はるのほっぺ

備忘録です。仕事柄、政治の話題が中心です。

傍観者で終わることは許されない

2006年06月30日 | 政治
 韓国政府と北朝鮮政府の談合とも思わせる拉致被害者家族の面会が終了しました。記者会見の内容なども、各方面で指摘されている様に矛盾だらけ。
一番酷いのは、韓国政府のコメントです。特に日本と拉致問題に関する政策的協議は行わないと言っていました。
ここまでの両国の出方は、いずれも両国の勝手ですから、傍観しているしかなかったかもしれません。
 心を掻きむしられた横田さんご夫妻は日本人です。もちろん拉致されている横田めぐみさんも日本人です。この時期に日本政府として毅然とした行動を起こすべきです。
国民の生命と財産を守るのが国家の使命なのですから。
国際世論を動かすことばかりに熱心になる外務省の動きは横において、いよいよ政治家が強烈なメッセージを発するときではないでしょうか。
 心ある政治家はまとまって行動をしようとするでしょうが、間が悪い事に、民主党幹部が訪中してしまい骨抜きにされて帰国することになるでしょう。
何故、この時期に中国が仕掛けてきているか、戦略の一面を見るようです。
 いよいよ自民党総裁選での本当のテーマが見えてきていると思います。
小泉首相が靖国参拝問題が争点ではないと言っているように、もっと根幹の方針にいて総裁を目指す人がうち立てなければいけないのでしょう。
 外交、経済、財政、教育、社会保障といった分野で柱となるものを総裁レースに出る人には語ってもらえるように期待します。
特に外交は、日米同盟の絆を保ちながら、もう一歩自主的な判断力を持てる様になってもらう事です。判断力を持つには、軍事力を持たなければならないときもあるでしょう。
軍事力にアレルギーを示す人もいるでしょうが、海を隔てた隣国に自国の民を拉致されている、そしてミサイルまで発射されそうになっている現状を打破するにはそれなりの力を持つ事です。力を持つ事が抑止力に繋がると思います。
 いずれにしても、日本の本気度が試されているのです。

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「少子化対策」子供が大好きな親を増やすことです。

2006年06月29日 | 社会問題

 猪口邦子・少子化対策担当大臣が、気合いの入った記者会見をしていました。
2005年に過去最低の1・25に落ち込んだ合計特殊出生率が、婚姻数が急増していることを要因として、06年に反転できる可能性があると所見を述べていました。
 たしかに婚姻数が急増したことで、少子化傾向に歯止めがかかる可能性はあるかもしれません。しかし、また来年度の婚姻数が減れば修正しないといけなくなります。
婚姻数の増加だけを持って強気な発言をしようとするのは、単年度の数字遊びで将来的な施策を考えていないように映ります。
もちろん、児童手当や乳幼児医療など財政面での支援もありますが、金銭的な支援の底上げが地方自治体の財政を圧迫する結果になるであろうことは予想されています。
また、幼稚園へ2歳児から入園できることも、働きたい女性には有効かもしれません。
 どうしても政府などから出される施策が、今現在、子供を抱えている家庭への支援であることは否めません。
それよりもこれから子供を産もうとするために必要な環境整備に論点を移してもらいたいと思っています。
 まずは、子供が欲しくても授からないケース。様々な治療などの努力をしている夫婦などには、治療費の負担が大きくのしかかっています。私の友人も、夫婦ともに教員。子供も大好きなのですが、治療が必要なことが判明してから数年が経っていますが、子供に恵まれません。まさに物心両面で努力をしているこうした人たちには、公的資金の支援を検討して欲しいと思います。
 もう一つは、子供が好きな親になれるように、今から再教育を検討するべきだと思っています。男女ともにですが、子供が自分たちの重荷になると考える思考を変える必要があります。
離婚、再婚などの問題で、実の親が子供を傷つけたり命を奪ったりするケースが多くなってきています。
何よりもまして子供が可愛いという視点に立てる親になれるように、努力しなければいけません。そのために再教育が必要だと思うのです。
 最近、可愛いがり方にも問題があるという事件がありました。誘拐事件が無事に解決したことは良いことなのですが、家庭環境を垣間見ると首をひねる部分もありました。何でも金で解決する、子供の気持ちをコントロールするにも金。
可愛がっているように見えて、子供が親に可愛がらせてあげているのが実体に見えてしまいます。だから子供は車や洋服も平気で買ったり捨てたり出来るのでしょう。

