アラブのうわさ

アラビア語、アラブ文化、イスラーム(イスラム)等に関する話題を元留学生が等身大でお伝えします!

ラマダーンの光景

2006年10月06日 03時54分05秒 | Weblog
 ラマダーン中は世界中多くの地域で一日の断食を解く食事、『イフタール』が有志の方からふるまわれます。
 エジプト留学中はカイロ市内の中心部の路地裏などでテーブルが並べられ、見知らぬおっさん達と一緒によくイフタールを摂ったものです。また聞いたところ5ツ星ホテルなどでは、かなりゴージャスな食事にありつけるそうで、そういったところだと随分早い時間からイフタール待ちをするんだとか。
 こちらマディーナでも預言者モスクでは何十万人という人が一斉にイフタールを摂ることになり、夕方になるとモスク内にビニールシートが敷かれて、ナツメヤシやヨーグルト、それにコーヒーやパンなどが用意されます。モスクに入るとあちこちから『一緒にイフタールを摂りましょう』と声を賭けられるのですが、そういった役割を果たすのは見た感じ10代半ばの少年がほとんど。普段外を歩いていると礼儀知らずの悪ガキばかりが目に付いてしまうものの、こういった仕事を買って出る子がいるというのは見ていて気分が良くなります。
 ラマダーンも気が付くと13日目になってしまいました。この調子だと1ヶ月などあっという間に過ぎてしまうことでしょう。

壊れたオカマ

2006年10月06日 03時52分52秒 | Weblog
 こちらに戻って早々、日本から持ってきたオカマ(炊飯器)を使いお米を炊こうとしたのですが、間抜けなことに電源のコンセントを間違い、110Vで使わなくてはならないところを220Vで使ってしまいました。するとどうでしょう。見事に『ボン!』という音がして、少々焦げた臭いが漂うじゃないですか・・・
 機械に詳しい友人に頼んで分解してもらったところトランジスタが壊れているということでしたので、預言者モスク近辺の電気屋さんで修理してもらいました。元々日本での100V仕様のものが110Vでも問題なく使えるようになりましたし、むしろ最初に壊れて(壊して?)よかったのかもしれません。
 修理代は50リヤル(約1500円)だったのですが『これいくらで買ったの?』という質問をされたところからして、その金額は本当に適当に決めているような感じでした。それでもシリア人の友人と一緒だったからこの金額で済んだものの、これが日本人である自分ひとりだけで行ったりでもしようものなら、一体いくらふっかけられたことか。
 その後、オカマはいい仕事をしてくれています。毎日3合炊いてしっかり食べているので、もう『劇ヤセ』することはないでしょう。

1日違いのラマダーン

2006年10月06日 03時51分26秒 | Weblog
 よくあることなのですが、日本では9月22日に新月の確認ができなかったため、今年は24日からラマダーン入りしたそうですね(日本で新月の確認ができなかった場合はマレーシアの決定に従うこととなっています。今年はマレーシアに倣ってのラマダーン入り)。
 サウディアラビアにいる限りは周りの生活のリズムがすべてラマダーンモードとなるため、日本にいる時よりかなりラクに乗り越えられます。昼の時間もこちらの方が短いため斎戒(断食)の時間もそれに合わせて短いわけですし。また日中の暑さはまだまだ40度に達するもののよほどの用がない限りは外をうろうろ出歩くなどということもなく、冷房の効いた涼しい部屋に篭っているだけなので喉の渇きすらそう感じません。
 困難を伴う、日本をはじめとした非イスラーム圏での斎戒の方が、多くの報酬に値するのではないでしょうか。日本のムスリムの皆さん、頑張ってラマダーンを乗り越えてください。