1986年4月、チェルノブイリの原発事故からもう25年もたちました。ロシア政府によると原発事故で死亡した人は31人とされています。しかしその後の被爆によるガン死亡者は「データ不足で評価困難」としています。アメリカの原子力規制委員会(NRC)は、チェルノブイリ原発事故によるガン死亡者の増加を約4000人としています。
また同じくアメリカのエネルギー省の予測では、今後50年間に北半球全体で増加するガン死亡者は、最大2万8000人程度であるとしています。福島原発事故でもセシウム137、ヨウ素131、キセノン133など放射能が大量に環境に放出されているため、今後のガン、白血病などの影響が大変心配されます。(特に30歳未満への甲状腺ガン) また海洋汚染も大変心配されます。
それゆけドンドンで日本に54基もの原発を稼動させ、さらに14基もの原発を増設計画している政、官、財の「スーパートライアングル」は、これまで莫大な「原発利益」を得てきました。
そのため財界のドン、東京電力を中心とした「スーパートライアングル」は政府組織を上げて、(何の根拠もなく、ウソと隠蔽だらけで)「原発」は安全だ!安全だ!」と宣伝してきました。それは以下の内容です。
(1)経済産業省を中心とした関連組織、原子力安全委員会、保安院、エネルギー省による有り余る予算を使った宣伝。
(2)電気事業連合会のマスコミへの圧力、コントロール。
(3)政府機構を通じ、文部科学省による、小、中、高教育でのエネルギー環境教育への「原発是認」教育。
(4)金をばら撒き文化人、御用学者を起用し、メディアを通した宣伝活動。
国民の膨大な予算を使い、組織的な「安全神話」を宣伝してきた省庁、御用学者、文化人、政党、政治家には大変重い罪があります。一日も早くその罪を認め、深く反省し、今後二度と繰り返さない為に、超危険な「原発」から全面撤退してもらいたいと思います。
★原発トライアングルの主な関係図です。