花夢

うたうつぶやく

044:飛ぶうた

2007年02月10日 | 題詠2006感想
あこがれるものが多かったです。


さあ今だ ! 誰も追っては来ないけど私が私であるために飛べ !
スガユウコ

強くて、潔くて、ステキ。
こんなふうに飛びたい。



飛行機のかたちできみが眠ってもそっと乗りこむわけにはいかない
みなとけいじ

微笑ましい光景。
飛行機のかたちで眠るきみと、それを見つめるぼくと。



花の名をとるのをやめて草の名にした飛ぶことにあこがれはない
本田瑞穂

花の名をとってしまった私です。
それに気づけていたら、私も違っていたのかもしれないのに。



飛べそうな気がした夏の屋上で忘れてしまう約束をした
内田誠

ぜんぶ、ぜんぶ、空が吸い込んでくれる。夏の屋上。
その約束も、いつか忘れる。



「あなたのその悲しい気持ちが爆発して飛んでゆくまでここでみてるわ」
魚虎

揺さぶるような激しい悲しみ。

きみは、それを見つめるだけ。