古刹の最寄駅-大阪府貝塚市：水間鉄道水間観音駅

Mizuma Kannon Station, Kaizuka City, Osaka Pref.

さてさて、大阪府貝塚市の水間観音を参拝したワタクシは、お寺から６００ｍほどの距離の場所にある
水間鉄道の水間観音駅に立ち寄ることにいたしました。


水間観音駅は水間鉄道の終着駅でありまして、開業は1926年(大正15年)という歴史を持つんです。
水間観音への入り口にふさわしい寺院風の駅舎が印象的なこの駅は、「近畿の駅百選」「国の登録有形文化財」にも選ばれているんです。


この水間鉄道という地方路線なのですが、南海電鉄の貝塚駅と水間観音駅を結ぶわずか5.5kmのローカル私鉄です。
各地のローカル私鉄同様、この水間鉄道も利用客が減少し経営が危機に陥ったんですよ。


現在は「グルメ杵屋」という飲食チェーン店が100%の株主となり、鉄道事業が存続してるんです。
飲食チェーンが経営する鉄道会社というのも、たぶん他には無いでしょうねえ。


まあ、経営者が誰であれ、鉄道が存続してくれたのは嬉しいことです。
でも、利用客の中心を占めている高校生などの通学客が、少子化の影響で今後も減少の一途でしょうから先行きは暗いんですよね。


大阪府は阪急、京阪、近鉄、阪神、南海という大手私鉄が多くの路線を持っておりまして
この大手５社を除くと大阪府下に路線を持つ私鉄って水間鉄道、阪堺電鉄、能勢電鉄の３つだけなんですよ。


といっても能勢電鉄は路線の大半が兵庫県を走っており、阪堺電鉄は路面電車でもあるので
純粋な意味で大阪府のローカル私鉄というのは、この水間鉄道だけとも言えるように思います。


日本各地でローカル私鉄が廃線に追い込まれていく中、なんとか水間鉄道が存続することを願うばかりです。


大阪府民でも知らない人が大半な水間鉄道ですが、この駅舎は訪れる価値があると思うのです。

使用したカメラ：FUJIFILM X-T1


華々しく北陸新幹線が金沢まで開通しました。でも、私のようなローカル線好きにとっては
従来の北陸本線の金沢以東がどうなるのかが気になるんですよねぇ。
でも、そんなことを報道してくれるニュースは全くありませんでした。


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