はるのほっぺ

備忘録です。仕事柄、政治の話題が中心です。

調整能力の限界

2008年03月26日 | 政治
 久しぶりの更新です。すみません。

年度末そして決算の山場を越えて時間の余裕が出てきました。

 あっぷあっぷ状態の福田内閣。

ついこの間までは手を繋ごうとしていた小沢一郎民主党代表は、

方針を転換して首相のクビを取る決断をしたとかしないとか。

 安倍前首相の突然の辞任劇は、まだまだ記憶に残っています。

もちろん福田首相が選ばれることになった理由も同じです。

そのなかでも「調整能力がある」という表現を想い出します。

しかし、首相の持ち味である調整能力は、

これまでも発揮されることはありませんでしたしこれからもないでしょう。

 福田首相が一番輝いていたと言われるのが官房長官時代。

調整能力の高さが評判になったのもこの時期。

それは「これだけはやりたい」と譲らない小泉元首相と、

「そんなことは絶対させない」と牙をむく抵抗勢力という構図があったからでしょう。

そのなかで福田首相は官房長官として落としどころを決めていただけ。

自分は賛成でも反対でもなく、

こうしたいということを表に出さないタイプが福田首相という政治家なのです。

調整能力だけでは限界があったようです。

 何がために首相になりたいのかが全然分からないという、

こうした福田首相の状況を、

総裁選挙の時から自民党議員たちは気付いていたはずです。

気付いていたのになぜ担いだか。

それは小泉・安倍時代に抵抗勢力と括られていた人たちが、

今度は自分たちの好きなことをやるために選んだ政治手法でしょう。

 担がれた人は不幸でしょうが地位と名誉を手に入れています。

政治家たちは次をもう考えて動き出しているようですが、

もっとも不幸なのはしわ寄せを押しつけられる国民なのでしょうか。


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チベット問題の一考察 「共産党の宗教への介入」

2008年03月19日 | 政治

 ダライ・ラマ、パンチェン・ラマという二人の活仏の存在を認めることが、

チベット仏教を信仰する根底になくてはならないようです。

この二人の活仏が陰陽一体の役割を果たし、

片方の活仏が亡くなれば、残った一人の活仏が新たな活仏を指名する。

 ダライ・ラマ14世が指名したパンチェン・ラマは行方しれず。

ここにつけ込む中共は政府公認の年若きパンチェン・ラマを誕生させます。

こうなれば次のダライ・ラマの指名権は中共側にあることになります。

詳しくは以下に引用してあります。
チベット仏教> 出典: 『ウィキペディア(Wikipedia)』
【中華人民共和国による弾圧】
 2007年8月4日、AFP BB Newsは、中国政府が輪廻転生を続けるとされるチベットの高僧(活仏)が転生する際、政府の許可なしの転生は認めないことを決定したと、国営新華社通信の報道を引用して報道した。高僧を管理下に置くための措置と見られている。

 もともとのチベットは政教一致の国家体制。

攻め込んだ中共も共産主義思想を宗教と考えれば政教一致の国家です。

ここに禍根があると思います。

 宗教を否定されれば民族も否定されると思うはずです。

少数民族だからといって大国が簡単に飲み込めるはずもなく、

反発が産まれるのは当たり前です。

 残念ながら日本国内のリベラル政治家たちは、

口を閉ざしたままであります。

口を開いたらどこから文句が来るか十分すぎるほど分かっているのでしょう。


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ニヤニヤする二人

2008年03月18日 | 政治
 日銀総裁人事。新たな人事案を政府が提出しました。

一蹴される福田首相は、「やっぱりダメか」とニヤニヤ。

一蹴した小沢代表は、「ダメなものはダメちゅうの」とニヤニヤ。

最初の方も、今回の方も、晒し者に終わった感じです。

 計画性もなし、調整能力もない福田首相の求心力は低下。

反対のみで具体策のない小沢代表の求心力も低下。

もう二人とも「めんどくさい」と思っているかもしれません。

 ボクシングに喩えて、福田、小沢の双方がクリンチ状態だとか。

小沢代表が持ち込みたいのは“大連立”なのでしょうか。

福田首相もサミットまでやるには

「俺から持ちかけないとダメかな」と思っているかもしれません。

 以前に大連立は小沢代表が持ちかけたという話が出たときに、

小沢代表は憤慨してその話をうち消していました。

あの時の仕返しをしようとしているのかと勘ぐっています。

 仮にの話ですが、再び大連立構想が浮上したとき、

「ほらぁ、自民党から持ってきた話しなんだちゅうの」と

民主党の議員たちの前で自慢することを考えているかもしれません。


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岡田克也の迷走

2008年03月13日 | 政治
 「在日韓国人をはじめとする

永住外国人住民の法的地位向上を推進する議員連盟」

の呼びかけ人の代表を岡田克也民主党副代表がしています。

 その議連が進めようとする内容には、

党内からも疑問視する声が上がっています。

代表的な意見としては【長島昭久のブログ】を参考にしてみてください。

 昨日、櫻井よし子女史を講師に招いて勉強会を開いたようですが、

勉強会後の岡田副代表の【コメント】には驚かされました。

この人物に党首、ましてや総理など任せられないというのが、

率直な気持ちです。

 永田町に飛びかう噂に、

「小沢が岡田を総理にすると約束したらしい」

というのがあるそうです。

噂ですからあてにはなりませんが、噂で終わってもらいたいものです。


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「日銀総裁人事」 参院で否決

2008年03月12日 | 政治

 政府提案の日銀総裁人事案が参院で否決されました。

もちろん衆院では可決されるでしょう。

そこには衆院と参院の与野党議席数のねじれがあるからです。

 いったい同意人事とは何であろうかと考えさせられます。

ねじれ現象などあり得ない頃の考え方なのでしょうか。

 注目されるのは野党に否決された人物の差し替えを政府が考えるか。

これは考えない方がいいと思います。

考えに考えて提案したのでしょうから、簡単に揺らいではいけません。

膠着した状況を打開する可能性はあるのでしょうか。

 今のところ考えられるのは、自民党には主導権はありませんから、

民主党の動きが明確になることです。

動きが明確になるとは、誰を総裁にするという人事案でなく、

民主党内で次期代表も小沢一郎でまとまるという動きになることでしょう。

そうしたあとに人物名も浮上してくるし、

党首会談もあり得るかもしれません。

小沢一郎が、党内掌握のため日銀総裁人事案を利用しているように感じるのです。


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