浜名史学

歴史や現実を鋭く見抜く眼力を養うためのブログ。読書をすすめ、時にまったくローカルな話題も入る摩訶不思議なブログ。

ふと見つけたHP

2018-05-23 22:17:51 | その他
 私が学生の頃、川口大三郎くんという学生が殺された。殺したのは革マル派という党派である。

 大学の文学部のキャンパスは本部キャンパスとは離れていた。文学部の自治会は革マル派が牛耳っていて、文学部キャンパスは革マル派の暴力支配が行われていた。私は法学部であったので、そのキャンパスにはほとんど行かなかったが、時々革マル派の暴力で顔面が土色となったぐったりした学生の姿をみることがあった。革マル派は、他の政治組織のメンバーに、特高並みの暴力を振るっていた。

 川口君が殺された後、その暴力支配に対し、文学部の学生をはじめとして全学の学生が立ち上がり、連日一号館前で革マル派糾弾の集会が開かれた。私も参加していたが、その集会で髪を長くした樋田毅くん、彼は特定の政治組織に加わっていない正義感の強い学生であったが、彼の演説を何度か聴いている。彼は文学部の自治会委員長に就任していたという記憶がある。

 しかしその運動も、盛り上がるときがあれば退潮するときもある。退潮するなかで、文学部に革マル派の暴力支配が復活し、樋田君はキャンパスに入れなくなった。また革マル派の暴行を受けて骨折などしたと聞いたことがある。

 その樋田君は、大学卒業後に朝日新聞に入社し、あの赤報隊事件の追及に全力を投入し、最近、『記者襲撃 赤報隊事件 30年目の真実』を出版した。私はもちろん購入して読んだが、持ち前の正義感がみなぎっている本だ。

 この事件や、あるいは国鉄分割民営化の時に、革マル派は国鉄当局と一体となって国労などの労働組合の排斥に協力したことから、私は革マル派に対しては、許さない、という気持ちをいまも持っている。労働法に「不当労働行為」というものがあるが、国鉄からJRに移行するときに、分割民営化に反対する特定の組合員を差別し、雇用しないという、国家的不当労働行為に協力したのが革マル派であった。

 その川口君虐殺事件のことをまとめたサイトを、偶然見つけた。

川口大三郎君追悼資料室がそれである。

 私が学生時代、もう一人忘れられない学生がいる。山村君と言って、在日の学生で、ちかくの穴八幡神社で焼身自殺した。彼の自殺の背景にも、革マル派の暴力がある。

 この資料室には、当時のビラがPDFで掲載されているが、私も実は当時のビラを保存している。文学部ではなく、本部キャンパスで配られたものだ。このビラをどこかでひきとってもらえないかと思っているところだ。
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