はぶて虫のささやき

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(旧:はぶて日記)

映画評1028 ~ 007/ノー・タイム・トゥ・ダイ

2021-10-02 | 映画評
今日は「007/ノー・タイム・トゥ・ダイ」を見てきました。

イギリスの敏腕諜報員ジェームズ・ボンドの活躍を描く人気シリーズの第25弾。諜報の世界から離れていたボンドが、再び過酷なミッションに挑む。メガホンを取るのはドラマ「TRUE DETECTIVE」シリーズなどのキャリー・フクナガ。ダニエル・クレイグ、レイフ・ファインズ、ナオミ・ハリスらおなじみの面々が出演し、新たに『ボヘミアン・ラプソディ』などのラミ・マレックらが参加する

主演:ダニエル・クレイグ
共演:ラミ・マレック、レア・セドゥ、ラシャーナ・リンチ、ベン・ウィショー
その他:ナオミ・ハリス、ジェフリー・ライト、クリストフ・ヴァルツ、レイフ・ファインズ、ロリー・キニア、アナ・デ・アルマス、ダリ・ベンサーラ、ダーヴィッド・デンシンク、ビリー・マグヌッセンなど


<ストーリー>
諜報員の仕事から離れて、リタイア後の生活の場をジャマイカに移した007ことジェームズ・ボンド(ダニエル・クレイグ)は、平穏な毎日を過ごしていた。ある日、旧友のCIAエージェント、フェリックス・ライターが訪ねてくる。彼から誘拐された科学者の救出を頼まれたボンドは、そのミッションを引き受ける。


007の通算25作目で、ダニエル・クレイグ版としては、5作目にして最後の作品となる。

公開まで1年半ほど待たされたが、そこまでして延期する理由は何かと思っていたら・・・

今回の秘密兵器が細菌だからなの?

つまり、武漢肺炎(新型コロナ)をまき散らしたとされているChinaを思い出させるから、下手に刺激を与えないようにした、ということだろうか。

それはいいとして・・・

今作のラスボスであるサフィンは、ちょっとしょぼい!?

演じたのは「ボヘミアン・ラプソディ」でフレディ・マーキュリーを演じたラミ・マレックであるが、やや貫録に欠ける。

しかも、サフィンが何をしたいのかさっぱりわからなかった。

話の流れからすると、ヒロインかつ前作のボンドガールであるマドレーヌに対する復讐ということになっているが、それがなぜか世界中を恐怖に陥れるような犯罪を企んでいる、という流れになっているのが理解できなかった。

かなり大きな組織を持っているようだけど、あんな細菌を大量に生産して、その後いったい何をするつもりなのか、少なくともそのあたりをわかりやすく描写しているシーンはなかったように思う。

そもそも、サフィンは、自分の家族をヒロインであるマドレーヌの父親に殺されたという設定(実は、ヒロインは前作のラスボスであるスペクター!)であるのだが、これがよくわからない。

スペクターは、なぜサフィン一人を残したのか、その後サフィンはどのようにしてあのような大組織を作り上げたのか、いちいち説明する必要はないけれど、それを想像させるような展開になっていないような気がした。

それと、全体的になぜか日本風の設定が多くて、冒頭の能面を始めとして、畳や庭園の他、作務衣みたいな服装まで出てくるのだけど、これは何を表現したかったのだろう。

さらに言うと、今回のボンドはすでに引退した身で、しかも家庭を持っていた。

それがいったん破綻したけど、再会して・・・みたいな展開は、これまでのボンドとは違って、人間味が溢れすぎていて、ちょっと力強さに欠けるような感じがした。

などなど、設定とその展開とがうまくマッチしていないような描き方だったので、全体的には思ったより迫力がなかったように思った。

特に、最後はサフィンとの一騎打ちになるのだけど、一度は脱出したと思われていたサフィンが現れた時には「はあ?何で残っているの?」という感じだったし、急に現れてボンドを追い詰めたのに、どうしてボンドがサフィンに勝てたのか、ちょっとわからなかった。

しかし、今作はこれまでの007シリーズではなかった(はず?)のラストだったので、そこはさすがに驚いた。

ダニエル・クレイグのジェームズ・ボンドはこれが最後だ、というのはいいとしても、かなり思い切ったラストだったのではないかと思う。

ということで、内容としてはちょっと期待外れだったけど、男らしくてカッコいいボンドを演じたダニエル・クレイグに敬意を表して、評価は「B」にします。


それにしても、次回からいったい誰がジェームズ・ボンドを演じるでしょうね。

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