鬼怒川の災害について、あなたはどのように考えますか?
●今回の豪雨は、日本各地どこで起きてもおかしくない。
このようなコメントがTVで放映され、インターネットに書き込まれている。
最近の台風をみると巨大化されており、雨台風の脅威は、驚くほどである。
昨年の広島の土砂災害、和歌山の集中豪雨など記憶に新しい。
今回の鬼怒川の決壊は、「河川の津波化」となり、4年前東日本大震災の再現を見ているようであった。
鬼怒川の決壊は、瞬間的断面で見ると、東日本大震災に比べて小さいが、「河川の津波化」となりその影響は時間的に長く、その破壊エネルギーは東日本大地震に相当するのではないだろうか。
●鬼怒川の堤防は、標準的な堤防である。
日本の河川は欧米に比べると急流で、雨が降ると各地に被害を及ぼしていた。
昔から国を治める者は、住民の財産・命を守るために、治水は最大の課題であった。
そのために堤防構築の技術は高度化され、維持管理もかなりのレベルで行われてきた。
しかし、コスト面を考えると、日本全国の河川が100%管理されているとは言えない。
今回がその一つの例かもしれない。
決壊したヶ所の一つに、民地(?)があり、ソーラーシステム建設のために、堤防が2m程低かった。そのために、河川管理事務所は、測量し堤防嵩上工事を行う直前であった。
今回、鬼怒川で決壊したからこのようなニュースとなっているが、全国各地に似たような場所は他にもあるのではないだろうか?
●ハードには限界があるので、ソフトを充実することが大切。
堤防というハード面を充実するには、お金も時間もかかる。仮にお金があっても、やる人材がいない。
今後は情報管理を充実して、「逃げること」を最優先し、自分の命を自分で守ること、当然のことだ。
今回、河川決壊が伝わっていないという住民のコメントを聞いた。
日本中携帯電話やスマホを持っている人々が溢れている。何のために持っているのだろうか。
電車の中ではほとんどの人がスマホをいじっている。
いざという時に、役立つのだろうか?
●報道機関のヘリコプターはいるのか。
どのTV番組を見ても、実況中継である。
自衛隊・警察・消防のヘリコプターが救助している状況を放映している。
リポーターは大きな声で叫んでいる。
彼らは何のために放映しているのだろうか。
東日本大震災の時もあったが、ヘリコプターが旋回するエネルギーで、相当の風圧がかかる。
救援している自衛隊等のヘリコプターなら仕方がないが、報道のヘリコプターはただ邪魔をしているだけはないだろうか。
映像はドローンを使えば十分である。
国土地理院のHPをみるとよく分る。
https://www.youtube.com/watch?v=WFtpyGXyDFg&feature=youtu.be
今後、TVもドローンを使う方向になると思う。
従来のヘリコプターの役目は終わった。
空いたヘリコプターは、ぜひ救助隊に貸し出してほしい。
一人でも多くの人命が助かる。
このように考えるのは、私だけだろうか。