はぶて虫のささやき

日々の出来事について、雑感を書いてます。
映画やスポーツも大好きです!
(旧:はぶて日記)

映画評1197 ~ 山猫は眠らない9 ローグミッション(CS)

2024-08-14 | 映画評
今回は「山猫は眠らない9 ローグミッション(CS)」です。

悪の組織を壊滅せよ!たとえ命令に背いても――。チャド・マイケル・コリンズ主演、凄腕スナイパーの戦いを描いた人気アクション第9弾!

主演:チャド・マイケル・コリンズ
共演:ライアン・ロビンズ、秋元才加、ブレンダン・セクストン3世、ジョシュ・ブレナー、デニス・ヘイスバートなど

<ストーリー>
元スナイパーで新たにCIA職員となったブランドン・ベケット。ある悪徳連邦捜査官が性的人身取引組織に関わっていることを知った彼はCIAを離れ、かつて組んだ国土安全保障省の捜査官ゼロ、暗殺者のレディ・デスと協力。堕落した捜査官の正体を暴いて、犯罪組織を壊滅させるべく動き出す。


2022年の作品である。

この「山猫は眠らない」シリーズも、すでに9作目であり、2023年には第10作も作られているという。

主人公も、初代のトム・ベレンジャーから息子のチャド・マイケル・コリンズに代替わりしているのだが、本作では何と代名詞でもあるスナイパーとしての仕事もしなくなっている。

CIA職員として机に座っている元スナイパーなどという設定にした理由が不明で、この先、このシリーズをどういうものにしたいのかよくわからない。

それだけに今作の主人公ブランドンはほとんど存在感がない。

だから、途中まではチャド・マイケル・コリンズの顔を思い出せず、「主人公って、いったい誰だっけ?」と思うほどだった。

内容も、人身売買をしている組織を追うCIAのエージェントとして、いちおうスナイパーの恰好だけはしているが、組織の一味らしき女を監視する役目を引き受けている役柄で、その後行き過ぎた捜査のせいで停職に追いやられる。

じゃあ、やっぱりスナイパーの仕事をするんじゃない?という期待をいちおう持っていたのだが、それも見事に肩透かしを食って、ただの捜査官に成り下がって(?)いた。

このシリーズのファンからしたら、もう「???」の連続だったに違いない。

本来はスナイパーだからなのか、殴り合いには結構弱くて、今回(前作かららしいけど)レディ・デスとして登場する女暗殺者との格闘では、結構やられていた。

さて、その女暗殺者を演じていたのが、元AKB48の秋元才加だ。

最初登場して主人公と格闘していた時には「おっ、結構アクション頑張ってんじゃん」と思ったものだが、その後セリフが出てくるにつれてがっかりしてきた。

まずセリフが少ないので「もしかして英語が下手なのか?」と思っていたが、本当なら日本に送還されていたはずが、なぜかアメリカに戻ってきているというので、その経緯について話そうという展開になったのだが、そのシーンが丸々なくて、いつの間にか説明が終わっていたという流れになっていて、「やっぱり英語は下手なんだ」と確信した。

さらに、知り合いだった国土安全保障省の捜査官ゼロとの会話では、日本語でのやり取りになっていたのだが、こちらも下手だったので、もしかして英語云々より演技自体が下手なのか?

何でこんなヤツを起用したんだろう、と思ったのだが、たぶんスタイルがいいのと、本人もフィリピン系ということなので、そのラテン系の顔立ちがアメリカ人には受け入れられたから・・・だけではなかろうか。

同じ日本の元アイドル系で言えば、ファンには「最悪!」と言われているドラゴンボールの実写版「ドラゴンボール レボリューション」に出ていた田村英里子の方が、英語もしっかりしていたし、存在感はあった。

さて、肝心の内容であるが、・・・単なるサスペンスものとしてはまずまずだったと思う

ただ、買春組織に拉致されていた女性のうち、ただ一人メアリーだけは、組織の一人の手引きで逃がしてもらい、その逃がした男が「ここに連絡をくれ」といって紙切れを渡すのだが、いつも組織内で仕事をしているのに、いったいどうやって再会するつもりだったの?

というか、仕事中に連絡なんか取り合っていたら、疑われるに決まってんじゃん、と思っていたら、案の定組織にバレてしまい、彼は利用された挙句に殺されてしまう。

その殺されるシーンだけど、主人公たちもメアリーを通じて、その逃がした男から情報を得ようとするため策を練る。

そして、ビルの一角から主人公が敵組織の動向を探っていたのだが、まさにその真上に組織のスナイパーがいることがわかる。

にもかかわらず、その様子を見に行ったゼロは、途中のエレベーターで出会った組織の男と格闘になって、何とか倒したはいいものの、なぜかビルの屋上に行こうとしない。

そいつは狙撃銃を持っていなかったのだから、屋上にもう一人いることはすぐにわかるだろうに、そして屋上に行けば、その逃がした男が殺されていることもわかるはずなのに、そのまま何もせずにスナイパーをみすみす逃がしてしまう。

そして、アジトに戻って「男は現れなかった」などと言っていたので、「お前ら、バカなのか?」と思わずにはいられなかった。

まあ、違和感があったのはそれくらいかな。

でも、全体的にコメディタッチで迫力はなかった上に、ハラハラ・ドキドキ感はほぼゼロでした。

ということで、評価は「C」にしておきます。

スナイパーの活躍しない山猫シリーズなんて、もう見たくはない!?

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« もしかして、マジで頭が悪い... | トップ | もう、わけがわからない!? »

コメントを投稿

映画評」カテゴリの最新記事