花夢

うたうつぶやく

032:町(花夢)

2011年09月05日 | 題詠2011
過疎化した町の空気を吸っているあなたは秋の樹木のように

031:電(花夢)

2011年08月21日 | 題詠2011
鳴り響く電話の音もしらないふりをしてわたしは巣穴へもどる

030:遅(花夢)

2011年08月21日 | 題詠2011
遅くてもいつかかならず辿り着くとこにシールを貼っておきます

029:公式(花夢)

2011年08月21日 | 題詠2011
公式を使って好きになってゆくわたしのことを認めてほしい

028:説(花夢)

2011年08月21日 | 題詠2011
説明をしようとすればこんなにもわかりあえないことがわかって

027:水(花夢)

2011年08月21日 | 題詠2011
夕立の気配 (あなたはまだ水を欲しがるような恋をするのね)

026:震(花夢)

2011年07月21日 | 題詠2011
ベランダに積もり続ける鳥たちの音に震えながら朝焼け

025:ミステリー(花夢)

2011年07月21日 | 題詠2011
ありがちなミステリーかもしれなくて埋めた憎しみを掘り起こす

024:謝(花夢)

2011年07月11日 | 題詠2011
感情を代謝させゆく細胞がやんわり老いていて まだ すき

023:蜂(花夢)

2011年07月11日 | 題詠2011
蜂蜜に溺れるような恋をしていたことだけが残る七月