心の扉 神戸カウンセリング花時計

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世界遺産 醍醐寺三宝院

2019年04月11日 | 名所めぐり(京都)

世界の人に日本が一番美しくなる季節とまで言われる

桜の見頃は、各地域で異なるために

桜の見頃を予測して計画した訪問予定日が、

桜の見頃と合致するかどうかは神様の御心次第です。

 

私達が今回の名所巡りでメインの目的地に選んだのは、

豊臣秀吉の醍醐の花見で知られる世界遺産/醍醐寺で、

今も京都の人達には紅葉の永観堂、

桜の醍醐寺と呼ばれるほどの桜の名所です。

 

醍醐寺を最初に拝観に訪れたのは、

2014年に「京都御所と京都の桜の名所巡り」の

バスツアーで、今回は2度目の拝観になります。

 

前回のバスツアーで醍醐寺を訪れた時は、

見頃時期が完全に過ぎていて、

殆どの醍醐寺の桜の花が散ってしまっていたので、

今回こそはと力が入っていました。

 

 

 

世界遺産 醍醐寺 総門

 

この時期に醍醐寺を訪れる人の数は、

22万人とも24万人とも言われているので

混雑の程度も気になるところです。

 

 

 

三宝院 唐門【国宝】

 

黒漆喰の門扉に金箔を施された

菊花紋と五七の桐が輝いています。

 

大阪城の天守でも見られる黒地に金色の組み合わせは、

秀吉公が好んだ組み合わせかも知れません。

 

 

 

三宝院 総門

 

醍醐寺の塔頭である三宝院は、

京都13の門跡寺院の一つで、

初拝観の時には、バスツアーの滞在時間の関係で

スルーしてしまいました。

 

 

 

三宝院 特別名勝・特別史跡石標

 

国の特別史跡・特別名勝の両方を

兼ね備えているのは全国で9ヶ所。

 

京都では、金閣寺と銀閣寺の庭園と

ここ醍醐寺の三宝院の庭園の3つです。

 

 

 

三宝院 太閤枝垂れ桜

 

昨年の台風で大きな被害を受けた京都ですが、

その中でも醍醐寺の被害は大きかったようで

この太閤しだれ桜の太い枝が折れてしまい

樹形が変わってしまったようです。

 

 

 

 

桜の開花状況は、6~7分咲きの感じですが、

前回に醍醐寺を訪れた時と比べると

月とスッポン、クジラとイワシ、雪と墨です。

 

 

 

三宝院 大玄関

 

ここ三宝院庭園で、

過去最高ランクの庭園と出会うことになりました。

 

 

 

三宝院殿堂 葵の間【重要文化財】

 

襖絵には下鴨神社から上賀茂神社へ向かって

行列している葵祭の様子が描かれています。

 

三宝院庭園観賞は、

葵の間、秋草の間、勅使の間の縁側から始まります。

 

 

 

三宝院庭園 【特別名勝・特別史跡】

 

醍醐寺の三宝院庭園は、

特別名勝に指定されている23庭園の一つで、

秀吉が盛大に開催した醍醐の花見に際して、

豊臣秀吉が自らが基本設計を行った庭園として

知られています。

 

 

 

表書院【国宝】

 

三宝院庭園の作庭は、

醍醐の花見が終わった4月から始まりましたが、

秀吉は、その年の8月に亡くなったので

庭園の完成を観ることが出来ませんでした。

 

とは言え、三宝院庭園の完成まで

作庭開始から27年に渡ったと聞いているので、

秀吉が少しばかり長生きをしてたとしても

庭園の完成を観ることが出来なかったようです。

 

 

 

三宝院庭園 亀島 鶴島

 

左側が亀島、右側が鶴島。

どちらの島にも立派な五葉松が茂っています。

 

 

 

加茂の三石

 

左の石は、賀茂川の「流れの早いさま」を、

真ん中の石は、「川の淀んだ状態」を、

右の石は、「川の水が割れて砕け散る様子」を

表しているとのこと。

 

 

 

 

三宝院庭園は、どこを切り取っても、どの方向から見ても

美しい景観となるように設計されているそうで、

表書院の縁側を左方向へ一歩、一歩進むごとに

美しい景観が一つ、また一つと姿を見せてくれます。

 

 

 

 

三宝院庭園は、今まで拝観して来た庭園の中でも最高峰です。

 

この空間が輝いていて別世界に入り込んだようです。

私が感じた感覚、インパクトを出来るだけ写真の残そうとして、

後で見ると70回以上シャッターを押していたようです。

 

 

 

純浄観【重要文化財】

 

今日は、特別拝観の日で

普段は非公開の表書院の奥にある

純浄観(じゅんじょうかん)、

本堂、奥宸殿を拝観することが出来ました。

 

 

 

純浄観から観る三宝院庭園

 

純浄観は、表書院よりも一段高くなっているので

ちょっとした展望台から

庭園を観ているような気分になれます。

 

 

 

 

正面奥の藤戸石と豊国大明神。左奥に三段の滝。

 

藤戸石は、三宝院庭園の主石で、

元は岡山県倉敷市藤戸町にあったもので

それを足利義満が金閣寺へと取り寄せ、

その後、細川管領家、二条城、聚楽第、三宝院へと移された

歴史的経緯から「天下人が所有する石」とも呼ばれています。

 

三段の滝は、

東山にある無鄰菴庭園の奥の滝のモデルにもなっています。

 

 

 

 

 

 

本堂【重要文化財】

 

本堂と純浄観の間には、

白砂と苔で瓢箪徳利と杯等を表した「酒づくしの庭」があり、

本堂では、あの快慶作の弥勒菩薩座像【重要文化財】を

拝見することが出来ます。綺麗な仏像でした。

 

 

 

奥宸殿【重要文化財】と茶室 松月亭

 

 

 

 

 

 

奥宸殿

 

 

 

勅使の間・秋草の間・葵の間北側にある庭

 

三宝院庭園は、とにかく素晴らしく大満足でした。

三宝院庭園を拝観した時の感覚が

帰宅後の今も続いています。

 

東京の京都好きな友人と話していた時に、

京都で一ヶ所だけ行けるとしたらと問われて、

私は迷いに迷って答えが出ず、

その友人は、詩仙堂と言っていました。

 

友人が選んだ詩仙堂は、私も「なるほどなあ。」と

凄く納得できる味わい深い名跡です。

拝観を終えたばかりの影響を多分に受けていますが、

あの時に選ぶことが出来なかった私の答えは、

「三宝院」となりました。

 

 

 

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