hakuunの未来ノート

将来のため、人生やビジネスに関して、考えたこと、感じたことを綴ります。

鬼怒川被害の考察

2015-09-16 | 自然災害

鬼怒川の災害について、あなたはどのように考えますか?

今回の豪雨は、日本各地どこで起きてもおかしくない。

 このようなコメントがTVで放映され、インターネットに書き込まれている。

最近の台風をみると巨大化されており、雨台風の脅威は、驚くほどである。

昨年の広島の土砂災害、和歌山の集中豪雨など記憶に新しい。

今回の鬼怒川の決壊は、「河川の津波化」となり、4年前東日本大震災の再現を見ているようであった。

鬼怒川の決壊は、瞬間的断面で見ると、東日本大震災に比べて小さいが、「河川の津波化」となりその影響は時間的に長く、その破壊エネルギーは東日本大地震に相当するのではないだろうか。

 

●鬼怒川の堤防は、標準的な堤防である。

 日本の河川は欧米に比べると急流で、雨が降ると各地に被害を及ぼしていた。

昔から国を治める者は、住民の財産・命を守るために、治水は最大の課題であった。

そのために堤防構築の技術は高度化され、維持管理もかなりのレベルで行われてきた。

しかし、コスト面を考えると、日本全国の河川が100%管理されているとは言えない。

今回がその一つの例かもしれない。

決壊したヶ所の一つに、民地(?)があり、ソーラーシステム建設のために、堤防が2m程低かった。そのために、河川管理事務所は、測量し堤防嵩上工事を行う直前であった。

今回、鬼怒川で決壊したからこのようなニュースとなっているが、全国各地に似たような場所は他にもあるのではないだろうか?

 

●ハードには限界があるので、ソフトを充実することが大切。

 堤防というハード面を充実するには、お金も時間もかかる。仮にお金があっても、やる人材がいない。

今後は情報管理を充実して、「逃げること」を最優先し、自分の命を自分で守ること、当然のことだ。

今回、河川決壊が伝わっていないという住民のコメントを聞いた。

日本中携帯電話やスマホを持っている人々が溢れている。何のために持っているのだろうか。

電車の中ではほとんどの人がスマホをいじっている。

いざという時に、役立つのだろうか?

 

●報道機関のヘリコプターはいるのか。

 どのTV番組を見ても、実況中継である。

自衛隊・警察・消防のヘリコプターが救助している状況を放映している。

リポーターは大きな声で叫んでいる。

彼らは何のために放映しているのだろうか。

東日本大震災の時もあったが、ヘリコプターが旋回するエネルギーで、相当の風圧がかかる。

救援している自衛隊等のヘリコプターなら仕方がないが、報道のヘリコプターはただ邪魔をしているだけはないだろうか。

映像はドローンを使えば十分である。

国土地理院のHPをみるとよく分る。

 

https://www.youtube.com/watch?v=WFtpyGXyDFg&feature=youtu.be

 

今後、TVもドローンを使う方向になると思う。

従来のヘリコプターの役目は終わった。

空いたヘリコプターは、ぜひ救助隊に貸し出してほしい。

一人でも多くの人命が助かる。

このように考えるのは、私だけだろうか。


体育系?サークル系?

2015-09-09 | スキルアップ

最近、若い社員と話す機会が多い。

彼らの仕事は、現場を無駄なく効率よく動かすことだ。

土木の現場でも建築の現場でも、やることは同じだ。

モノを造る際、様々な資材を使う。色々な職種の人間が現場に入ってくる。

モノの動き、人の動きを無駄なく動かすこと。

モノや人が滞留すれば、それだけ無駄が発生する。

やる仕事を省くことはできないから、無駄の発生と言うことは、余分に時間がかかる。

古今東西、時間はお金である。

 

「時は金なり」

「Time is Money」

 

無駄が発生することは、余分な時間がかかり、無駄なコストが発生する。

逆に言えば、無駄を無くせば、余分な時間も不要となり、仕事も効率化する。

定められた仕事が予定より早く終われば、その分利益につながる。

 

このように言うのは簡単だが、なかなか出来ないのが現実である。

 

