今回は「名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)(TV)」です。
大ヒットシリーズ「名探偵コナン」の劇場版27作目。「月下の奇術師」の異名を持つ怪盗キッドや、キッドとは因縁のある「西の高校生探偵」こと服部平次が登場し、北海道・函館を舞台に、謎に包まれた日本刀をめぐるミステリーが展開する。
北海道警捜査一課の刑事・川添善久役で北海道出身の大泉洋がゲスト声優出演。監督は「名探偵コナン 緋色の弾丸」「名探偵コナン 紺青の拳(フィスト)」や人気アニメ「うたの☆プリンスさまっ♪」も手がける永岡智佳。
<ストーリー>
北海道・函館にある斧江財閥の収蔵庫に、怪盗キッドからの予告状が届く。キッドの狙いは新選組副長・土方歳三にまつわる日本刀だったが、折しも函館で開催される剣道大会のため、服部平次やコナンも同地を訪れていた。平次はキッドの変装を見破り、追い詰めていく。時を同じくして、胸に十文字の切り傷がつけられた遺体が函館倉庫街で発見され、捜査線上には「死の商人」と呼ばれる日系アメリカ人の男の存在が浮上する。
昨年4月に劇場公開された作品で、先週金曜日にテレビで放映されたものだけど、私はもう劇場ではもう「名探偵コナン」は見ないことにしていた。
いずれテレビでもやるだろうし、そもそも今回のように怪盗キッドが登場する回は、まず間違いなくしょうもない内容になるし、それに「西の高校生探偵」服部平次が出てくると、ますます変な話になってしまうからだ。
もともと劇場版は、推理そのものよりもアクションの方が重視されているし、スケールが大きい割には展開が結構ムチャクチャだ、ということはこれまでも書いてきたことだけど、特に怪盗キッドの場合は、どんな人間にも変装できる(大人だろうが子供だろうが、身体の大きさがどんなに大きくても関係ない!)上に、自由自在に空を飛べるという、SFでもそこまでやらないだろう、ということまで平気でやってしまう。
しかも、今回はセスナよりも早く飛べるし、しかも方向転換も自由自在なので、せっかくの(?)セスナ上での服部平次と重要人物の一人である福城聖とのバトルも、一気にレベルダウンしてしまった。
だって、セスナから突き落とされてしまった平次が、キッドによって再びセスナ上に戻されてしまうのだから、「何だかなあ」すぎる。
平次の場合は、幼馴染である和葉も必ず登場するため、ウザい大阪弁が飛び交うからだ。
さて、そんな前提も受け入れなければ、この作品は見ることができないので、それらには目をつぶるとしても、今作でも序盤から変なシーンが満載だった。
・冒頭で、キッドが土方歳三にまつわる日本刀を盗みに来る、という設定なのだけど、厳重な警戒と言いながら、修理業者に化けたキッドが入ろうとすると、何の不信感も持たずに中に入れてしまうアホな警察。少なくとも「〇〇が中に入った」という情報共有くらいはするだろう。
・それを平次に見破られるのはいいとして、キッドは実は予告した日ではなく、その1日前にすでに刀を盗んでいたのに、何らかの事情で持ち出せなかったので、それを取りに来ただけ、という「ん???」という展開。盗めたのなら、簡単に運び出せただろ。自由自在に空を飛べるんだから。
・その後、いろんな怪しい人物が入り混じって、その刀を奪い合う(というより、その刀にまつわる宝を探し出そうとする)のだけど、途中悪党たちに車で追いかけられたコナンが、わざわざ車道のど真ん中を逃げまわっている展開には唖然とした。普通、歩道を走るか、横道に入って相手を巻こうとするだろ。
・・・みたいなことが、ほんの序盤に展開されるので、見ていてホント呆れてしまう。
その後については、もうツッコむのも面倒臭いくらいなので省略するけど、とにかく登場人物が多すぎて、何がなんだかよくわからない。
そこで改めて感じたことだけど・・・
作者の描くキャラクターが、男も女も、それぞれがどれも似たりよったりで、区別がつかないことがある。
場面によっては「今、しゃべっているのは蘭ちゃんなのか?えっ、違うの?中森警部の娘の青子ちゃん?」みたいなことがあったりする。
とにかく、登場人物の顔がほぼ同じなので、今・誰が・何をやっているのかさっぱりわからなくなる場合がある。
そうかと思えば、途中でキッドの仮面をはがした平次が「あれ?コナンに似てるな」と言う場面があるのだけど、「何や、それ」と思っていたら、エンドロールの最後でトンデモない事実が暴露される。
何と、キッドのお父さん(黒羽盗一)は、コナン(工藤新一)の父親である工藤優作の双子の兄であることが判明する。
つまり、コナンとキッドは従兄弟同士になるわけだ。
こういう展開をするのであれば、今後蘭と青子が従姉妹同士であっても、全然おかしくはないし、それ以外にも似たような顔の人たちがたくさんいるので、それらすべてが親戚同士という、もう「これって近親相〇の集まりか!」という展開になってしまいそう。
それでなくても、今作のテーマが何であるのかわかりにくい上に、登場人物がやたらと入り混じっているので、いったい何を描きたかったのか、よくわからなかった。
作者は、いったい何をやりたかったのでしょうね。
ということで、呆れるしかない内容だったけど、改めて内容を掘り起こす気にもならないので、評価は「C」に留めておきます。
