心の扉 神戸カウンセリング花時計

心理療法や催眠療法、ストレス解消や悩み等メンタルに関するもの、そして日常の出来事を自由気ままに掲載します。

京都 高台寺

2024年04月21日 | 名所めぐり(京都)

 

高台寺は、十年ほど前の初拝観で十分に堪能していたので

ねねの道を通り高台寺に通じる台所坂が目に入ったとて

せっかくなのでと高台寺の拝観に舵を切ることはなかったのですが

今回は、この季節にだけ見ることの出来る風景を観賞するために

高台寺を訪れることにしました。

 

 

 

高台寺 鐘楼

 

 

 

高台寺 湖月茶屋

 

今日は、空が晴れ渡ったり雲が覆ったりと

空模様は安定しておらず朝早くは肌寒さも感じましたが

次第に気温は上昇中です。

 

高台寺の主だった堂宇がある敷地内へと入る前に

茶屋にお邪魔して一休憩。

 

因みに湖月茶屋の店名は、

高台院の法名『高台院湖月心公』に倣ってかと思われます。

 

 

 

高台寺 天満宮

 

高台寺天満宮は、

1606年に高台院(ねね)が崇拝していた網敷天満宮から

御祭神の菅原道真を勧請して鎮守社としたものです。

 

 

 

なで牛

 

高台寺天満宮の前に鎮座する小さくて可愛い『なで牛』は、

沢山の女性の参拝者に人気があるようで

先ほども綺麗な女性達に沢山撫でられていたので

御満悦な表情を浮かべています。

 

ああ生まれ変わったらなで牛に生まれたい。

 

 

 

高台寺 庫裡

 

高台寺庫裡の玄関前は、なにやら工事中。

京都の多くの寺院は庫裡の玄関口に参拝受付があるのですが、

高台寺は、庫裡建物の西側の参道に参拝受付があります。

 

 

 

高台寺 景観

 

参拝受付を終えて参道を奥へと進むと遠景に大雲院・祇園閣が見えます。

高台寺の初拝観の時に「絵になるなあ。」と興味津々に眺めていましたが

大雲院・祇園閣の拝観を体験した後に見ると印象がまた違います。

 

 

 

茶室・遺芳菴(いほうあん)

 

大きな丸窓が特徴の田舎家風の茶室『遺芳庵(いほうあん)』は、

明治41年に京都市上京区の灰屋紹益氏の旧邸跡から移築したもの。

 

豪商であり諸芸に通じていた灰屋紹益氏が、

夫人の吉野大夫を偲んで建てたものとも言われていますが、

今は、建築様式の点から後世の人が

二人を偲んで建てたものと推定されています。

 

 

 

 

壁一面の大きな丸窓、このような窓を吉野太夫に因んで

吉野窓というようです。

島原の花魁だった吉野太夫は、知性と美貌を兼ね備え、

別格の存在だったようです。

 

 

 

高台寺庭園 開山堂と偃月池

 

高台寺庭園【国指定史跡・名勝】は、小堀遠州の作庭と伝わります。

 

庭園の中心に開山堂【重要文化財】を配置して

開山堂の西側の苑池『偃月地(えんげつち)』

開山堂の東側の苑池『臥龍地(がりゅうち)』からなる

桃山時代を代表する池泉回遊式庭園です。

 

 

 

高台寺庭園

 

偃月地には、開山堂に楼船廊が渡されていて

楼船廊から北側の偃月地には、亀島が配され

南側には、鶴島が配されています。

 

また楼船廊の中央に設置されている観月台【重要文化財】は、

高台院(ねね)により伏見城から移築されたもので

亡き秀吉公を偲びながら観月台から月を眺めたそうです。

 

 

 

方丈『波心庭』 勅使門と枝垂れ桜

 

今回の高台寺の二度目の拝観は、

高台寺方丈庭園『波心庭』の枝垂れ桜を観賞することが目的です。

 

私は、桜の開花を待ち焦がれるほど好きという訳じゃありませんが

昨年の東寺の五重塔と不二桜のように

風情ある建物や自然と桜が溶け合った風景は、堪らなく好きです。

 

 

 

唐門と枝垂れ桜

 

高台寺の方丈庭園『波心庭』の勅使門、唐門の白壁、

白砂、苔の緑色、そして、一本の枝垂れ桜。

 

どれもが主張し過ぎず全てが溶け合っていて

身体が打ち震える位に美しく感じます。堪らんなあ。

 

 

 

 

私的には、枝垂れ桜が加わった方丈庭園『波心庭』は、

国指定名勝の高台寺庭園から主役の座を奪っています。

 

 

 

 

方丈庭園『波心庭』の主張し過ぎていない苔と岩組も

品があると言うのか、雅と言うのか。

 

贅沢を言わせてもらうと

先ほどまで青空が広がっていたのに

あれよあれよと一面雲に覆われてしまったんですよね。

 

 

 

 

 

 

重関門・中門

 

