はるのほっぺ

備忘録です。仕事柄、政治の話題が中心です。

メディアからの教育を

2006年05月31日 | 政治

 小泉首相が会期の延長をしない方針を打ち出したことで、重要法案は継続審議になりそうです。
 特に注目していたのが、教育基本法改正問題。なかでも「宗教の一般教養」を盛り込もうとしていたところです。
自民党、民主党の両法案ともに言葉は違っても、内容は同じものがあります。しかし選挙のニオイがするところがあります。旧仏教界や新宗教などからの要望を吸い上げただけの形式的なものになっています。
今日の特別委員会でも、特定の宗教の教義に踏み込むか否かの論争をしていました。こんな政教分離を意識した質問のやりとりでは本質的な議論になりません。
 世界の民族や文化を教えようとすれば、当然、その背景にある宗教への理解を深めなければなりません。
ユダヤ教、キリスト教、イスラム教を理解できなければ世界紛争の要因を到底理解できません。また日本を取り巻く周辺諸国も、儒教やキリスト教、仏教などを理解しておかないと他国の行動や言動を理解できません。
そして一番理解できていないのは、日本という国家の歴史とその背景にある宗教的なものです。
 日本での教育で、日本のことをキチンと教えられない状況では困ります。まずは歴史教育から取りかかることが急務です。
それも子供を抱える親に向けてのものです。
今の教育現場を見ると、給食で「いただきます」と言う必要がないと親が子に教えるということが象徴するように、親が問題なのです。学級崩壊の問題も多くは親の躾が無いところからです。
 そこで親を再教育するには、メディアの力しか無いと思っています。活字は嫌い、お説教も嫌い、でもテレビは大好きという世代です。
テレビから情報を得て大人になり、親になった人ばかりですから、テレビからの影響には敏感のはずです。
ドラマでもアニメでもワイドショーでもいいですから、良質なメッセージを込めたものをメディアが制作してくれるといいのですが。
そのためにNHKを改革できると面白いと思っています。

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「及第点」民主党パーティー

2006年05月30日 | 政治

 手際の良いパーティーで、早く帰宅出来たので早々にエントリーすることにしました。会場はニューオータニ、開場が午後5時30分、開演が午後6時。
入り口から大混雑、特に目を引いたのが報道各社の多いこと。慌てて入る事はないと、ロビーで休んでいました。
すると急にザワザワしはじめ、SPに先導された小沢一郎代表と取り巻きのチルドレンが入ってきました。
事務所の後輩が「初めて小沢さんを見ました。テレビで見るより顔がどす黒い」と意味深なコメントをしていました。
 入場すると民主党議員がお出迎え。比較的、参議院議員の顔ぶれが目に付きました。ちょっと違和感があったのが、鳩山・菅両夫人までいたことです。
 式典の流れは、民主党HP<小沢代表、党パーティーで政権交代への決意を語る>で見て下さい。
小沢代表の話はいつもの通り参院選に集中していました。
会場内に小沢ファンが多いこと。ちょっと驚くくらいの熱気でした。アンチ自民党の人たちからするとカリスマなのかもしれません。
渡部国対委員長の音頭で乾杯をしましたが、なんとここまでで約40分。非常に早い展開で、会場内にいた参加者も驚きとともに大感激。早速、食事を取りに走っていました。
式の雰囲気はこのような感じでしたが、時間を短縮したのも小沢代表の健康を考えての事かも?
 小沢代表は選挙に勝つ事しか考えていないというのが今日の感想です。。
まずは、10月に予定されている神奈川16区の補選。「実現男」後藤祐一が紹介されていました。
自民党側は弔い選挙に持ち込みたいでしょうから、話題性からいっても、こういった感じの人物を選ぶしかないでしょう。そして自民党新総裁の初めての国政選挙では、小沢代表が戦うという暗黙の了解ムードでありました。
 ちょっとこの実現男に関しては一言あります。
確かに「特区」の発案者かもしれないけれども、実現させたのは政府の力。
その他ブログで紹介しているのは、ほぼ全部が自分が動く事だけで完結することばかりのような気がしています。政治家を志すなかで気付いてもらいたいのが、他人をその気にさせて動かすのが政治の難しさであること。自分だけのパフォーマンスでは済まないことを知って欲しいです。確かに魅力のある人物ですから、大化けするかもしれません。ただし他の選挙区で自民党から出馬していたらです。
 そして参院選に向けて、小沢チルドレンと“にわかチルドレン”が走り回っていました。自らの支持者を多数動員していた議員や候補者が多くいました。代表に認められようと必死のようでした。
 選挙に勝利することだけが目的になっているのは、会場に来ていた誰もが分かっていること。会場のムードがどこか新進党のムードと似ていると感じたのは私だけでしょうか。“政権交代の夢よ”もう一度と願う宴であったように思います。
 ダラダラとしたパーティーでなく、選挙に勝つというメッセージを発信できたことで、及第点をあげてもいいでしょう。
良い点を付けないのは、反小沢グループの議員達の姿が少なく、見かけてもあまり積極的には見えなかったせいです。
もちろん一番浮かれていたのが鳩山と菅。どちらに軍配を上げようかと迷うくらいの大活躍でした。

