はるのほっぺ

備忘録です。仕事柄、政治の話題が中心です。

独走態勢に入った「安倍晋三」

2006年08月11日 | 政治

 時事通信の世論調査結果が報道されました。

1位 安倍晋三 46.3% (前月比0.8ポイント減)
2位 福田康夫  8.6% (前月比8.4ポイント減)
3位 谷垣禎一  6.3% (前月比4.7ポイント増)
4位 麻生太郎  5.4% (前月比1.6ポイント増)      という結果。

どうやらバトンは安倍晋三に渡されるのでしょうか。
 小泉純一郎から安倍晋三へ。世論調査の結果を見る限り安倍の独走です。世論調査は人気投票のようなものです。
未だに福田康夫の名前が上がることを考えれば、こうした結果は参考程度にとどめればいいのでしょう。もちろん党員投票の部分を考えれば世論も大事です。
 しかし、自民党議員がおかしな行動に出始めていることには疑問を持っています。
「勝ち馬に乗る」という状況はいかがなものかと思ってしまいます。

(追記します 21:25)

 安倍晋三の有利が伝えられるなかで、派閥を代表する総裁候補を擁立しないで森派との協調路線が目立ってきました。
津島派、山崎派、二階派、伊吹派などなど報道では7割を超える議員が安倍支持になるようです。
 こうなると安倍周辺の当初の計算とは随分違ってきています。総裁選挙で勝利しフリーハンドで組閣、党人事を進めたかったはずが、あちらこちらへと気配りをしなければならなくなってきました。
 「勝ち馬」に乗った方は気が楽でしょうが、乗られた方は疲れてしまいます。おそらく小泉首相時代に「負け組」に追いやられて冷や飯を食わされたのが相当こたえているせいです。どの派閥であろうが若手は政務官などいろいろな役職付いていましたからあまり不満はなかったでしょうが、中堅やベテランの面々が「勝ち馬」に乗りちょっとでもいい想いをしたいのでしょう。
 このまま世論の推す安倍政権となったときに心配するのが、挙党態勢であるがゆえに大所帯で動きが悪くなることです。
あまりに内部への気遣いが多いと視線が外へ向けられなくなります。要は国民の目線をとらえることができなくなります。
たとえば、参院選で勝利を収めるために「自民党離党組」や「郵政法案反対無所属組」を取り込んでしまったらどう説明するのでしょうか。
 あまりに理想的な形で50代の総理が誕生してしまうと隙が生まれてしまいそうです。独走態勢ほど怖いことはありません。

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