はぶて虫のささやき

日々の出来事について、雑感を書いてます。
映画やスポーツも大好きです!
(旧:はぶて日記)

映画評1164 ~ ジュラシック・ワールド(CS)

2024-06-01 | 映画評
今回は「ジュラシック・ワールド(CS)」です。

スティーブン・スピルバーグ監督によるメガヒット作「ジュラシック・パーク」のシリーズ4作目。前作「ジュラシック・パークIII」以来14年ぶりの新作で、スピルバーグは製作総指揮を担当。新鋭コリン・トレボロウ監督がメガホンをとった。

主演:クリス・プラット
共演:ブライス・ダラス・ハワード、ビンセント・ドノフリオ、タイ・シンプキンス、ニック・ロビンソン、ジェイク・ジョンソン
その他:オマール・シー、B・D・ウォン、ジュディ・グリア、イルファン・カーン、ブライアン・ティー、ケイティ・マクグラス、ローレン・ラプカス、アンディ・バックリー、ジミー・ファロンなど

<ストーリー>
事故の起こった「ジュラシック・パーク」にかわり、新たにオープンした「ジュラシック・ワールド」では、ジャイロスフィアという球体の乗り物でめぐる恐竜見学や、モササウルスの水中ショーなどで人気を博していた。さらなる人気を獲得したい責任者のクレアは、飼育係オーウェンの警告も聞かず、遺伝子操作により、凶暴で高い知性をもった新種の恐竜インドミナス・レックスを作り出すが……。


2015年の作品だが、実はこのシリーズはまともに見た覚えがない。

「ジュラシック・パーク」がいつの間にか「ジュラシック・ワールド」に変わっていたし、金曜日に「ジュラシック・ワールド 新たなる支配者」というのをテレビで放映していて、これを録画して見ようとしたところ、冒頭からいきなり恐竜の不法飼育みたいな場面が出てきたのだが、さっぱりわけがわからなかった。

そこで調べてみたところ、今作は「ジュラシック・ワールド」3部作の完結編ということなので、前2作を見ないとついていけないことが判明した。

そこで、今回第1作である「ジュラシック・ワールド」を見ることにしたわけだ。

すでに世の中では恐竜の飼育は普通になっていて、そのための専用の小島まである。

そこが今作の舞台である遊園地(恐竜パーク)なのだが、まず冒頭あたりでラプトルという恐竜を飼育し、これを手なずけている主人公オーウェンが出てくる。

まあ爬虫類を手なずけることなんてできるのか、などと考えているようでは、この手の映画は見ることができない。

そして、このラプトルを「最強の生物兵器」にしようとする連中が、ここに加わってくるのだが、常に近くで指示を出したりしなければいけないのに「ドローンよりも有効」などと考えている時点で、ずいぶんアホなヤツだなあと思いつつ見ていたけど、予想通りこのアホは終盤にこのラプトルによって殺される。

次に、最近遺伝子操作により新種の恐竜を作り出したということで、その恐竜インドミナス・レックスが後に騒動を起こすわけだけど、この新種は様々な形で人間たちを騙す。

まず、厳重に閉じ込めていたエリア内からいなくなったと見せかけて、実は熱探知をすり抜けていた、ということがわかる。

その理由は、「赤外線反射能力を持つアマガエルのDNAを移植したから」なんだとか。

はあ?

そして、その後森の中に逃げた時、これを追った人間たちの前で擬態を演じる。

その理由は「擬態の得意なイカのDNAを移植したから」なんだとか。

はあ?

さらに、GPSを装着されていたのだが、これを自ら噛み切って(?)取り除いてしまう。

この理由は「装着しているところを覚えていたから」って・・・

もしかして、人間のDNAでも移植したのか?

かように、とにかくDNAを移植すればその生物の特徴がすべて身に付くって、ずいぶん安易な発想である。

しかも、終盤になって先述のラプトルを使って、このインドミナス・レックスを捕まえようとした際、ラブトルとインドミナス・レックスが何やら立ち止まって鳴き合っている。

何事か?と思っていたら、何と「ラプトルはインドミナス・レックスと会話をしている」のだそうな。

その理由は「ラプトルのDNAを移植したから」って、おいいいかげんにしろ!

私たち日本人がアメリカ人のDNAを移植されたら、急に英語が話せるようになるのか?

まあ、こんな感じでこの物語は進むのだけど、そういういいかげんな設定は許容範囲(?)だとしても、こんな大規模な施設であるにもかかわらず、とにかくセキュリティとか監視体制とかがガバガバもいいところ。

緊急時の連絡体制さえできておらず、インドミナス・レックスが逃げ出して観客がいる方に向かっているというのに、急に連絡を受けた園内観覧用の乗り物を管理する窓口のあんちゃんは、「今日はここまでです」と言うだけで、何が起こったのかさえ言わない。

万が一逃げ出した時の対応がまったくできていないどころか、避難のために逃げ込んだ建物も、ラプトルが体当たりしただけで窓ガラスは割れてしまって、簡単に中に入られてしまう。

だから、一見ハラハラ・ドキドキの連続のような描写だけど、よくよく考えてみればアホみたいな施設だということがわかるので、ただ呆れるだけだ。

それで最後は、インドミナス・レックスと会話ができて仲良くなった(?)はずのラプトルが、主人公たちがインドミナス・レックスに襲われているのを見て、なぜか急にインドミナス・レックスに襲いかかる。

いったいどういう設定なんだか、さっぱりわけがわからない。

それ以外にも細かいところでツッコミどころがいくつかある(ヒロインがハイヒールを履いたまま森の中を走り回るとか、アホな兄弟が勝手に園内の立入禁止場所に入っていくとか、そもそも立入禁止場所なのに何のセキュリティもないとか・・・)けど、まあそういうお話なんだと割り切って見るしかないような気がする。

ということで、あと2作頑張って見ることにします。

とりあえず、今作の評価は「C」にしておきます。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 身内からも「お前ら頭おかし... | トップ | 映画評1165 ~ ジュラシッ... »

コメントを投稿

映画評」カテゴリの最新記事