4月18日
退屈を奏でるならばハ長調 そみみ ふあれれ おなかがへつた
村本希理子
転生を思い出すほど退屈なぼくは足で抱き枕を馴らす
橘 こよみ
目を閉じてきみを見つけて退屈が赤いかけらになってこわれた
霰
退屈は難しいお題ですね。改めて思いました。
退屈=面白くないものですから。面白くないものを面白くないと詠んでも面白くないですし。
この三作は、ありきたりな退屈ではないものを感じました。
ハ長調だったり、転生を思い出したりしているわけですから。
赤いかけらになってこわれる退屈を持つ、霰さんの心象風景がきらめいていてステキでした。
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