九月八日、俳人協会の全国俳句大会へ行ってきました。
雪嶺や一死なれども父なる死
という句が西山睦先生の特選に選ばれ、表彰式でもありました。
ちょっくらお洒落して、いつもはけないヒールの高い靴も履いて颯爽と受付に行こうとした瞬間!
なんと同じドレスの女性が受付付近にいらっしゃるではないですか!
なるべく、向こうの方にも気づかれないように、ひっそり受付で賞状と賞品をいただいて、受賞者席
に着いたもののなんだか落ち着かない一日になってしまいました。
まあ、句がかぶってたのじゃなくてよかったけれど、こんなこともあるんですね!トホホ!
でも句の方は、大石悦子先生と西嶋あさ子先生という素敵な両先生も、共選で入選句に選んでく
ださっていたのでとてもうれしかったです!
自分の句が大きな短冊に書かれて、スクリーンに映し出され、西山先生の選評をお伺いして涙が
でそうでした。先生は、震災で何万もの人がなくなられたことを思い、それぞれにかけがいの無
い人の死だったことを思ったそうでした。そうです。あの震災で多くの人が、大切な人をなくして
いるのですよね。改めてその悲しみの大きさにも触れることができました。
私の父は、生真面目で優しく寡黙な父でしたが、高潔な信頼される人柄で、どちらかというと自
由奔放な母を支えてその生涯を短く終えてしまいました。今年で40年の月日がちょうど経ちました。
旭川に母が居るのでよく雪嶺を仰ぐ機会があるのですが、まさに雪嶺のような雰囲気をもっておりました。
秋は人恋しくなる季節ですね。父、母を始め会えないでいるたくさんの大事な人を恋慕しています。
やっと今日母に会いに行く切符を取りました。