カイロではトヨタのミニバン『ハイエース』を改造した車がミニバスとして用いられています。後部には3人掛けシート4列の12人、助手席には2人乗るので運転手をいれて15人乗り。また多くの場合、集金兼客引きの車掌役の男性が同乗します。ミニバスは大体決まった路線を走っていて、乗りたい場所で止まってもらい、また降りたいところでも止まってもらえるのでとても便利な交通手段の一つといえるでしょう。
ある日、私がミニバスに乗った時のことです。車掌がいなかったため、運賃を直接運転手に払いました。この路線の料金は定額で1ギニー(約20円)。満席だったので、運転手の手元には14ギニー渡されるはずです。するとどうでしょう。なぜか25キルシュ(4分の1ギニー、約5円)がおつりとして返ってくるじゃないですか。皆、自分のではないからと受け取らなかったため、その25キルシュ札は次々に回され、しまいには私のところへやってきました。
私 『これ誰の?』
隣のおばさん 『知らないわ。取っときなさいよ』
私 『えー、どうして?』
隣のおばさん 『ここはエジプトだからね…』
たしかに、秩序という言葉が似つかわしくないエジプト。このおばさんの説明にイマイチ納得はいかなかったものの、首をかしげつつ25キルシュ札をポケットにしまいこんだものでした。
ある日、私がミニバスに乗った時のことです。車掌がいなかったため、運賃を直接運転手に払いました。この路線の料金は定額で1ギニー(約20円)。満席だったので、運転手の手元には14ギニー渡されるはずです。するとどうでしょう。なぜか25キルシュ(4分の1ギニー、約5円)がおつりとして返ってくるじゃないですか。皆、自分のではないからと受け取らなかったため、その25キルシュ札は次々に回され、しまいには私のところへやってきました。
私 『これ誰の?』
隣のおばさん 『知らないわ。取っときなさいよ』
私 『えー、どうして?』
隣のおばさん 『ここはエジプトだからね…』
たしかに、秩序という言葉が似つかわしくないエジプト。このおばさんの説明にイマイチ納得はいかなかったものの、首をかしげつつ25キルシュ札をポケットにしまいこんだものでした。