はぶて虫のささやき

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(旧:はぶて日記)

映画評1159 ~ 君の膵臓を食べたい(実写版)/(CS)

2024-05-09 | 映画評
今回は「君の膵臓を食べたい(実写版)/(CS)」です。

タイトルとストーリーのギャップで話題を集めた住野よるの同名ベストセラー小説を実写映画化した青春ドラマ。大人になった“僕”役を小栗旬、恭子役を北川景子がそれぞれ演じる。「黒崎くんの言いなりになんてならない」などの新鋭・月川翔監督がメガホンをとり、「ホットロード」「アオハライド」など青春映画に定評のある吉田智子が脚本を担当。

主演:浜辺美波
共演:北村匠海、大友花恋、矢本悠馬、桜田通、森下大地、上地雄輔、北川景子、小栗旬

<ストーリー>
高校時代のクラスメイト・山内桜良の言葉をきっかけに教師となった“僕”は、教え子の栗山と話すうちに、桜良と過ごした数カ月間の思い出をよみがえらせていく。高校時代の“僕”は、膵臓の病を抱える桜良の秘密の闘病日記を見つけたことをきっかけに、桜良と一緒に過ごすようになる。そして桜良の死から12年後、彼女の親友だった恭子もまた、結婚を目前に控え、桜良と過ごした日々を思い出していた。


2017年の作品で、この翌年にアニメ版が公開されていており、そちらの方はすでにテレビで見ている。

なので、全体のストーリーはだいたい覚えていたのだけど、結論から言うと、アニメ版よりも実写版の方が良かったと思う。

まず、アニメ版の時に違和感があるとした「主人公とヒロインが仲がいいことに対するまわりの人間のアホみたいな言動」なんかはほとんど気にならなかったし、「ヒロインの親友である恭子に感情移入がまったくできなかった」というのも、実写版ではまったく気にならなかった。

要するに、アニメ版では描写が大袈裟すぎたのかも知れない。

特に、「僕」を演じた北村匠海が、設定通りの朴訥とした青年をうまく演じていたこともあって、全体的に静かなトーンで展開していたことも良かったのかも知れない。

もちろん、高校生時代に二人で一泊旅行なんて、ちょっと無理筋のような気はしたが、余命わずかの女の子が望むことなのだから、まあギリギリセーフかな?

ただ、やっぱり主人公の最後が「通り魔に殺された」というのは、ちょっと納得がいかない。

しかも、その時のシーンが、主人公が束の間の退院を機に「僕」のところへ嬉々として向かう途中で、陸橋か何かを渡っている時に、いきなり刺されたという描写だったのだけど、なんか唐突感があって違和感があった。

ここは、ベタだけど交通事故で亡くなった、とする方が無難だったような気がする。

浜辺美波をはじめとして役者陣も良かったと思う。上地雄輔を除いては。

でも、大友花恋演じる恭子が大人になって北川景子って、ちょっと違うんじゃない?

それと、恭子と結婚した宮田一晴って、もしかしてガム君のこと?
これもなんか違うような。

などなど全体的に強引な展開(「僕」が主人公の遺書を見つけて、あわてて恭子がいる結婚式場に行く、というシーンなんて、ムチャクチャもいいところ)が結構あったけど、やっぱり泣いちゃったので、評価は「B」にします。

ところで・・・

この手の青春映画で、「学級委員長はエラい!」みたいな描写が結構あるけど、これがまったく理解できない。

そもそも委員長にいろんな権限があるとも思えないし、中には「オレは委員長だ」って言いたがるヤツもいるんだろうけど、私の経験では、委員長なんて「やらされる」ものであって、「どうしてもなりたい」ものではない。

委員長に対して下手に出るヤツなんか見たことはないし、いろんな行事の仕切りをやらなきゃいけないので、交友関係を広げる意味ではいいんだろうけど、ただ「大変だなあ」くらいにしか思わなかった。

もしかして学校によっては、委員長に強大な権力でも与えてるのか?


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