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はぶて虫のささやき

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(旧:はぶて日記)

映画評1310 ~ ブリック(Netflix)

2025-07-17 | 映画評
今回は「ブリック(Netflix)」です。

ある日突然、建物全体が謎めいた壁で覆われたアパートの住人たちを描くサスペンス。わけも分からないままアパートに閉じ込められた男女が、同じ状況の住人たちと協力して脱出方法を探る。監督は『60ミニッツ』の脚本などを手掛けてきたフィリップ・コッホ。キャストには『アーミー・オブ・シーブズ』などのマティアス・シュバイクホファーとルビー・O・フィー、『ヴィクトリア』などのフレデリック・ラウらが名を連ねる。Netflixで2025年7月10日から配信。

主演:マティアス・シュバイクホファー
共演:ルビー・O・フィー、フレデリック・ラウ、サルバー・リー・ウィリアムズ、ムラタン・ムスル、シラ=アナ・ファール、アクセル・ベルナー、アレクサンダー・バイヤー、ヨセフ・ベルセクなど

<ストーリー>
ハンブルクに暮らすカップル、ティムとリヴ。ある朝、二人が目を覚ますと、そこは漆黒の壁に囲まれた、完全な密室と化していた。窓もドアも、すべてがレンガのような壁で覆われ、電気も水道もWi-Fiも、外界との繋がりはすべて断絶。パニックに陥る二人だったが、自分たちだけでなく、アパートの住人全員が同じ状況だと知る。この壁は何なのか?誰が、何のために?疑心暗鬼が広がる中、彼らは協力して脱出を試みるが、やがて人間の本性が剥き出しになっていく・・・


Netflixで2025年7月10日に配信されたばかりのドイツ映画だ。

ある朝、目を覚ますと、ドアから窓からすべての入口が真っ黒な壁に覆われてしまった、という内容だけど、紹介文には「サスペンス」とあったけど、どう見たってSFホラーだった。

いきなり、すべての入口・窓が黒い壁に覆われた上に、ドリルで穴を開けようとしても、斧でぶっ叩いても、とにかくビクともしない。

しかも、磁力を帯びている上に、拳銃をぶっ放したら、弾が止まるだけでなく、しばらくして(ここが肝心!?)逆向きにはじき返されてしまう、という何とも恐ろしい壁だ。

つまり、単に頑丈な壁というわけではなく、高度なテクノロジーが用いられた壁なのである。

そして、この壁を解除するには、これまた高度な数式を駆使しての解読が必要になる。

この壁は、いったい何なのか。

物語の焦点はそれだけである。

こんな状況だから、住民がパニックになったり、無謀な行動に出たりすることは当然なので、途中のゴタゴタはこの際どうでもいい。

中には、解除方法を解読した人を殺したという、変なおっさんが出てきて「外に出ると死んでしまう」と言うのだけど、こんなのはただのミスリードにすぎない。

そして、いろいろあって何とか部屋から脱出した人たちによって、この壁の正体が明らかになる。

細かい説明はなかったものの、真相は「この壁は、民間防衛企業が開発した秘密防衛システムであり、
この民間企業の本社で火災が発生したのが引き金になって、システムが誤作動を起こし、街中の建物を手当たり次第に壁で覆ってしまった」ということのようだ。

つまり、民間企業による「秘密の防衛システム」ということなのだけど、今回のような事態に陥った場合、住民としても解決の手立てはまったくない。

あんな高度な解除方法なんて普通の人にはわかるわけはないし、中には不用意にも銃を乱射して、返り討ち(?)に遭った人もたくさんいるはずだ。

この民間企業としては、事態が収まった時には企業側で解除するようなシステムにしていると思うのだけど、だとしたら、逆に複雑な数式によって解かれてしまうシステムって、セキュリティがおかしくはないか?

しかも、システムによって、通信ができないようになっているどころか、水などのインフラまで止まってしまっている。

いったいどういうコンセプトで作られているのか、さっぱりわからない。

だから、この作品は「サスペンス」などではなく「ホラー」だと言っているのである。

ということで、途中のハラハラ・ドキドキ感は適度にあったものの、最後はちょっと肩透かしを食ったような感じだったので、評価は「C」にしておきます。

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