タイミングも何も考えずに出てくるアホ

選挙が終わって、普通であれば当選した人に対して今後の抱負とか方針とかインタビューするのだろうけど、なぜか今回の都知事選では落選した候補者に対する注目が集まっている。

言うまでもなく石丸伸二と斎藤蓮舫である。

「健闘したから」とか、「次に期待がかかるから」ということではもちろんない。

一言で言えば、「よく、こんなヤツに投票したよなあ」という人たちがわんさか湧いてきたからだと思う。

ただし、斎藤蓮舫の場合、こいつの頭の悪さ・性格の悪さは今に始まったことではないので、それがあらためて掘り起こされただけなのだが、問題は石丸の方である。

落選直後のインタビューもいろいろと物議を醸しだしているが、その後も続々と出てきている。

面白いのは、石丸を批判している人たちには、暇空茜氏や百田尚樹氏などの他に、ラサール石井、町山智浩、水道橋博士など、日頃からわけのわからないことを言っている連中もいて、いわゆる左右どちらからも批判を浴びているわけだ。

ただ、日本でいう左翼というのは、本来（？）の意味での左翼ではなく、いわば反日・親チャイナ・親チョーセンの連中なので、一般的には区別するために「サヨク」と呼ばれているのだが、この手の連中から批判される人たちというのは、たいていの場合「正しいこと」を主張している人たちである。

ところが、この石丸という人物が、じゃあ日本のためになるようなことをしようとしているのか、というとまったくそうではないので、ちょっと面白い現象だと思う。

思うに、こいつらが石丸を批判するのは、「こいつのせいで斉藤蓮舫の票が流れた」と思っているからだろうし、実際そういう面はあると思う。

ところが、今回斎藤蓮舫が獲得した票には、共産党の息がかかった連中のものがたくさん含まれていると思うので、それらを差し引くと思ったほど獲得していないと思う。

つまり、小池現都知事に反発する人たちの票が石丸に流れたのは事実だろうけど、それをどこに回すかと考えた時に、選択肢が石丸しかなかったわけで、斉藤陣営が勝手に「反小池票はすべてこちらに集まる」と考えたのは、あまりにも読みが甘すぎるのではなかろうか。

まあ、もともときちんとした戦略を考えて選挙に臨もうとする連中ではないので、「小池の批判さえしておけば票は集まる」と考えても不思議ではないのだけど、にもかかわらず「石丸のせいだ」と思っているのだろうから、頭が悪いとしか言いようがない。

そういう意味でも今回の小池陣営の「何もしない」戦略が功を奏したのではなかろうか。

さて、そんな頭の悪い連中の中でも、今になって「何でこいつが出てきたの？」という発言をしていたのが、あの前川喜平である。

こいつは、Ｘでこんな投稿をしていた。

「いまさらと言われるだろうけど、嘘つきでもペテン師でも山師でもない都知事候補は、蓮舫さんだけだった。なんでそれがわかんないかなぁ。選挙の後で気がついても遅いんだよ」

どういう意味でこんなことを言い出したのかわからないが、公選法違反確定の事前運動はするわ、小池陣営に対して汚いヤジを飛ばして演説を妨害するわ、「Ｒ」ポスターをあちこちに無断で貼りだすわ、とにかくバカなことばかりしていたのは斉藤陣営だろうに。

ただ、斉藤蓮舫もわけのわからないことばかり言っていたけど、別に嘘をついたわけではないし、「ペテン師」とか「山師」と言われるほどの知能はないから、あながち間違いではない。

だから何なんだ、というだけの話だけど、こいつが出てくることは、斉藤蓮舫にとってはマイナスでしかない、ということを、この男自身がまったくわかってない。