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力まず自然体で歌う『君が代』

2006年05月29日 | 社会問題

 産経新聞に<「君が代」替え歌流布 ネット上「慰安婦」主題?>という記事がありました。ここまで来ると呆れるしかありません。
以下は記事からの抜粋です。
歌詞は、本来の歌詞と発声が酷似した英語の体裁。
例えば冒頭部分は「キス・ミー・ガール・ユア・オールド・ワン」で、
「キー(ス)・ミー・ガー(ル)・ヨー・ワー(ン)」と聞こえ、口の動きも本来の歌詞と見分けにくい。
■「君が代」の替え歌 歌詞
Kiss me, girl, your old one.
Till you’re near, it is years till you’re near.
Sounds of the dead will she know?
She wants all told, now retained,for, 
cold caves know the moon’s seeing the mad and dead.


 嫌々ながら英語を読んでみると、やはり音としては似ているように聞こえます。これを考えた人たちは、ニヤリと笑っていたでしょう。
 自分は国歌を歌えるかと口ずさんでみましたがちゃんと歌えました。小学校でも歌いましたし、記憶を辿るとそんなに教師たちが目くじらを立てて反対しているようには見えませんでした。
念のため国歌を書いてみます。
■「君が代」
君が代は 千代に八千代に 細石の 巌となりて 苔の生すまで


 社会問題となってきたには、平成11年の広島県立世羅高校で卒業式当日に校長が自殺した事件。この事件を一つのきっかけとして『国旗及び国歌に関する法律』が成立しました。ここからさらに推進派と反対派の対立が深まっていっています。
 もっと自然体でいいのではないかと思います。
現に平成14年のサッカーW杯でも国歌斉唱にともに歌う国民が多かったし、野球のWBCでも日本の国歌・国旗に抵抗感を持った人も少なかったと思います。
 ちょっと冷めた意見ですが、関係者だけがヒートアップしている感じがします。
一例に、平成16年の秋の園遊会のエピソードがあります。
東京都教育委員・米長邦雄が
「日本の学校において国旗を揚げ、国歌を斉唱させることが私の仕事でございます」と発言しました。
これを受けた天皇陛下は
「やはり、強制になるということでないことが望ましいですね」とのこと。
 国旗掲揚と国歌斉唱への批判的な態度をした教職員の処分は、東京都が群を抜いているようですが、力み”がかえって摩擦を多くしているようにも思います。
 もうすぐサッカー・ドイツW杯。力まずとも日本チームを応援する国民が大多数のはずです。

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公明党の主張「連立政権を維持!」

2006年05月28日 | 政治

 公明党の神崎武法代表が、
「どなたが総理総裁になろうとも、公明党は引き続き連立政権を維持する予定だ。
自民党の総裁の相手方も同じ気持ちでいることは間違いない」

と講演先で語っていました。
 平成11年10月、自民党、自由党、公明党との連立政権が合意しました。それ以来、公明党から国務大臣が1名誕生しています。
これまでの年月では、自衛隊のイラク派遣などで党としては厳しい局面に立ったことも何度かあったでしょうが、相対的にみると与党にいる旨味を経験しているはずです。
 地方議会では、自民党と公明党での与党形成は、国政よりもずっと以前からの蜜月状態です。公明党の地方議会での発言力には驚かされることもあります。
与党であればこそ議案や予算・決算などの諸問題を、行政の理事者側から相談を受けます。相談を受けることが出来ると言うことは、駆け引きをそこで展開することができる。押して引いて、公明党の望む方向へと行政を動かせます。
これがある地方になると、自民党、公明党、民主党で与党を組んでいるのですが、肝心なときには民主党を外してしまうそうです。
 地方での実力の発揮が、そのまま支持団体のご利益を顕現しているのは否定できないところ。しかしこうした状況を許しているのも有権者です。
国政でも当初はおっかなビックリしていた権力の行使も、最近は上手になってきています。
公明党・高木陽介代議士が次回は小選挙区に転身しようと目論んでいます。その代議士が使った技が、長年懸案になっている立川駅舎改良問題の視察に北側国交相を引っ張ってきました。おそらくこの後いろいろな予算がついて、すべては高木陽介の実績となるのでしょう。野党の民主党・長島昭久は、次期選挙の大苦戦が洋装されます。
 これはほんの一例ですが、公明党が権力の使い方を覚えた限り、どんなことがあっても自民党からは離れないでしょう。
もう融合しているのが自民党と公明党なのです。政界再編を予想する人たちがいますが、それよりも国政だけは公明党が解党して自民党へ合流する可能性の方があると思うくらいです。自民党●●派となってしまえばいいのです。
 こうしたことが起こらないようにするには、国政選挙の投票率を10%上げることです。そうすれば公明党のことは、気にしなくても済むのです。

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