今日は休暇。朝のテレビ(みのもんた)を見ていたら菅直人がご機嫌でした。ご本人のHPを覗いてみると、以下のようなひと言がありました。
(引用始め)
今日は久しぶりにみのもんたの朝ズバツに、桂ゆみさんのデザインしたクールビズファッションで出演。もともと8月はじめにモデル的に着て発表する予定が中国訪問で出来なかったため、少し遅くなったが初めての着用。ミントグリーンに色彩がさわやか。
(引用終わり)
どうやら洋服が気に入っていたせいもあるのか、番組内でも自民党へちょっかいを出す様な発言をしていました。
こちらは毎日新聞<菅民主党代表代行:再編可能性を指摘 自民党の一部含め>記事を引用してみます。
(引用始め)
自民党の加藤紘一元幹事長や山崎拓前副総裁らとの連携について「自民党は靖国の問題でも議論がありすぎて中では解決できない。政権交代の時に、今の自民党の主流と違う人たちがどういう行動をするかで、(連携に)進んでいく可能性はないとはいえない」と述べ、民主党と自民党の一部を含めた政界再編の可能性を指摘した。加藤氏らが次期首相の最有力候補である安倍晋三官房長官の外交姿勢に批判的であることから誘いをかけた形だ。菅氏は加藤氏が「保守本流」の宏池会出身であることを念頭に「自民党の本流が小泉純一郎首相に偏って、保守本流が逆に外に出ている。そこを軸に幅広く集まれば一つの大きな流れになりうる」とも述べた。
(引用終わり)
随分と積極的に仕掛けるのは訳があるようです。世論の流れが加藤紘一へ期待するようになるようにしたいのでしょう。その時に、加藤紘一がグラグラし始めることを菅直人、小沢一郎は知っているのではないかと思います。
ここまで秋風を贈られるには理由があります。
アジア外交のビジョン研究会の会長に加藤紘一が就任してしまったからです。
毎日新聞の記事<アジア外交:“安倍首相”前提に研究会 加藤、山崎氏ら>から記録の意味で出席者だけ引用します。
(引用始め)
出席者の内訳は、山崎派9人、谷垣派7人、津島派2人、高村派、丹羽・古賀派、無派閥各1人。18日の準備会合には出席した津島派の竹下亘氏は出張を理由に欠席した。安倍氏支持の森派、伊吹派、二階派からは参加者がいなかった。加藤、山崎両氏は「総裁選が終われば(他派からも)参加する」として、総裁選後に参加者拡大を呼びかける。
◆24日に開かれた「アジア外交のビジョン研究会」の出席者は次の通り(名前のあとの丸囲み数字は衆院当選回数、その他は参院当選回数)
▽本人出席
山崎派=山崎拓(12)、野田毅(12)、保岡興治(11)、木村義雄(7)、渡海紀三朗(6)、稲葉大和(5)、田野瀬良太郎(5)、平将明(1)、安次富修(1)
谷垣派=逢沢一郎(7)、中谷元(6)、遠藤利明(4)、佐藤勉(4)、原田令嗣(2)、小里泰弘(1)、土井真樹(1)
津島派=船田元(9)、後藤田正純(3)
高村派=村上誠一郎(7)
丹羽・古賀派=二田孝治(7)
無派閥=加藤紘一(12)
▽代理出席
山崎派=石田真敏(3)、岡田広2
谷垣派=園田博之(7)、山本公一(5)、阿部正俊2、加納時男2、岸宏一2、加治屋義人1
(引用終わり)
これだけ派手に動き回れば野党、特に小沢一郎が触手を伸ばさない訳ありません。かつて小沢自らが自民党を離党した時も堰を切った様な勢いが生まれたため。一寸先は闇が当たり前の政界ですから野党組(特に元自民党)は期待したくもなるでしょう。
一方、加藤紘一があまりに危機感がなく会長に就任してしまったと思っています。自らの実家を放火された事件が、取り巻き連中に利用されていることに気が付かないのでしょうか。確かに無所属議員の加藤紘一が独自でアジア外交を論評するのはかまいませんが、勉強会の会長にふさわしい人とは言えません。
今回の会合に出席した議員のなかで、本気で加藤紘一を担ぎあげようとしているのは皆無。利用しようとしているのは山崎拓だけ。仮に安倍政権になった時に、会合出席者がどのような役職に就くかが見物です。
それを知ってか知らずか、就任してしまった加藤紘一の危機管理が甘すぎます。
かつての<加藤の乱>と同じように、安倍晋三への不信任決議案でも出す覚悟が決まったのならそれも結構です。しかし、自民党から離れられないこの人にそんな度胸はないはずです。
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