はるのほっぺ

備忘録です。仕事柄、政治の話題が中心です。

麻生太郎「二度目の戦いに挑む」

2006年08月21日 | 政治

 「安倍みこし」にぶら下がる議員が「安倍で決まり。麻生と谷垣の二番手争いだ」とコメントし始めているようです。
 本日、自民党本部で麻生太郎が正式に出馬表明しました。速報記事としては、ロイター<麻生外相、自民党総裁選への立候補を正式表明>、日経<麻生氏「豊かさと安心を実感できる国に」・総裁選出馬を表明>で確認しました。引用した写真は3日、イラクで記者会見に臨んだ外相。代表撮影(2006年 ロイター)です。
 推薦人が20名集まったからこその出馬表明とご本人が言われていました。たびたび、エントリでコメントを紹介した議員もこのうちの一人。今だから言えますが、7月初旬には「20名は確保できている」と仰っていました。
余談ですが、麻生と谷垣との二番手争いというコメントをこの議員が聞いたら烈火の如く怒るでしょう。「潔く戦う」「戦い方が大事だ」が信条の方ですから。
 麻生太郎にとっては二度目の戦いになります。1回目の総裁選は小泉純一郎には敗れましたが、その後は、党内の役職や閣僚を歴任しました。歴任できたということは、小泉首相からの信頼があったと理解していいのでしょう。近いところから小泉改革を見てきている一人で、その改革は継承するべきことを自覚しているはずです。政権構想は「破壊から創造へ」というイメージで、ベクトルの向きはこれまでの政権と同じ方向です。特に外交・安全保障の面では安心していられます。
 一方、財務相として仕えてきた谷垣禎一は、どうやら180°反対の方向へ進まざるを得なくなってきました。福田康夫という存在が消えてから、福田支持層を取り込もうとして段々と怪しくなってきました。谷垣も推薦人20名を確保するのがやっと。そこへ来て、加藤紘一が正式に谷垣支持を表明しましたから、アジア(?)外交重視論で一気に進むことになりそうです。
「あんたは大将なんだから」と泣いた谷垣。泣かした張本人の加藤紘一と結局はヨリを戻すことになってしまいました。この決断は谷垣にとってよかったのか疑問です。党員・議員の得票数で麻生に勝ることだけ考えて、二番手になったら安倍執行部も粗末に扱わないはずという計算があるように思えます。
 「選挙は投票箱が開くまでわからない」と語った麻生太郎には申し訳がないのですが、二番手争いになっているのは出馬表明した二人がよく理解しているはず。
小泉首相のときのように、安倍晋三(新?)総裁からみたときに、党員・議員の投票数で二番手になってくる人物より、ベクトルの向きが同じ人を重用するのではないでしょうか。

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