はぶて虫のささやき

日々の出来事について、雑感を書いてます。
映画やスポーツも大好きです!
(旧:はぶて日記)

闘病記 ~手術編(2)~

2018-09-11 | 日記
<9月3日(月)>

いよいよ手術の日です。

朝から完全絶食で、水分だけ取っていい、という状態でした。

まず朝9時に、麻酔の説明ということで、嫁さんと一緒に麻酔科の先生から一通りの説明を聞きました。

特に目新しい項目はなく、単に「万が一のことが起こる危険性はゼロではありません」というだけの話のようです。

事前に説明しておかないと、何かあった時に「そんな話は聞いていない!」というトラブルが起こっても困るので、それを防ぐためでしょうかね。

そして、再び病室で待機です。

その後、手術担当の医師(若い男性でした)が来て、一通りの説明をした後「頑張りましょう!」と一言言って帰っていきました。

手術は「2番目」ということだけ聞いていましたが、前の人の状況によって何時になるかわからない、ということでしたので、ただひたすら待っていました。

結局、手術が行われたのは14時すぎでした。

看護師が呼びにきて、「手術室まで歩いて行けますか?」と聞いてきたので、「小走りでも大丈夫です」と答え、点滴セットをガラガラと押しながら手術室まで行きました。

事前に病室前にランチャーが用意されていましたが、まったく不要でした。

途中で、看護師さんが「歩くの早いですね」と言うので、「いえ、看護師さんについていっているだけです」と答えると、「私も歩くのは早いので・・・」と言ったので、「だったら、もう少しゆっくり歩けばいいじゃん」と心の中で思っておりました。

病室につくと、点滴をつけたままさっそくベッド(ランチャー?)の上に寝かされ、心電図測定器や血圧計、顔には酸素マスクを装着されました。

そして、看護師から「胃腸の働きを止める注射をします」と言われて、まず腕に注射されました。

胃腸が活動していると、手術に影響が出るのでしょうね。

次に、医師から「これから麻酔剤を点滴に注入します。あっという間に意識がなくなりますからね」と言われ、事前に嫁さんからも「あっという間だから。10数えている間もないよ」と言われていたので、「よし、オレは20数えてやる」と意気込んだのですが、結局どこまで数えたのかさえも覚えていません。

次の瞬間(?)医師から「○○さん、終わりましたよ」と言われ、ぼ~っとしながら目を開けましたが、何がどうなったのかまったくわかりません。

そのまま、ベッドごと別の病室につれていかれ、様子を見るため、この日はここで寝ることになりました。
後で確認しましたが、手術が終わったのは15時前ですので、1時間もかかっていない、ということになります。

また、点滴の他にも、尿道と腸にそれぞれ管が通されていました。

この時点では腸がまだ動いておらず(起きていない?)排泄も自力ではできないため、尿管をつけてそこから排泄する、ということだそうです。

ただ、勝手に出ていく分にはいいのですが、とにかく尿意だけはず~っとしていたので、実に気持ちが悪かったです。

何せ、出そうとしても、体は言うことをきかないわけですから。

腸の方は、なぜ管をつけられているのかよくわかりませんでしたが、「手術時にバリウムが少しはがれてしまったので、それを吸収するため」みたいな説明がありました。

なので、時々看護師の方が、管の先にある排出された体液を溜める袋にはほとんど何も入っていないことを確認しては「うん、よし!」と言っているので、まあ経過は順調なんだろう、とは思っておりました。

とは言え、麻酔が切れた後は、さすがに傷口がちょっと痛むため、特に寝返りをうとうとすると、一瞬激痛が走るので、結局この日の夜はほとんど眠れませんでした。


<9月4日(火)>

朝、看護師さんが来て「調子はどうですか?」と聞かれ、昨晩ほとんど眠れなかったと答えましたが、「痛みはそのうち収まりますから」とだけ言われ、まあそうだろうなと思いつつ、とにあく一夜明けたことでほっとしました。

その後、傷口を確認して「はい、順調ですね」と言われた後、「そろそろ尿管を抜きましょうか」と言われました。

ちょうどその直前に、同部屋にいる別の患者さん(私よりもちょっと若い男性)も、同じく尿管を入れていたようで、看護師さんに「尿管抜く時って、痛いんでしょ?私ね、これだけはイヤだなと思っていたのですよ」などと言っていたのですが、私もまったく同じことを思ってしました。

その看護師さんは「いや、そんなに痛くはないんじゃないですか?私は経験したことがないので、ちょっとわからないのですが」と微妙な回答をしていました。

女性の場合は、どうしているんでしょうね?

そして、いざ尿管を抜く時に、看護師さんが「大きく深呼吸をしてください。そしてゆっくり息を吐くタイミングで抜きましょう」と言ったので、深呼吸をして、息を吐く時に看護師さんが一気に・・・!

