NHK日曜討論。やはり注目するのは、民主党代表・小沢一郎。
番組のなかで、松井孝治参院議員が村上ファンド関連会社に秘書給与を肩代わりさせていた問題に関して、近く松井孝治と会談して対応を協議する考えがあることを発言していました。
もちろん野党第1党の党首として小沢が、村上ファンドへの投資で多額の利益を得ていた福井日銀総裁への追及姿勢を堅持したいのはよく分かります。
ちょっと待てよ?と思ったのが、小沢代表は松井孝治と話し合いを持たずに、本人の記者会見を許してしまったことです。
6月21日に記者会見は終了していて、松井自身は議員辞職を否定しています。
これから小沢・松井会談をしてみても「形式的」なもの。党としては議員本人の問題として出処進退までは詰め寄れないでしょう。
そもそも松井の問題では、前原誠司・前代表が自身の会合で、松井と村上の間で“秘書給与肩代わり”があったことを報告したのが不思議でした。
今になって考えてみると、党執行部の判断が曖昧なうちにケジメをつけさようとしたのではないかと思います。
さらに小沢代表が来年の参院選を重視しているのを百も承知している前原が、松井孝治が来年改選組で当選確実なのを見据えて先手を打ったのでしょう。
前原誠司が代表であった時に、松井の問題が表沙汰になったら毅然とした対応を出来ていたかは分かりません。
おそらく、メール問題で前原自身も苦労した鳩山幹事長の腰が据わらないのをいいことに、前原誠司が松井孝治を守ることだけを考え抜いた策でしょう。
サークル活動の民主党ですから、仲間を守ることには熱心なのかもしれません。
今頃、小沢代表は
「しまった!前原の奴め」とか「鳩山じゃダメだ」と怒っているのではないでしょうか。
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