昨日はバレンタインデーでしたね。
テンション低い我家は完全にスルーでしたが。 
さてバレンタインデーだった昨日、ドーバー海峡に面した町マーゲイトに、
覆面アーティスト・バンクシーの最新作が出現したそうです。
バンクシー自身がSNSで公表したそうなので、本物です。
作品名は、St. Valentine's Day Mascara （聖バレンタインデーのマスカラ）。
描かれている女性は、髪形や服装から１９５０年代の主婦っぽくて、右目の周りには痣らしきものがあり、
歯も一本欠けている様子。そして箱型の大型冷凍庫からは、男のものらしき足が二本、突き出ています。
よって、DVで虐待されてきた主婦が、とうとう夫に反撃して夫をやっつけた・・・というストーリーが見えてきます。
思いがけないバンクシー作品の出現に、地元の人は大喜びだったのでは。
ところがところが！
その日のうちに地元自治体の粗大ゴミ処理チームがやってきて、作品の一部となっていた
冷凍庫を、運び去ってしまったそうです。
「こんな時だけ仕事が早い！」 と、バンクシーのファンはプンプン。
冷凍庫は無くなってしまったけれど、とりあえず壁画と一緒にセルフィーを撮る人も。
不法投棄物、ほんと、普段はなかなか片づけてもらえないんです。
なのにバンクシーの作品の一部になったときだけ、どうしてそれほど迅速に？？？
（もちろん、冷凍庫はこの壁を擁する家の住人が使っていたもので、
処分したいから自治体に廃棄（有料です）を依頼していたという可能性はありますが。
ちなみに我家のある自治体の場合、たとえば古い冷蔵庫を廃棄してもらうためには、
自治体に連絡して依頼し、費用を前払いすると、回収に来てくれる日が指定されます。
その日の午前8時までに粗大ゴミを、敷地の端の、公道から見留めやすくて
通行人の邪魔にならない場所に置いておけば、持って行ってくれます。
費用は、3点まで一律25ポンド（4千円）、それ以上は1点につき5ポンド（800円）。
だからまとめて依頼したほうがおトクです。）
このニュースのコメントに
「すぐに片づけてもらうためには、ああするしかなかったんだ」
というのがあって、一番多くの 「いいね！
」 をもらっていました。
ナットク。 
グーグル・マップで現場（82 Park Place，Margate）を探し当ててみました。普段はこんな感じなんですね。
ところで Saint Valentine's Day Mascara というタイトルですが。
ニュースを読んでいて、これ、Saint Valentine's Day Massacre （聖バレンタインデーの虐殺）を
もじったものだったと知りました。
うわ・・・ 今から94年も前のバレンタインデーに、こんな血なまぐさい事件が起きていたんですね。 
全然知りませんでした。
アル・カポネの名前だけは知っていましたが。
さてマーゲイトですが、なかなか良さげな海辺のリゾート地みたい。
マーゲート Margate 「本当の英国を感じる地方の旅」 － NewsDigest
イギリスのビーチリゾート「マーゲイト」街歩き＆アンティークガイド － トラベルjp
ちょっと行ってみたくなっちゃいました 