 

 

開山堂【重要文化】

 

開山堂は、1605年に高台院(ねね)によって建立されました。

元来は、高台院の持仏堂でしたが

その後、中興開山の三江紹益の木像を祀る堂となりました。

 

開山堂内へ立ち入りは可能なので

秀吉公の御座舟の天井高台院の御所車の天井を用いて造られている

開山堂の天井は、経年劣化で色落ちはしていますが

それでも首が痛くなるまで観賞しても良いかもね。

 

 

 

臥龍廊

 

臥龍廊(がりゅうろう)は、開山堂と霊屋を結ぶ屋根付きの階段で

長く伸びた瓦屋根が龍の背に似ているところから

臥龍廊と名付けられています。

 

高台院(ねね)は、毎日この臥龍廊の石階段を通って霊屋に通い

亡き秀吉公を偲んでいたようです。

 

ねねと秀吉公は、人目をはばからずに度々喧嘩をしていたようですが

秀吉公は、高台院に心より愛されていたんですね。

 

それはそうと臥龍労の石階段の幅が、

踵がはみ出てしまう位に狭いのは何故なんだろう。

 

 

 

臥龍池

 

 

 

開山堂臥龍池

 

 

 

 

 

 

霊屋(おたまや)

 

霊屋【重要文化財】は、

開山堂と同じ1605年に高台院によって建立されました。

 

霊屋の内部には、中央に大随求菩薩像が安置されていて

その向かって右側には、豊臣秀吉公の座像

左側には、高台院(ねね)の片膝立ちの木像が安置されていて

高台院は、高台院の像の約2m地下に埋葬されています。

 

 

 

臥龍廊

 

今回の拝観では霊屋内部に入ることが出来ませんでしたが

初拝観の時には、確か入ることが出来たと記憶しています。

 

この霊屋に安置されている秀頼公の座像は、

安置する前に高台院が確認をしているはずなので

実際の秀吉公に一番似ていると思われます。

なのでもう一度、肉眼で観ておきたかったんですが叶わずです。

 

 

 

 

今回の高台寺の拝観は、霊屋までと思ったりもしましたが、

折角なのでとあと少しの石段の参道を登ります。

 

 

 

茶室・傘亭

 

茶室『傘亭』【重要文化財】の正式な名称は、安閑窟。

 

高台院により伏見城から移築されたものとされていて

茶室内部の竹で組まれている天井の形が

唐傘に似ていることから傘亭とも言われています。

 

 

 

 

 

 

土間廊下

 

土間廊下【重要文化財】は、

茶室『傘亭』と茶室『時雨亭』を繋ぐ屋根付きの廊下で

高台院が二つの茶室を現在の場所に移築させた時に付加されたもの。

 

 

 

茶室・時雨亭

 

茶室『時雨亭』【重要文化財】は、傘亭と同じく

高台院により伏見城から移築されたものとされていて

茶室としては珍しい2階建てになっています。

 

 

 

 

なかなかの下り坂の参道の先には竹林があります。

 

 

 

竹林

 

初拝観の時には、方丈庭園と竹林に色とりどりの和傘が

飾られていましたが、今回は見当たりません。

私的には、方丈も竹林も余計な装飾が無い方を好みます。

 

 

 

 

竹林を通り抜けていく風の音と木漏れ日だけで

竹林の装飾は、十分かな。

 

 

 

龍頭

 

初拝観の時にも見かけたこの龍の頭について少し調べてみたら

2012年に方丈庭園『波心庭』で行われた

夜間特別拝観のために専属の庭師に依頼して製作したものらしく

かなり新しいものです。

 

初拝観の時にもこの場所に龍の頭は置かれていたのですが

『恋人達の聖地』と記された立て看板が新しく加わっていました。

高台寺は、高台院(ねね)と秀吉公の聖地とも言えるので

恋人たちの聖地としては相応しい場所ですね。

 

 

 

高台寺 臺所門(だいどころもん)

 

高台寺の拝観を終えて台所門から台所坂を下ります。

 

高台院(ねね)がこの道を通って高台寺に日参し、

そして、使用していた台所に続く道であったことから

石段の坂道が台所坂門が台所門と呼ばれるようになったとのこと。

 

 

 

台所坂

 

高台寺の創建当初の小方丈が焼失した後に

塔頭の圓徳院の北書院(伏見城の北政所化粧御殿)

小方丈として移築しましたが1863年に放火で再び焼失

 

現在、進行している小方丈(北政所化粧御殿)の再建計画

順調に進めば、なんと2025年9月30日頃に完成し、

翌月の10月1日にお披露目予定とのことです。来年っす。

 

なので初拝観から二度目の拝観には十年の月日が流れましたが

三回目の拝観は、割と早くなりそうです。

 

高台寺の拝観を終えると、やっぱ圓徳院にも立ち寄らなければ

なんかこう中途半端な感じがするので、次に圓徳院に向かいます。

 

 

 

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