春とは名のみの日々が続いておりましたが、さすがお彼岸近くになりますと、暖かな日が多くなってきました。しかし、温暖化現象の影響を受けて、異常気象だそうですが、急な雨も多く目まぐるしく天候が変化するこのごろです。
19日、前々から一度訪ねたいと思っていた青梅の梅林へ出かけてみました。花散らしの雨に,花嵐の風、当日の早朝は、激しい雨と風の音で目が覚めました。予定を1時間繰り下げての出発でしたが、幸い晴れあがりました。
青梅は河合玉堂美術館、吉川栄治記念館、また御岳山のレンゲショウマの群生等を見学に度度訪れたことがある懐かしく思い出の場所です。昨年日経新聞で、全国梅の名所90か所の中から1位に選ばれたと聞き、この時期久々に訪ねてみました。
植樹されてから40年、現在2万5千本となり紅梅、白梅、枝垂れ、それぞれに一重、八重と数多くの品種は、名前や特徴、言われなど説明書きがあり、楽しませてくれます。ガイドの方と高低差を利用した山里のやわらかな景観の中、やさしい香りに包まれながら、閑雅な時を過ごしました。
青竜枝垂れの白梅大木の傘の中に身を置いて素敵な気分を味わったり、じっくりと名前と由来の説明を聞きながら眺め楽しみました。
印象にのこった梅、5種
「鴛鴦」えんおう (オシドリとも読む) 一つの花で2個の梅の実がなるそうで、吉川栄治が、こよなく愛した梅だそうです。夫婦梅ともいわれ、ピンクが素敵な大輪咲き。
吉野郷原産で、これも吉川栄治にちなんでつけられた「書屋の蝶」
花弁が、桔梗のはなびらに似てとがっている。(桔梗咲き)珍しく花姿がとてもよかった。
「桜梅」 名のとうり桜色で可愛い!
「東雲」 よく見るとはなびら1枚1枚に赤いすじが入る特徴のある梅
「白牡丹」 1輪1輪白い牡丹を思わせる、いい梅でした。
ガイドさんの説明で以外だったことは、梅の紅梅、白梅は枝の切り口で決まるということ。花色に関係なく切り口が赤いものが紅梅、色の無いものが、白梅だそうです。
次はもう桜前線がやってきますね。今年の桜はどんな風になるのでしょうか?