今朝のサンデー・モーニングに、金子勝や、寺島実郎、涌井雅之が出ていたのは良かったが、そのあとのスペシャル版で、価値観の大転換について、関口宏が意見を聞いていた編集工房の主宰者は、私が最も唾棄すべき人物に上げている者の一人であった。要するに、新自由主義を日本で押し進めた学者・政治家たちと同じくらい信頼できない、その場その場で流行に乗って、流行の言葉を操って人をけむにまく類いの人物だ。ひところ、オーム事件の時にもそういう自称宗教学者がいて、オームから金をもらって、オームとティベット仏教との関係を、あたかも自分が麻原にティベット仏教の教えを垂れたかのようない話していたが、事件になると、たちまち、麻原こと松本の教師気取りを辞めて、それとは関係のないような顔をして、オームの信者を救うような素振りを見せていた。今は、某美術大学の研究所長をしている。要するに、この類いの人物は、流行に敏感で、流行の横文字を並べ立てて編集者や、ディレクターをけむにまき、自分を最先端の学問をしているように見せかけ、それを真に受けた編集者やテレビ・ディレクターに取り入るのが上手なだけの類いである。ついでに言うと、この自称宗教学者の大学院時代に、私に、「ネパールに行くが、怖いことはないか」と、私と良くインド方面に旅をしていたそのおばさんの紹介で、相談に来たことがある臆病な人である。その後、ネパールで入手したティベットの知識を本にして、有名になり、自信家になったようだ。今回の関口宏の対談相手も、おそらく、関口宏が選んだのではなく、ディレクターかテレビ局の人間がお膳立てしたのであろう。