花夢

うたうつぶやく

084:退屈うた

2008年02月29日 | 題詠2007感想
4月18日

退屈を奏でるならばハ長調 そみみ ふあれれ おなかがへつた
村本希理子

転生を思い出すほど退屈なぼくは足で抱き枕を馴らす
橘 こよみ

目を閉じてきみを見つけて退屈が赤いかけらになってこわれた




退屈は難しいお題ですね。改めて思いました。
退屈=面白くないものですから。面白くないものを面白くないと詠んでも面白くないですし。

この三作は、ありきたりな退屈ではないものを感じました。
ハ長調だったり、転生を思い出したりしているわけですから。
赤いかけらになってこわれる退屈を持つ、霰さんの心象風景がきらめいていてステキでした。


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