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心理戦の先に何があるのか

2006年06月28日 | 政治

 小泉首相が、自民党総裁選に関して「まだ分からない。今は心理戦だ」と語っていました。
心理戦をしているのが、明確な出馬表明をしていない安倍官房長官、福田康夫・前官房長官の二名のことを指していることは明白です。
 心理戦という表現で考えさせられるのが、相手の出方を予想している神経戦なのだろうということです。
 安倍晋三の脅威は福田康夫の存在そのものではなく、無言を貫いているその姿勢ではないかと思います。無言である分予想が、安倍晋三サイドで行われることになります。おそらく何十手先までを考えるほど、そのまた先が何百手にもふくらむ事でしょう。
何かしらコメントをすれば、次の一手を予想することが出来てきますし、選択するべき作戦も浮かんできます。
今のところ、心理戦の主導権を握っているのは福田サイドなのかもしれません。
 一方の福田サイドで神経を尖らせているだろうと思わせるのが、山崎拓、加藤紘一などの賞味期限が切れた政治家の勝手な発言でしょう。
福田が無言を貫いているだけに、勝手な発言で外堀が埋められていっている感じがします。
仮に福田総裁が実現したときに、ゆすりたかりをしてくる人はなるべき少ない方がありがたいでしょう。自分なりの人事をしたいのが台無しになってしまいます。
 心理戦の蚊帳の外で騒いでいるのが、宏池会の流れにいる面々です。大同団結を視野に入れているのですが、こちらの心理戦は誰がその長になるかということでしょう。
出馬の意志がある谷垣、麻生の二人が突っ張りすぎると、まとめたい人たちが第三の候補を探して暗躍することになって、結局、泡沫候補しか押し出せない形になるかもしれません。
 只一人、心理戦を遠巻きに眺めている人がいます。それが二階経済相です。昨年の総選挙で公認などを取り仕切る総務局長をしていた分、いつのまにか二階派が数を増やしてきています。
 この人の才能は、権力のニオイをかぎ分けることです。その嗅覚は特筆物です。小沢一郎と一度組んだ人で、ここまで力を持った人物はいないでしょう。
 政権与党である自由民主党で繰り広げられる心理戦。
もちろん公明党は傍観者、民主党は誰になっても対決路線が今後も続きます。
普通の人でも持っているし、特に政治家になると人一倍強くなるのが自己顕示欲。
心理戦での負けたときの代償は、一時的な自己の消滅にもなりかねないので、誰もがピリピリして当たり前でしょうか。

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天秤にかけて訪中を選んだ民主党執行部

2006年06月27日 | 政治

 なんとも甘い判断を民主党執行部が下しました。松井孝治参院の処遇については、党と国会のすべての役職を辞任することで決着を図るようです。
また国会での参考人招致にも応じる意向ですが、松井孝治の進退判断は求めないまま秘書給与肩代わり問題を決着させることにしたようです。
 それよりも重大な事が控えていて、マスコミの注目もそちらに引きつけられると読んだのでしょう。訪中と村上ファンド問題を天秤にかけて、訪中に方に傾いたのでしょう。
 7月3日から小沢一郎、菅直人、鳩山由紀夫の三人で訪中することが決まりました。小泉首相が訪米してエアフォースワンに搭乗するのを横目で睨みながら、自分たちは中国からアジア重視のアピールをして対抗することにしたのでしょう。
 まぁ揃いも揃って、中国政府の接待を受けに行こうとする神経が知れません。到底、政権をこういった面々に任せられないことを再確認しました。
一時的に、親中派の支持を得ることが出来たとしても、大きなお土産を持たされて帰ってきたら誰がそれを処理するのでしょうか。
国民にツケが回ってくることにならないよう祈るだけです。
 政治的な対立感に立つことを目的にしていて、民主党執行部にさしたるビジョンがあるとは思えません。
まだ前執行部、特に前原誠司が「中国は脅威」と言い切った姿勢の方に安心感を覚えています。
つくづくメール問題がなければ、将来的に期待できる外交・安全保障の路線を、与野党で競い合うことが出来ていたことを思うと残念でなりません。
 今のところ、小沢、菅、鳩山の表面上の仲良しクラブは上手くいっていますが、この人たちが先頭に立って前執行部や若手をこき下ろしていたはずなんですが忘れてしまったのでしょうか。
 ご都合主義は遠慮したいものです。

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松井孝治にひと言。

2006年06月26日 | 政治

 予想通り、鳩山民主党幹事長の迷走が始まりました。
党としての処分を検討すると語っていましたが、小沢代表は党としての処分を否定しています。明日には、鳩山幹事長が自身のコメントを修正することになるでしょう。
 今日、小沢代表が語った松井孝治“秘書給与肩代わり”問題についてのコメントは以下の様になっています。
「党として処分することは私は考えていない。あくまで国会議員として自らの判断で処する問題だと思っている」
この発言を聞いた鳩山幹事長は“ハトが豆鉄砲をくらった”形でしょう。
メール問題を教訓に素早くそして厳しい対応をするべきだと思っていた矢先です。
しかし、昨日のエントリーで書いたようにすでに対応は後手に回っています。
 そこで剛腕・小沢は、目くらまし作戦を出してきました。要は話のすり替えです。 
福井日銀総裁と松井孝治は立場が違うのだと言い放ちました。
「金融の日本の最高責任者が、普通の人では上げられない利益を上げていた。
国会議員の1人である松井君の問題とは比較にならない大きな問題だ」
 残念ながら、福井総裁も松井孝治も責められる点は同じであると思っています。
それは、自らが置かれた立場で犯してはいけないミスをしたことです。
日銀総裁という立場、参議院議員という立場で、自ら律するべきところに甘かったと言ってもいいでしょう。
小沢代表が言うような、日銀総裁が「金融の日本の最高責任者」、参議院議員は「国会議員の1人」だから求められる責任の度合いが違うことはあり得ません。
 おそらく、小沢一郎はこれからの世論の動向をみて、民主党に不利となれば“松井切り”をしてくるかもしれません。
この人に一貫性がある言動が出来るとは思っていません。自民党・自由党の連立のときに、私としては烙印を押しています。
ちなみにその時の野中広務幹事長にも烙印を押しました。下野したときにあれだけ攻撃していたのに、手のひらを返して握手できるのですから。
 松井孝治にひと言。引きずるより、決断あるのみです。京都では、その才能と能力は評価されていると思います。自ら決断することで事態の収束を図らないと、小沢・鳩山の手前勝手に政治生命までつぶされてしまいます。前原誠司とともに出直しを。

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