先日のNHKスペシアルで、原子力委員会元委員 松浦祥次郎という人が、出てきて、先ず、福島原発事故を引き起こしたことを謝った。しかし、その直ぐあとに、原子力発電所はこれからも必要であると言い切った。この人は、テレビに出てきたことは、一見、勇気あるやに見えるが、このあとの言葉をいうために出てきたのだということが判った。
福島県民ばかりでなく、関東の多くの人々を放射能禍にさらしておいて、一言謝ったことの軽さだけが目立ち、これまでもこれからも、自分は原子力発電所を作って行くぞという宣言をしているのは、彼のこれまでの仕事を否定されたくないという意志の現れであろう。原子力行政を引っ張ってきた人間としては当然の発言であるが、それに対する反論を出来る人間を出さないのでは、原子力発電所をこれからも作っていきたい政府を支えるだけのNHK の一方的な立場表明で、NHKの嫌う片手落ちという言葉をNHKに進呈しておこう。
迷惑かけたと一言謝ったが、なぜそういう人災を引き起こしたかということには触れずじまいである。それは、想定外であるという言葉で片付けられていることに何ら誤りを認めていない。女川原発は津波に対して10メートルのコンクリート壁を作っていても1ヶ月経ったいまだに稼働できていない。福島原発は、5メートルしかない津波よけコンクリート壁で、大事故を引き起こしている。この5メートルという浅はかな想定をしておいて、想定外と言って済ましているのだ。高濃度の放射能を垂れ流し続ければ、福島ばかりではなく、広い範囲で放射能が地面に蓄積されて、首都圏の台所である関東東北の農漁業は壊滅であろう。
福島県民ばかりでなく、関東の多くの人々を放射能禍にさらしておいて、一言謝ったことの軽さだけが目立ち、これまでもこれからも、自分は原子力発電所を作って行くぞという宣言をしているのは、彼のこれまでの仕事を否定されたくないという意志の現れであろう。原子力行政を引っ張ってきた人間としては当然の発言であるが、それに対する反論を出来る人間を出さないのでは、原子力発電所をこれからも作っていきたい政府を支えるだけのNHK の一方的な立場表明で、NHKの嫌う片手落ちという言葉をNHKに進呈しておこう。
迷惑かけたと一言謝ったが、なぜそういう人災を引き起こしたかということには触れずじまいである。それは、想定外であるという言葉で片付けられていることに何ら誤りを認めていない。女川原発は津波に対して10メートルのコンクリート壁を作っていても1ヶ月経ったいまだに稼働できていない。福島原発は、5メートルしかない津波よけコンクリート壁で、大事故を引き起こしている。この5メートルという浅はかな想定をしておいて、想定外と言って済ましているのだ。高濃度の放射能を垂れ流し続ければ、福島ばかりではなく、広い範囲で放射能が地面に蓄積されて、首都圏の台所である関東東北の農漁業は壊滅であろう。