民主党が来年の参院選に向けて公認・内定候補の発表をしました。改選になるのは平成13年組です。
<日本を変える。>政党ポスターを再度添付してみました。
平成13年当時、小沢一郎が自由党党首、菅直人が民主党代表という構図でした。ご記憶の方もあるでしょうが、この当時の民主党比例区の目玉候補が大橋巨泉でした。堂々のトップ当選を果たしましたが、あっさり辞任してツルネンマルティが繰り上げ当選しました。
大橋巨泉以下は、藤原正司=電力総連、池口修次=自動車総連、朝日俊弘、若林秀樹=電機連合、伊藤基隆、佐藤道夫、神本美恵子=日教組が当選組。落選組には幸田シャーミンがいました。それでも比例では899万票を獲得しています。
一方の自由党は、西岡武夫、田村秀昭=国民新党、広野允士、大江康弘が当選。落選組には、二階派の代議士・井脇ノブ子がいました。比例で422万票を獲得しています。
自民党が2111万票も獲得していますから、民主党・自由党を合わせても到底かなわない票差があります。余談ですが、社民党では田嶋陽子がトップ当選、これまた早々に辞任しました。
今回の民主党の比例区における作戦は広く浅く票を集めるようです。その傾向が公認・内定候補によく現れています。
まずは連合候補を増やしています。
現職は
▽池口修次=自動車総連▽若林秀樹=電機連合▽神本美恵子=日教組▽藤原正司=電力総連の4名
新人は
▽相原久美子=自治労▽川合孝典=UIゼンセン同盟▽轟木利治=基幹労連▽吉川沙織=情報労連の4名
そして自由党から引き連れてきた候補(西岡武夫、広野允士、大江康弘)はそのまま公認しています。
酷いのが総選挙落選組を比例区・内定候補にしていることです。以下に小選挙区事情も加えて紹介してみます。候補者名=選挙区(得票数)という表記です。
▽石井一=兵庫一区(6万5千)
そろそろ引退の時期。次回の総選挙では1区を新人にしたい様子。
▽玉置一弥=京都1区(6万8千)
石井同様に新人を擁立したい選挙区。自民党は伊吹文明、共産党は穀田恵二が出馬する激戦区。
▽樽井良和=大阪16区(7万) 公明党・北側国交相の選挙区。国替えを模索中。
▽斎藤勁=神奈川11区(5万) 小泉純一郎の選挙区。
▽大石尚子=神奈川4区(7万8千) 次回勝ち目がありそうな選挙区、公募候補にしたい?
▽木下厚=埼玉8区(7万6千) 次回勝ち目がありそうな選挙区、公募候補にしたい?
そしてあまりよろしくないのが次の候補
▽今野東=宮城1区(03年当選後、選挙違反で辞任)
宮城2区の鎌田さゆりとともに、支援していたNTT労働組合の幹部らが公職選挙法の違反を犯した事件がありました。特に今野の出処進退は問題になりました。
こうして見てくると寄せ集め、ごちゃ混ぜの様子がよく分かると思います。
<日本を変える。>というキャッチコピーより<考え方を変える。>がいいと思います。
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