ある2人の職員を紹介する。

A君は19歳。高校を卒業して建設業界2年目のヤングである。

B君は26歳。大学を卒業して4年目。もう一人前の技術者である。

A君、B君が働く職場は、マンション工事である。

同じ職場では無いが、マンション工事と言うことで、仕事の内容はほぼ同じである。

A君は高卒2年生。B君は大卒4年生。

一般的に言えば、大卒のB君の方が年齢的にも経験的にも長けている。

B君の方が、技術者として優れていると判断するだろう。

 

しかし、話をしてみると、状況は全く正反対であった。

A君は、いつも作業服は泥だらけ。でもニコニコしており、仕事を考え、楽しんでいる。

B君の作業服も泥だらけ。しかも疲れた顔をしており、仕事に追われ元気がない。

 

なぜ、このように違うのか、最初は分らなかった。

しかし、話しを聞いてみると、大きな違いにあることに気づいた。

 

実は、A君もB君もスポーツ経験者だ。

だが、そこに落とし穴があった。

一般的に言うと、企業はスポーツ経験者を選ぶ傾向がある。

若者は、スポーツを通じて、チームワークや協調性を学ぶ。

さらにリーダーシップを学んだ学生はどの企業も欲しい。

今回、A君B君の違いは、これ以外に原因はあった。

その原因(?)は、体育系かサークル系かである。

 

ここでいう体育系・サークル系とは、練習が厳しい・優しいと言っているのではない。技術的に高い・低いでもない。

物事に対する取組み方である。

 

A君は、中学・高校で卓球をやっていた。

試合に負けると必ず反省ノートを書く。

気づいたことをメモして、どうすれば解決するか考える。

考えた対策を次の練習に活かす。

練習結果を次の試合に反映する。

成果が出ればOKだが、ダメの場合もある。

その場合、さらにメモを取り、対策を考える。

このようなことを中学・高校6年間繰り返していたという。

 

B君は、大学ではバスケットをやっていた。

どのような工夫をしていたか、確認したところ

「まずは楽しむこと。楽しければ良い。

工夫をするようなことはない。

反省ノートなどかいたことはない」

という。

 

この違いは大きい。

スポーツは楽しい。汗をかくことは爽やかな気持ちになる。

スポーツを楽しむことは良いことだ。

だが、スポーツから得るものは、それだけではない。

 

ここで、「卓球」「バスケット」を「仕事」に置き換えるとどうなるだろうか。

A君は、毎日、「仕事」に関して気付いたことをノートにメモし、反省を行う。

さらに工夫して「仕事」の効率化を目指している。

その結果、翌日の「仕事」をシュミレーションしてリスクを予想する。

そのリスクに対して事前対策を行う。

A君はスポーツを通じて「工夫」する訓練をしていたことになる。

社会人になって変わることは、その対象が「卓球」と「仕事」の違いだけである。

「工夫する脳」を中学・高校6年間を通じて鍛えていたことになる。

 

一方B君は、学生時代にスポーツを楽しむだけで、「工夫」した経験が無い。

これを「仕事」に置き換えると、与えられた仕事はやるが、失敗する場合もある。

しかし、そこには反省が無いし、「工夫」することができない。

おそらく26年の人生の中で「工夫」する経験が皆無に近かったのではないかと思う。

 

「工夫」というのは、スキルと考えることができるのではないだろうか。

A君も初めは上手く「工夫」することができなかったと思う。

その後毎日毎日気付いたことをノートに書きだした。

毎日工夫することで、本人は意識せず、そのスキルを身につけたと思う。

本人はこのことに全く気付いていない。

しかし、18歳で社会人となり、そのスキルが立派に役立っている。

 

一方、B君は「工夫」するというスキルを使っていないのだと思う。

「工夫」というスキルに関しては、初心者である。

会社に入り、上司や先輩から指示されたことをやるだけ。

おそらくそのような生活を送っていたのではないだろうか。

この「工夫」というスキルを身に付ける機会が少なかったのではないか。

 

 

勉強でも、趣味でも、料理でも、スポーツでも、仕事でも同じだ。

人生を楽しむ秘訣は、もしかしたら「工夫」を楽しむことではないだろうか。

 


日本を守ることができるか

2015-08-11 | 土木

●自然災害への対応は大丈夫か?

