての多くの日本人が心に秘めていた考えでしょう。
才能に恵まれなくとも、愚直に努力すれば報われる。そう信じて努力することが美徳でした。
いつの頃からでしょうね。必死で努力する姿を馬鹿にしたり嘲り笑うようになったのは。


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