凍て蝶の翔ぶがごとくに春さらば吾も目覚めて飛ぶ日のあるや 髭彦 【凍て蝶】 冬まで生きのびて、ほとんど動かない蝶。また、凍てて死んだ蝶。[季]冬。 春は行ってしまった。 「吾」も凍て蝶と同様に、じっと、耐え忍んでいるのだろうか。冬を。 冬の凍て蝶の姿が、自分の姿へと重なって描かれている。 けれど、冬の厳しさを嘆いているのではない。 想いは翔ぶことにある。冬に翔ぶ、あの蝶のように。 |
凍み豆腐ゆっくりあまく煮ふくめて冬のひなたのふるさとを知る みあ 【凍み豆腐】 「凍(こお)り豆腐」に同じ。[季]冬。 豆腐を凍らせてから乾燥させた食品。本来は冬の寒気を利用して作るが、今では冷凍機・乾燥機を利用して作るものも多い。高野豆腐。こごり豆腐。 「凍」というお題で、なんてあたたかい作品。 冬に与えられるあったかい食べ物、ひなた、ふるさと・・・ほんわりとしたぬくもりにあふれる作品。 寒い寒い冬のなかに、じんわりと沁み込むようなあたたかい温度。伝わってきました。 |
好きな季語を聞かれほほえみかえす祖父のひざのあたりで凍蝶が舞う そばえ こちらも、凍蝶の作品。 語らない祖父がいいですね。 「ひざのあたりで凍蝶が舞う」とは、実際の描写なのでしょうか、それとも、心象風景でしょうか。 言葉にされないこころ、ほほえかえす祖父の表情、やわらかな空気のなかで舞う凍蝶は幻想味を帯びていて、とても美しい。 凍蝶の季語は冬。ほのかに答えが与えられていて、余韻に浸りました。 |
こだまのうた、いまさらですがどうもありがとうございます。
もうすぐ題詠がはじまりますね。僕は今日、参加表明するつもりです。花夢さんはどうなのでしょうか。
今年は院試や卒論があるので、完走できないかもしれませんが、スタートを切れることに感謝して突っ走っていきたいです。
・・たぶん若さで。
未だに2006年の感想を走っています花夢です。(笑)
もちろん2007年も参加する予定です。
とりあえずスタートの鐘がなってから~と思ってのんびりしていました。
お題がぽろぽろ公開されていますが、染み込みそうなお題が多いような印象を受け、わくわくしてます。
私は、今年、完走を目指さず走るのが目標です~。
瀧口さんもお忙しそうですが、作品、楽しみにしています。
ご一緒できて嬉しいです。
よろしくお願いします。