赤くそまる声はくるしみの風だけど僕はもう行かなくちゃ ごめんね 長岡秋生 内側が赤くなるまでもう少しさなぎになっていていいみたい 百田きりん 赤いペンキで書かれたスローガンの意味はわからないまま中国にいた 辻一郎 2学期に苗字の変はる女生徒の右手のネイルは鮮やかな赤 桑原憂太郎 バスタブのお湯が真っ赤に染まるまで切って生き延びて今がある 橋都まこと 百田きりんさんのほんのりと内側の赤いさなぎ。いいなぁ。 橋都まことさん。 かつて死のうとしたことのある知り合いのことを思いました。 なぜ、その人は私にその話をしてくれたんだろう。 私にできることはなにひとつないのに、その人の今があってよかったと、祈るように思ったことを思い出しました。 あのひとは元気だろうか。元気だといいな。 なんだか、気づいたらくるしみの赤色を選びがちだったみたい? 桑原憂太郎さんの描く女生徒の赤も、くるしみの色だ。 |
拙い歌を取り上げてくださって、語りかけてくださって、ありがとうございました。まだ”死にたい”という気持ちと戦いながら生き延びている毎日ですが、少しずつ、”今がある”ことを幸せに思えることも増えてきました。そして今日、花夢さんのおかげでまた一つ、生きていて良かったと思える糸が結ばれました。ありがとうございます。花夢さんのお知り合いがお元気であられるように、祈っています。
私の知るそのひとは街角で偶然出会ったような関係だったため、名前も連絡先も知らないままでした。
でも、そのひとは私にいろんな話をしてくれました。きっと元気です。どこかでウクレレを弾いてると思う。
私とそのひととの出会いはゆきずりのようだったけれど、でも私にとってそれはただの偶然ではなく、なにかとても意味のあることだったのだと思ってます。
私のそのひととの出会いが、まことさんの作品の前で立ち止まるキッカケになったように、人はどこかで繋がったり結ばれたりして生きてゆくのですね。
その糸がどんなに細くてもとても価値のあることだと信じていきたいです。
どうかお体をお大事にしてください。
ありがとうございました。