はるのほっぺ

備忘録です。仕事柄、政治の話題が中心です。

平成元年の想い出

2007年06月29日 | プライベート

 宮澤喜一元首相が亡くなられました。心よりご冥福をお祈りします。
 管理人は、確か社会人になって2年目くらいに一度だけお会いしたことがあり、いつ頃のことだったかと古い記憶を辿ってみると平成元年だったということを想い出しました。
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1987年11月-竹下内閣で副総理兼蔵相
1988年12月-リクルート事件で副総理兼蔵相を辞任
1991年11月-第78代首相に就任
時事通信<
宮澤喜一氏の歩み>より
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 抜粋した記事から確認してみると、平成元年は1989年。ちょうど前年に副総理兼蔵相を辞任していて、無役の時期にお会いしていたようです。
もちろん、今のように政治家の方々とお話させてもらえるような立場ではありませんで、ある会合の時に会場内の案内役をした程度のものでした。
 その時、二言三言、声を掛けて頂いた記憶がありますが、内容までは覚えていません。ただ、非常に優しい声と紳士的な立ち振る舞いであったことだけは忘れません。
 以降、一度もお会いすることが叶いませんでした。政界引退のときには、引導を渡しに来た小泉前首相の意に従った潔さが大勲位とは好対照であったことを考えてみても、最後の最後まで紳士的な立ち振る舞いを貫いたのではないかと思っています。


個人的な記事ですみません。


二つになってきた?「政権の枠組み」論

2007年06月28日 | 政治

 参院選で与党が過半数割れした場合の政局論が活発になってきました。
以下に代表的なコメントを記してみます。
小沢一郎
「政権の枠組みをどうするかという問題が生じてくる」
亀井静香
「自民党の中から、国民新党や民主党、社民党と一緒にやりたいという人が出てくるだろう。国民新党の政策を中心にした大連合が生まれざるを得ない。衆参で過半数がなければ政治は動かない」
 こうしたコメントは、自民党内の非主流派にラブコールを送っているのかもしれません。
非主流派の代表格である谷垣禎一が、「歴史を振り返れば、自民党が多数の議席を失った際には、誰かが責任を問われている」とコメントしているところを考えるとまんざらでもない様に取れます。

 小沢一郎や亀井静香の発言は、参院選で自民党が敗北したときに自分たちが過半数を得るための都合のいい足し算です。
小沢一郎に引きずられて党内のムードが「政権の枠組み」に浮かれているかと思っていたら、ちょっとは骨のある政治家が民主党内にいることが分かりました。その記事を以下に抜粋します。
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民主党:「自民と組まない」と野田氏 小沢氏発言けん制?
 民主党の野田佳彦国民運動委員長は27日、東京都内のホテルで講演し「民主党を柱として政権を取りにいくことに賭けたい。政界再編がどうの、自民党と組んでどうの、という話が出ているが、まったくあってはならない話だ」と述べ、参院選で与党を過半数割れに追い込んだ上で、あくまで次期衆院選で勝利し民主党政権を目指す考えを強調した。
毎日新聞 2007年6月27日
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 数合わせではなく、民主党を柱とした政権交代を目指す。どうやら野田・前原・枝野グループの考えはこの方針でまとまったようです。
新進党時代に小沢一郎にかき回された経験がある野田佳彦の判断は至って正常ですし、これはこれで支持してくれる有権者も多いように思えます。しかし、こうなると違った意味の足し算も出てきます。
 小沢、亀井などは、「民主党」+「社民党」+「国民新党」+「新党日本」+「無所属」+「自民党流出組」で過半数狙いです。
しかし、野田たちのグループが小沢に付いていかない可能性があります。
そうなると自民党残留組が何を考えるかといえば、民主党「野田・前原・枝野グループ」の議席数でしょう。その数を足して過半数を狙えれば合流もあり得るかもしれません。
自民党主流派としては民主党の一部を抱えるにしても選挙区を考えなければいけませんが、小沢、亀井に流れ出た選挙区が空くのですからかえって都合がいいかもしれません。
もちろん、自民党非主流の方々も自分たちがどう生き残るかを考えているのですから、軽々に小沢の呼びかけには応えないとは思います。
 管理人としては、自民党残留組と民主党グループの合流の方へ賭けたい気持ちがあります。

