はるのほっぺ

備忘録です。仕事柄、政治の話題が中心です。

「参拝の回数」が問題ではない

2006年08月13日 | 政治

 共同通信HPを見て苦笑いをしてしまいました。
苦笑いのもとになった記事は<靖国参拝1回限り容認 中韓「安倍首相」念頭に>です。以下に引用してみます。
<引用始め>
 中国、韓国両政府が、ポスト小泉の最有力候補である安倍晋三官房長官を念頭に、次期首相の靖国神社参拝について「在任中は再び参拝しない」との方針を明確にすることを条件に、就任後の最初の1回に限り容認する意向であることが12日、分かった。複数の日中、日韓関係筋が明らかにした。中韓側はこうした「共同対応」について水面下で意見交換した上、既に日本政府や与党側に非公式に打診しているもようだ。
 安倍氏は靖国参拝に強いこだわりを示しており、「条件」を受け入れる可能性は低いとみられるが、靖国参拝については事実関係を明確にしない戦略を取ろうとしている。今回の中韓による打診は一定の軟化と言え、今後の中韓と日本の対応によっては、悪化した日中、日韓関係の局面打開につながる可能性もある。

<引用終了>

 苦笑いしたくなりますよね。
 これは中国・韓国からの外交上の作戦と考えていいのでしょうか。<就任後の最初の1回に限り容認する意向>とはあまりにも打算的。
打算というよりは計算もない行き当たりバッタリと言っていいでしょう。8月15日が近づいているのでこうしたネタが意図的に流されるのは仕方ありません。
個人的にはこうした発言は“眉唾物”でどこに真意があるのかが分からない報道としか受け止められません。
 今の日本政府が安易にこうした譲歩策に乗るとは考えられないのですが、ここまで内政に干渉されるのはあまり芳しくありません。過度な干渉は日本国民の感情を逆撫ですることにつながります。
 先日の読売新聞でも<中国「信頼できない」過去最悪の65%>という記事がありました。アンケートの細かな分析はできませんが、回答した人の2/3が、日本国民の感情として中国を「信頼できない」とした感じがします。
こうした内政干渉を続けられては中国をますます信頼できないという状況になっていきそうです。
 とくに中国は日本との外交戦争に関しては「靖国神社参拝」という問題一つを攻撃材料に絞って国益を追求しようとしています。
そうしたなかで日本もこの外交戦争に勝つ気構えが必要になってきています。政治家として麻生太郎が私見を出したように、理論と行動を進めていくことが大切だと思います。間違っても参拝の回数で外交決着をつけないことです。

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