いやはや、何とも微妙な気持ち悪さでした。

「痛い!」というのではなく、「うお~、おっ?」みたいな感じ!?

とにかく、一番心配(?)な行事が無事終わり、ひとまず安心しました。

その後、元の病室に連れていかれ、後は回復を待つのみ、という状況となりました。

この日は朝食がなく、昼から食事でした。

昼食は半粥というか、お粥がもう少し水っぽくなった感じのものに、簡単なおかずでした。(内容は大根を煮たものに半熟卵付き、大根おろしとフルーツヨーグルトでした)

夜もほぼ同じで、おかずはサケの煮物にジャガイモの煮っころがし、そして酢の物とフルーツでした。

とにかく時間はたっぷりあるのですが、常にベッドの上、ということで、何だかいつも眠たい感じがして、あまり読書にいい環境とは言えず、持ってきた小説も1冊読んだ程度でした。

いずれにしても、この日は食べて寝るだけ、でした。

ちなみに、昔は盲腸の手術をした後「オ○ラが出たら合格!」みたいなことを言われていましたが、今回手術前には何も言われなかったので、今は関係ないのかな?と思っていました。

そうしたら、昼前になって看護師が「ガスはもう出ましたか?」と聞いてきたので、「あら、やっぱり今もそうなんだ」と思いました。

ただ、その後何となくそんな雰囲気になってきたので、噴出しようと踏ん張ったところ、下腹部に鋭い痛みが走ったので、「うわっ、これはキツいわ。しばらくはムリかな?」と思っていました。

しかし、その日の21時14分、頼りない音でしたが、無事に噴出することができました。

どうしてそこまで正確なのか、と言うと、噴出した直後に嫁さんあてにメールを打ったのが残っていて、その時に表示されていた時間が21時14分でした。



<9月5日(水)>

この日から「常食」ということで、いわゆる普通の食事が出てきます。(内容省略)

相変わらずベッドの上でウダウダしていて、まるで大学時代の休日みたいな感じでした。

10時頃になって手術を担当した医師が様子を見にきて、傷口等を確認しながら、「順調ですね。このままだと木曜日に退院できますよ」と言ってきたので、「大丈夫かいな」とちょっと不安でしたが、とりあえずは順調であることに安心しました。

その後看護師がやってきて「今日からシャワーに入れますよ」と言われましたが、2日(日)以降シャワーを浴びていないので、髪の毛がちょっとベタベタしてきていてイヤでしたから、即座に入ることにしました。

夕方、再び執刀医師がきて、「正式に木曜日退院で決まりです」と言った後、「傷口の確認と再検査をしたいので1週間後にまた来てください」と言われました。


<9月6日(木)>

いよいよ退院の日です。

すぐにも(起きてすぐ?)退院できるかと思っていたので、朝食を断ったのですが、入院の精算結果が出るのが11時前後だと言われ、それまで時間が空いてしまいました。

仕方なく病院内にあるコンビニでサンドイッチを買ってしのぎましたが、総合病院ですから、一つの事務作業にも結構時間がかかるみたいです。

ちなみに、医療保険に入っているので、保険会社へ保険金の請求をするため診断書をお願いしたのですが、できるまで約2週間かかる、と言われました。

小さな病院だとその日にすぐ書いてもらえるのに、ちょっと驚きました。

そして、10時頃事務の方が精算書を持ってきました。

その金額は、約17万円でした。

健康保険使用で、自己負担は3割ですので、実質50万円以上かかっていることになります。

まあ、手術だけでなく、いろいろと検査もしましたし、やはりこれくらいかかるのでしょうね。


書き終わった後、読み返してみましたが、結構ゴチャゴチャとしてわかりにくいですね。

ポイント(?)をまとめると、以下のようになります。

①盲腸の原因として、胃検診の時に飲むバリウムが影響することもある。

②盲腸での手術は、実は前日から始まっており、食事制限とか腸の洗浄とかいろいろと準備することが多い。

③手術は、全身麻酔による腹腔鏡下手術(おへその下を少し切って中に小型カメラ挿入し、それ以外に下腹部2か所を切って鉗子を入れて盲腸を切除するやり方)で行った。

④手術後は、まだ腸が活動をしていない、ということで、尿管を接着される。

⑤「おならが出たらOK」という言葉は、今も生きている。

⑥入院期間は、手術前に1~2日、手術後も3~4日必要で、私の場合は3日で退院できた。


まあ、この駄日記を見ていただいている方への参考になれば、と思います。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 闘病記 ~手術編(1)~ | トップ | ウソつき池上彰の本性見たり! »

コメントを投稿

日記」カテゴリの最新記事