はぶて虫のささやき

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(旧:はぶて日記)

映画評1085 ~ ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Volume3

2023-06-10 | 映画評
今日は「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Volume3」を見ました。

銀河のはみ出し者たちから成る異色ヒーローチームの冒険を描く『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズ第3弾。落ちこぼれチームのガーディアンズが銀河を救うため、強大な敵に立ち向かう。監督は前2作と同じく『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結』などのジェームズ・ガン。『ジュラシック・ワールド』シリーズなどのクリス・プラットをはじめ、ブラッドリー・クーパー、ヴィン・ディーゼル、ゾーイ・サルダナ、カレン・ギランらおなじみのキャストが集結する。

主演:クリス・プラット
共演:ラゾーイ・サルダナ、デイブ・バウティスタ、カレン・ギラン、ポム・クレメンティエフ、(声)ヴィン・ディーゼル、(声)ブラッドリー・クーパー
その他:ショーン・ガン、チュク・イウジ、ウィル・ポールター、エリザベス・デビッキ、(声)マリア・バカローバ、シルベスター・スタローン、(声)アシム・チョードリーなど


<ストーリー>
かつてアベンジャーズの一員として世界を救ったものの、愛するガモーラ(ゾーイ・サルダナ)を亡くして失意に暮れるスター・ロードことピーター・クイル(クリス・プラット)。そんな彼が率いるガーディアンズの前に、銀河を完璧な世界に作り変えようとたくらむ敵「ハイ・エボリューショナリー」が出現し、アライグマのロケットに命の危機が迫る。ガーディアンズは大切な仲間、そして銀河を救うため、壮絶な戦いに挑む。


シリーズの完結編らしい。

マーベル作品の中でも、ちょっと異色のヒーローだと思うのだが、あっさりと3作で完結するのは、かえって潔いと思う。

ところが、どう終わるのかということなどどうでもいいくらい、アライグマのロケットの生い立ちが凄まじく悲しくて、途中はちょっとどんよりした空気が流れるほど。

あんな過去があったなんて、このシリーズそのものの特徴(ハチャメチャで、ムチャクチャで、カッコよくて、時々笑わせてくれる)からすると、考えられないくらい暗い。

途中までは、恋人ガモーラを亡くして自暴自棄になっていたクイルが主人公だと思っていたのだけど、そんなことなどどうでもいいくらい、ロケットの存在が光っていた。

しかも、死んだと思われていたガモーラが、実は生きていた・・・けど、実際にはマルチバースの別世界から来た別人だった、というのも、どれだけマルチバースを持ち込むんだよ、というくらい安易な設定だったように思う。

とは言え、そんな安易な展開も吹っ飛んでしまうほど、ロケットの過去が強烈だったので、最後ロケットが、自分をそういう目に逢わせた敵ハイ・エボリューショナリーを叩き潰す、という流れはとても良かったと思います。

ただ、今回のこの悪役は「銀河を完璧な世界に作り変えようとたくらむ」ということで、ガーディアンズたちを一瞬でねじ伏せるような力を持っているにもかかわらず、何とも存在感が希薄で、すぐにキレるし冷静な判断もできないほど慌てるし、最後もあっさりと倒される。

そもそも、ロケットの過去のくだりや地球に似せて作った新しい星を見ていても、こいつがいったい何をやりたかったのか、さっぱり理解できない。

劇中であのサノスの名前が出てくるのだけど、サノスと比べても小者感が拭えない。

むしろ、彼を取り巻く部下(?)たちの方が強かったり、存在感があったりする。

特に、最初にロケットを襲ったアダムなどは、自力で宇宙へも飛び出せるほどメチャクチャ強い。

にもかかわらず、なぜかガーディアンズにやられてしまった挙句に、最後は瀕死の状態のクイルを助けて味方となってしまう。

このあたりの展開は、見ていて「何なの?」としか思えなかった。

なので、余計にロケットの生い立ちがクローズアップされたのだと思う。

まさかこのシリーズで泣きそうになるシーンが出てくるとは思わなかったのだけど、一つの物語として見れば、やっぱりメチャクチャだったように思います。

とは言え、ロケットの生い立ちを見てホントに泣きそうになったので、その点を加味して、評価は「B」にします。

あんな終わり方でしたけど、今後復活したりしないでしょうね。

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