わたしの実家は、槇垣根に囲まれ、なかにもたくさんの木が生えている。毎年夏になると、蜂が飛びまわり、どこかに蜂の巣がある。
今日、最近植えた花の苗に水をあげようと如露を持ってうろうろしていたら、左のうでにチクッと痛さが走り、すぐに右手で払ったところ、蜂の野郎が腹を出してもがいていた。この野郎が刺したのだと思い、足でとどめを刺した。そのあと、槇垣根に殺虫スプレーをかけていったが、刺されたところの近くの槇垣根、その低いところに蜂の巣があった。スプレーをかけ、そこにいた蜂をやっつけた。
わたしは歩いていただけで、蜂を怒らせるようなことはしていない。にもかかわらず刺されたのだ。すぐに蜂の毒を出すために水を流しながら毒を揉み出すようにして、結局ことなきを得た。
今までの人生の中で、蜂には何度か刺されているが、何もしていないのに蜂に刺されたことは、幼い頃にいちどだけあった。家の窓から手を出してぼーっとしていたとき、蜂が飛んできて、さっと腕に刺してどこかに飛んでいった。
家の周辺で、蜂の巣を見つけることは珍しいことではなく、子どもの頃から、蜂の巣を落とすことがある種の遊びであった。
なお今日、わたしは黒いTシャツを着ていた。蜂は黒色に対して攻撃的になるのだそうだ。気を付けなければならない。