来年の4月は統一地方選挙。仕事の関係でお会いする立候補予定者も多くなってきました。全国各地の首長選も4月前半に行われます。
今日、突然、岩手発でニュースがありました。<岩手県知事選、民主・小沢代表の「側近」出馬へ>
岩手は増田知事で決まりだろうと思っていました。民主党は独自候補の擁立はせずに自主投票になるかと予想していたのですが、まさか「たつそ」を立ててくるとは正直驚きました。
達増拓也は岩手1区の衆院議員、平成8年の総選挙で新進党から初出馬し当選しています。その当時から今日まで小沢一郎の秘蔵っ子として可愛がられてきました。
「たつそ」という名前には、平成12年の総選挙で盛岡に出張して選挙の会合に参加させてもらった時、強烈な印象を受けた記憶があります。
岩手1区の自民党候補は玉沢徳一郎。どうしても「たつそ」に勝てなかったのです。会合に集まった数十名の方々といろいろな話をした後、地元の女性が「玉沢先生ではこれから先ずっと達増さんには勝てないと思う」としみじみ語ってくれました。
やはり地元の声は正直で、その後、玉沢は小沢一郎の小選挙区へ国替え、もちろん負け覚悟の国替えは見え見え。代わりに比例ブロックの上位で当選を確実に手に入れる作戦に走りました。
そもそも、現在の増田知事も小沢一郎が担いだ人物です。3期を務めてきていますが、実績を確実に積み上げていて県内の知名度も高いのは間違いありません。民主党岩手県連でも増田に勝てる候補の擁立は無理で、おそらく増田も12月ぐらいまで態度を表明しないで、対立候補は共産党推薦候補だけにしたかったでしょう。
今回の岩手県知事選挙のことは、小沢一郎が焦っているようにしか見えません。報道でもあるように、長野県知事選挙での田中康夫の敗北が堪えているのもあるのでしょうが、それが大きな要因とは思えません。また知事選後の参院選への盛り上がりを期しているというのも眉唾ものです。
党代表になったことで、以前のように自分のことや取り巻き議員のこと、岩手県政を牛耳ることだけに力を入れる訳にはいかなくなっています。
無理を承知で全国の民主党地方組織に手本を示そうとしているのでしょうが、反小沢の国会議員たちはお手並み拝見というスタンスを決め込むと予想しています。
地方組織が脆弱な現状(岩手だけは違うと思いこんでいるだけ)、そして国会議員の多くが政権交代を枕詞にしか使っていないことを理解していないと大失敗します。
焦りは禁物です。
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