大ヒットシリーズ「名探偵コナン」の劇場版27作目。「月下の奇術師」の異名を持つ怪盗キッドや、キッドとは因縁のある「西の高校生探偵」こと服部平次が登場し、北海道・函館を舞台に、謎に包まれた日本刀をめぐるミステリーが展開する。
北海道警捜査一課の刑事・川添善久役で北海道出身の大泉洋がゲスト声優出演。監督は「名探偵コナン 緋色の弾丸」「名探偵コナン 紺青の拳(フィスト)」や人気アニメ「うたの☆プリンスさまっ♪」も手がける永岡智佳。
<ストーリー>
北海道・函館にある斧江財閥の収蔵庫に、怪盗キッドからの予告状が届く。キッドの狙いは新選組副長・土方歳三にまつわる日本刀だったが、折しも函館で開催される剣道大会のため、服部平次やコナンも同地を訪れていた。平次はキッドの変装を見破り、追い詰めていく。時を同じくして、胸に十文字の切り傷がつけられた遺体が函館倉庫街で発見され、捜査線上には「死の商人」と呼ばれる日系アメリカ人の男の存在が浮上する。
昨年4月に劇場公開された作品で、先週金曜日にテレビで放映されたものだけど、私はもう劇場ではもう「名探偵コナン」は見ないことにしていた。
いずれテレビでもやるだろうし、そもそも今回のように怪盗キッドが登場する回は、まず間違いなくしょうもない内容になるし、それに「西の高校生探偵」服部平次が出てくると、ますます変な話になってしまうからだ。
もともと劇場版は、推理そのものよりもアクションの方が重視されているし、スケールが大きい割には展開が結構ムチャクチャだ、ということはこれまでも書いてきたことだけど、特に怪盗キッドの場合は、どんな人間にも変装できる(大人だろうが子供だろうが、身体の大きさがどんなに大きくても関係ない!)上に、自由自在に空を飛べるという、SFでもそこまでやらないだろう、ということまで平気でやってしまう。
しかも、今回はセスナよりも早く飛べるし、しかも方向転換も自由自在なので、せっかくの(?)セスナ上での服部平次と重要人物の一人である福城聖とのバトルも、一気にレベルダウンしてしまった。
だって、セスナから突き落とされてしまった平次が、キッドによって再びセスナ上に戻されてしまうのだから、「何だかなあ」すぎる。
平次の場合は、幼馴染である和葉も必ず登場するため、ウザい大阪弁が飛び交うからだ。
さて、そんな前提も受け入れなければ、この作品は見ることができないので、それらには目をつぶるとしても、今作でも序盤から変なシーンが満載だった。
・冒頭で、キッドが土方歳三にまつわる日本刀を盗みに来る、という設定なのだけど、厳重な警戒と言いながら、修理業者に化けたキッドが入ろうとすると、何の不信感も持たずに中に入れてしまうアホな警察。少なくとも「〇〇が中に入った」という情報共有くらいはするだろう。
・それを平次に見破られるのはいいとして、キッドは実は予告した日ではなく、その1日前にすでに刀を盗んでいたのに、何らかの事情で持ち出せなかったので、それを取りに来ただけ、という「ん???」という展開。盗めたのなら、簡単に運び出せただろ。自由自在に空を飛べるんだから。
・その後、いろんな怪しい人物が入り混じって、その刀を奪い合う(というより、その刀にまつわる宝を探し出そうとする)のだけど、途中悪党たちに車で追いかけられたコナンが、わざわざ車道のど真ん中を逃げまわっている展開には唖然とした。普通、歩道を走るか、横道に入って相手を巻こうとするだろ。
・・・みたいなことが、ほんの序盤に展開されるので、見ていてホント呆れてしまう。
その後については、もうツッコむのも面倒臭いくらいなので省略するけど、とにかく登場人物が多すぎて、何がなんだかよくわからない。
そこで改めて感じたことだけど・・・
作者の描くキャラクターが、男も女も、それぞれがどれも似たりよったりで、区別がつかないことがある。
場面によっては「今、しゃべっているのは蘭ちゃんなのか?えっ、違うの?中森警部の娘の青子ちゃん?」みたいなことがあったりする。
とにかく、登場人物の顔がほぼ同じなので、今・誰が・何をやっているのかさっぱりわからなくなる場合がある。
そうかと思えば、途中でキッドの仮面をはがした平次が「あれ?コナンに似てるな」と言う場面があるのだけど、「何や、それ」と思っていたら、エンドロールの最後でトンデモない事実が暴露される。
何と、キッドのお父さん(黒羽盗一)は、コナン(工藤新一)の父親である工藤優作の双子の兄であることが判明する。
つまり、コナンとキッドは従兄弟同士になるわけだ。
こういう展開をするのであれば、今後蘭と青子が従姉妹同士であっても、全然おかしくはないし、それ以外にも似たような顔の人たちがたくさんいるので、それらすべてが親戚同士という、もう「これって近親相〇の集まりか!」という展開になってしまいそう。
それでなくても、今作のテーマが何であるのかわかりにくい上に、登場人物がやたらと入り混じっているので、いったい何を描きたかったのか、よくわからなかった。
作者は、いったい何をやりたかったのでしょうね。
ということで、呆れるしかない内容だったけど、改めて内容を掘り起こす気にもならないので、評価は「C」に留めておきます。
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