はるのほっぺ

備忘録です。仕事柄、政治の話題が中心です。

最後までぶれない「小泉・道」

2006年08月26日 | 政治

 小泉純一郎という政治家は、執着が無くなっているせいなのか、最後まで独自の感が冴え割ったっているように思えます。
「安倍みこし」を担ぐ議員たちは増え続けています。こうした状況のなかで危惧する声が上がり始めたのは、たとえ圧倒的な勝利に終わっても安倍晋三から主導権が無くなってしまうということでした。
 しかし、最後まで「小泉・道」はぶれません。臨時国会の召集日程をあっという間に決めてしまい、安倍晋三に主導権を握らせるようにしてしまいました。公明党の意向までもけっ飛ばしてです。
 毎日新聞では<臨時国会:最後も「小泉流」…首相主導で召集前倒し>という記事がありました。そのなかからいくつか引用してみます。
(引用始め)
 自民党総裁選(同20日)から間髪入れず「安倍政権」の組閣を決着させて「猟官運動」を封じ、自らが築いた脱派閥型人事の継承を促す狙いとみられる。退任する首相が与党と調整もせず、次期首相の人事日程を決めてしまうのは異例だ。
 「できるだけ早いほうがいいね」。小泉首相は24日、執務室を訪れた安倍氏にこう指示し、召集日を固めた。
 小泉首相は25日夜、記者団に「(臨時国会で)首相指名されないと組閣できない。閣僚人事は注目される。あまり間を置かない方がいい」と自ら解説。首相周辺も「新政権の組閣まで間が空くとポスト狙いの動きが激しくなり、ろくなことはない」と、安倍首相を念頭に置いた人事の裁量権確保の狙いを語った。
(引用終わり)
 こうした小泉首相の動きに対して、すかさず加藤紘一たちが反論を展開しましたがお構いなしです。5年間の経過を見れば、小泉純一郎がこうした行動に出てくることは予想していたはずです。ただ戦わず流れに乗ってきた面々ではとても抵抗などできません。時が経つのを待っていただけです。
 時代が小泉純一郎という政治家の能力を引き出したと思っています。ブレないことがこれほど力となったことは珍しいことです。「小泉・道」の終わりが近づいてきました。

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