goo blog サービス終了のお知らせ 

芳賀明夫の思いつくままに

フィジーから帰国して

満州国独立から80年

2012年09月20日 | Weblog
満州事変の発端となった柳条湖事件から81年を経た一昨18日、中国全土の125都市以上で反日デモが行われたという。デモとは名ばかりで、日本の商店企業に対する略奪と破壊だと思うのだが、日本のマスコミは、デモと表現している。こんなところに、日本の対中及び腰が目立つ。このような態度を取らざるを得ない政府マスコミにしたのは、そもそもが、明治維新によって西欧化=帝国主義化を選んだ明治維新政府が、欧米列強と競って中国を植民地にしようと、派遣した軍隊が天皇の統帥権を笠に着て、統帥権を勝手に解釈、自己増殖し、関東軍の謀略によって、柳条湖事件をでっち上げて、翌1932年、満州国を中国から独立させ植民地にした。
この一連の謀略に対して、日本のマスコミは、正確な報道をせず、大衆に迎合、煽動した結果が、米軍によって広島長崎に原爆を落とされ、沖縄戦で、多数の民間人を道連れにして殲滅されて、大日本帝国の無条件降伏とあいなった。
当時の新聞を読む機会があった私は、大本営の常勝の発表を垂れ流し続け、敗戦を迎えた時、米国に教え込まれた民主主義をそのごずっと一つ覚えのように世界をそれで統一するのが良いように報じ続けている。
私からすれば、民主主義の内訳をもっと報道すべきと思うのだが。そして、中国の歴史の底流をもっと報道すべきとも思う。
日本が中国を侵略したのは事実だが、鎌倉時代に元寇が、日本の侵略に失敗したことをもっと中国に対して報道すべきであろう。やたら、軍事力に頼る政権を頂くと、国民が迷惑を被る。お互い様である。