はぶて虫のささやき

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(旧:はぶて日記)

映画評1165 ~ ジュラシック・ワールド 炎の王国(CS)

2024-06-02 | 映画評
今回は「ジュラシック・ワールド 炎の王国(CS)」です。

シリーズ14年ぶりの新作として2015年に公開され、記録的な大ヒットとなった「ジュラシック・ワールド」の続編。
恐竜と心を通わせるオーウェンを演じるクリス・プラット、クレア役のブラウス・ダラス・ハワードらメインキャストが続投。監督は前作のコリン・トレボロウに代わり、「永遠のこどもたち」「インポッシブル」などで注目されたスペインの出身のJ・A・バヨナが新たに務める。

主演:クリス・プラット
共演:ブライス・ダラス・ハワード、レイフ・スポール、ジャスティス・スミス、ダニエラ・ピネダ、ジェームズ・クロムウェル
その他:トビー・ジョーンズ、テッド・レビン、B・D・ウォン、イザベラ・サーモン、ジェラルディン・チャップリン、ジェフ・ゴールドブラムなど


<ストーリー>
前作でハイブリッド恐竜のインドミナス・レックスとT-REXが激闘を繰り広げ崩壊したテーマパーク「ジュラシック・ワールド」を有したイスラ・ヌブラル島に、火山の大噴火の兆候が表れ、恐竜たちの生死を自然に委ねるか、あるいは危険を冒してでも救い出すか、人間たちは判断を迫られていた。そんな中、恐竜行動学のエキスパートのオーウェンはテーマパークの運営責任者だったクレアとともに、恐竜たちを救うべく行動を開始するが、その矢先に島の火山で大噴火が発生する。


3部作の第1作を昨日見たばかりなので、さすがに内容はだいたい理解している・・・つもりだ。

今作のタイトルは「炎の王国」となっているが、実はそんな場面は一切登場しない。

恐竜パークのあった島で火山が爆発した、というだけの話で、その後の物語はすべて本土で展開される。

原題は「Fallen Kingdom」だから、訳すと「壊滅した王国」ということになるのだが、どうしてこんなアホな邦題にしたのだろう。

前作でかなり学んではいるので、少々のことにはツッコんだりしない・・・つもりだったけど、全体的にアホな展開ばかりなので、やはり一言言わないと気が済まない。

そもそもこの映画は恐竜でなくても全然成立する話、というか、恐竜であるがために、何だか理解不能な行動が目立つ。

今回大活躍(?)する新種のインドラプトルだけど、前作のインドミナス・レックスにラプトルをかけ合わせたものという設定らしいが、元々インドミナス・レックスにはラプトルのDNAが入ってるじゃん。

もしかして、設定を忘れてた?

まあ、前作よりは落ち着いて見ることができたとはいえ、この手の映画って、どうしても「バカなことを考える悪いヤツ」や「バカなことをするガキ」が出てくる、というか必要な存在(?)となっている。

まず、前作同様この恐竜たちを武器として利用しようとする連中が出てくるけど、こんなにデカい生き物を戦場までどうやって運び込むつもり?

しかも、その都度敵を指定したり、命令したりいなければいけないのだから、いちいち戦場まで赴くの?

どう考えても非効率的だろうに、何にも考えていない、としか言いようがない。

また、バカ・ガキの方は、今回は恐竜で一儲けを企んでいる男の娘(ホントはクローンなんだけど、そんなことはどうでもいい!)なんだけど、親父が密かに新種の恐竜を作っている地下室に勝手に忍び込んで、いろいろと画策する。

だいたい、ガキが勝手に入れるような研究室って、何であんなにセキュリティがガバガバなの?

しかも、逃げ出したインドラプトルから逃げまわるのはいいのだけど、恐竜が建物内をあちこちぶち壊しながら走り回っているにもかかわらず、なぜか自分の部屋に戻ってベッドの布団にもぐり込んでしまう。

何やってんの?
「いや、ガキなもんで」などという屁理屈は通用しない。
何せ、こいつは勝手にPCを操作したり、あっちこっちいじり回していたのだから、かなりのマセガキだ。
せめてベッドの下でひっそりしてろよ、と思ってしまった。

どうでもいいけど、この恐竜も、外に出れば人間というか獲物がたくさんいるはず(何せ鼻が利く)なのに、このバカ・ガキを追っかけることに終始している。
しかも、直前には主人公とヒロインを前にあと少しで捕まえられる、というところで、なぜか逃げ出したガキの方に向き直って、ひたすらこれを追いかける。
アホなのか?

ちなみに、どうやって助かったのかと言うと、もちろん主人公オーウェンが飼い慣らした前作のラプトルの生き残りが助けに来るんですよ!

そして終盤になって、恐竜たちを囲っている部屋に有毒ガスが流れ込んだ際、ヒロインであるクレアが、建屋の扉を全開放するボタンを前にして「恐竜を見殺しにはしたくない、だけど建物から解き放してしまえば人間が危ない。さてどうしよう?」という「究極の選択」でも何でもない「そんなの人間優先に決まってんじゃん」という一択問題で悩んだ挙句に、人間の命を選択するという決断をしたのに、その直後にこのガキがなぜかしら~っとボタンを押してしまう。

おかげで恐竜たちは街の方へと逃げ出してしまうのだけど、これって「さて、次回はどうなる?」って言いたいだけの演出なのか?

いや、これって孤島の話じゃないんだけどねえ。

すぐ近くに人間がたくさん住んでいる街がある近くで、恐竜を解き放つなんて、無謀にもほどがある。

何でこんな展開にしたのかよくわからないけど、次回はいよいよ完結するということなので、今回は我慢して評価は「C」にしておきます。

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