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二人の議員との懇談

2007年06月27日 | 仕事

 今日の東京は真夏日。管理人は仕事の関係で一日中走り回っておりました。そんな状態でしたのでブログの更新は日報でご容赦ください。
 暑い中、そして会期末に向けて忙しい中、わざわざ時間を割いてくださった二人の自民党の国会議員にお会いする機会を頂きました。
 一人目は代議士。当選回数は以前の自民党なら入閣確実といった方なのですが、今の役職は与野党間の調整に“汗をかく”ポストに就かれています。
 何度か電話でのやりとりの経験はありましたが、初対面でしたので想像していたより大きくガッチリとした体型に軽い驚き。さらにビックリしたのが柔らかな物腰でした。
語られる口調とそして内容もやさしい感じで、何よりも感心したのは「他党の批判を直接的な表現で言わない」ことでした。
 ある方から「是非とも会うべき」と薦められて実現したのですが、「まだまだ自民党にも人材がいる」ことが分かり、薦めてくれた
方に感謝したい気持ちでいっぱいになりました。(残念ながら話の内容は書けません。)
 もう一人は参院議員。昨日、突然、「挨拶に行きます」という
電話が秘書から入りました。この方とは日頃から仲良くして頂いていますし、何より選挙を控えていますから、「わざわざいいですよ」とやんわり断ったのですが予定時間にキッチリ約束の場所に現れました。
 第一声は「急な呼び出しが掛かったので、時間が10分しかないんや」、一通り選挙区の情勢を聞いてタイムアップでした。
帰り際に「メルマガの反響が凄かったですね」と尋ねると「半端ない数のアクセスやったんや」とニヤリと笑い、「功を焦らず、秋の国会で提案でもよかったのに」とつぶやいていました。
車に乗り込む直前にガッチリと握手をして下さいました。「頼みますわ」と言われたのですが、管理人には選挙区が違うのでその方へ投票することが出来ません。
震災でお世話になった親戚は、いつも応援をしてくれていますから大丈夫でしょう。
 汗びっしょりになった一日でしたが、有意義な時間を過ごさせてもらいました。研究や分析も仕事のうちですが、何より人との出会いやふれあいがこの仕事の楽しいところであることを再確認できました。


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辞めない鳩山が「辞任」を口にするとは。

2007年06月26日 | 政治

 代表や代表代行よりも先に、「辞任」を語ってしまった鳩山由紀夫民主党幹事長。本人は「潔い」と思っているはずの「辞任論」コメントを以下に抜粋します。
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参院選:鳩山民主党幹事長「負けたら辞任」

 民主党の鳩山由紀夫幹事長は25日、早稲田大学で講演し、参院選の勝敗について「負けて幹事長にとどまるなどという思いは一切ない。自公の過半数割れを成就する、それを勝利と呼ぶ以外にない」と述べ、敗北した場合は幹事長を辞任する考えを明らかにした。
 また、「自民党を凌駕(りょうが)する議席を獲得すれば、当然、参院議長は要求していく」と述べ、選挙後に参院で第1会派になれば議長ポストを求める考えを強調した。(毎日新聞 2007年6月25日)
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 政治家らしいけじめを考えているのなら、メール問題の責任をキチンと取って辞任するべきだったでしょう。
メール問題で前原執行部が迷走し、野田佳彦国対委員長が辞任しました。後任のポストを渡部恒三が引き受けるときの条件が鳩山幹事長の留任でした。ここまでは百歩譲って良しとしましょうか。
 その後、前原代表が辞意を表明して迎えた代表選挙で小沢一郎が代表に就任しました。
小沢一郎から幹事長ポストを打診された鳩山由紀夫は、二つ返事で幹事長の席に座ってしまいました。この打診があったときに固辞をするのが責任ある行動ではないでしょうか。
この行動パターンを見ていて、管理人は「どの面下げて幹事長を続けるつもりか」と思ってしまいました。
 今、参院選で「勝ちそう」だから、言葉を換えれば「負けそうもない」状況だから威勢のいい言葉も飛び出るのでしょう。「辞める」のは本人の自由ですが、何度もタイミングを逸してきているのも事実です。

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風が吹いても上がらない「小沢凧」

2007年06月25日 | 政治
 この週末にそれぞれの地元に帰っていた議員たちが永田町に戻ってきます。地元の声を聞いてみて「年金問題」の風を感じたのでしょうか。
「浮いた」、「消えた」という問題では、給付を受けている人やこれから給付を受ける年齢に達する人たちの声をたくさん聞いたと思います。
しかし、「将来はもらえないんでしょ」と思っている20代から40代前半までの声は聞くことができません。
「もらえない」と思っている層は、参院選に関心もないように思えます。
 地元に帰る前に連絡をくれた候補者は、「突然、逆風になることはないか」と心配していました。
どうやら与党側が野党側のあら探しが始まっているようで、「社民党幹事長の件もそうかもしれない」と語っていました。
最後に語った、「風が吹いていても、上昇する感じがしない」、「上昇するための策を考えていない」というのが印象に残りました。
 昨日は、小沢一郎代表がテレビ番組に出ていましたが、すべてのコメントが煮え切らないし覇気もないと感じた視聴者が多かったと思います。
これでは「民主党に投票するか」とはなってきません。
 “まな板の鯉”の料理に戸惑っている小沢一郎なのかもしれません。なぜなら、「自民党がダメ」というレシピ一つしか知らないからで、「民主党が良い」というレシピは考えたことがないからです。
引きづり降ろしたりするのは得意でも、自ら上ることをするのはこれまでの政治家人生で初体験のはずです。


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