 ○地震国日本

日本の国土面積は、世界の0.25%。

一方で、世界中のマグニチュード6以上の巨大地震の20%は日本で発生している。

そのために、道路、橋、トンネルなどは巨大地震を想定して造らなければならない。

 

○台風の通り道日本

毎年、台風により日本各地で被害を及ぼしている。

日本の河川は、急流である。そのために増水すると一気に水位が高まり、河川は氾濫する。

また、軟弱地盤の地形が多いため、地滑り被害が多発している。

さらに、居所的な大雨のために、累積降雨量が多くなると地盤が緩み、土砂災害が発生する確率が上昇する。

 

○新たな災害「都市災害」

台風による大雨やゲリラ豪雨により、地下鉄の駅の出入り口から雨水が流れ込み、地下鉄が完全麻痺するというシミュレーションが予想されている。

 

このような自然災害はいつ起こるかわからない。

 

最近の異常気象、報道等で容易に予想できることだと思います。

 

しかし、問題は、この自然災害だけではないのです。

最大の危機は、自然災害に対応する人材がいないのです。

つまり、若い土木技術者がいないのです。

若い人材が入っても、離職率が高い。

 

その結果、負のスパイラルが発生している。

若い土木技術者の減少

⇒職員・技能員の高齢化

⇒技術の伝承ができない

⇒新たな技術・サービスを生み出す若手が育たない

⇒業界全体の技術力の低下

⇒国民の暮らしを守れない

 

将来の自分のために、

子供のために、

孫のために、

国土を守る土木技術者を育てなければならない。

 

業界ももっと頑張らなければなりませんが、

業界だけで、解決できる問題ではありません。

将来のために、

国民全体が、土木の応援団になる必要があると思いますが、

あなたはどう考えますか?

 


ゴールはどこ?

2015-07-09 | 人生観

大学合格は、ゴールでしょうか?

 

早稲田に行く。絶対明治に行くんだ。

それは素晴らしい目標です。

 

一方で、社会心理学を学び、社会に貢献したい。

土木工学を学び、鉄道インフラの整備をしたい。

と具体的な目標を持っている受験生もいます。

 

どちらの受験生も、大学受験に対して、頑張ると思います。

意識が高ければ、高いほど、合格の可能性は近くなります。

 

では、どちらの受験生も大学に合格したとしましょう。

 

ここからが、問題です。

 

大学合格を目標にした人。

早稲田、慶応、明治等を目指す人は

もともと頭がいいから、そこそこやるでしょう。

しかし、大学4年間の過ごし方はどうでしょうか?

合格後の目標は何か?

合格という目標をクリアすると、これから何を目指すのか、わからなくなるのです。

その結果、アルバイトに、海外旅行に。

勉強する目的がわからずに、ズルズルズルズル。

このような学生が、いるのではないでしょうか?

それも、かなりの割合で。

それこそ、とりあえず大学へ、と軽い気持ちの学生は、

勉強する目的を見出すことはできません。

その結果は、ほとんど学校には行かないでしょう。

 

一方で、社会心理学をやりたい、鉄道インフラをやりたい、

と目標が明確な学生は、動きが違います。

自分が興味ある分野ですから、その分野の本を開き、

先輩の体験談、先生の講義を一生懸命に聞くでしょう。

結果は明らか。

この4年間、真剣に勉強するかしないかは、その後の人生を大きく左右します。

 

就職する際も明らかです。

企業の人事はプロの目をしています。

あなたが、企業担当者であれば、どのような人財を採用しますか?

合格する順番は明らかですね。

 

さらに、就職してからも人生は長いのです。

最初の壁は3年目。

目的が曖昧で入社した人は、壁に跳ね返される確率は高いのは当然。

一方で、目的がはっきりしている人は、その壁を課題としてとらえて乗り越えていきます。

 

このように、ゴールをどこにおくか、それにより人生は大きく変わります。

 

目的をどこに設定するかの違いで、人生は大きく変わりますよ。

 


土木の世界

2015-04-25 | 土木

あなたは、土木が日常生活にどのようにかかわっているか知っていますか?

知っているようで知らないのが土木の世界。

土木の素晴らしさについてあなたに知ってほしいのです。

そのような想いで、『土木の語り部hakuun』を開設しました。

http://ameblo.jp/hakuun101/

 なお、ブログの一部(青山士)は重複しています。

よろしければ、見に来てください。

hakuunn